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私は現役の日本人ですが、源氏物語とか教科書でしか読んだことないですし、そもそも全部読んだ事ないです。この本を読んで、実は日本人なのにアメリカの学生よりも自分の国のことを知らないのでは?と。
歴史の授業にしても、こんなに深く学んできていないと思う。これを機に日本のことも海外のことも少しづつ学んでいきたい
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ハーバード大で日本史の授業があるのが
”へえ~!”と思いました。
でも考えると、リベラルアーツとしては各国の
歴史や文化を学ぶことは大事なことだと思います。
内容的には選民思想と少し重なってくると嫌な感じが
します。
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いろんな教授の話がわらわらと書いているので、ふむふむとい箇所は沢山あったけど、特別印象に残るものは少なかったかな。
ハーバードの教育が、地球市民を育てる、という感覚で、すごいと思った。
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ハーバード大学の知日派教授10名への著者インタビュー集。さすが、米国・そしてハーバードの奥の深さ!やはり良識の国は素晴らしい。日本史に関する授業内容の中身の濃さには圧倒される。日本が文化面で世界に果たしてきた功績は極めて大きく、その面で尊敬される国を目指してほしい、平和をリードする国であったほしいとの訴えが共通していると思う。日本は「品格のある国家」を目指すべきとするアンドルー・ゴードン教授。それは国民が我が国は特別でも完璧でもなく、わが国にも暗い歴史があるのだと認めたうえで、自国を誇りに思う国なのだそうだ。全くその通りだと思う。安倍晋三氏やその周辺の人たち、ネトウヨの人たちはこのことを理解してほしい。渋沢栄一がセオドア・ルーズベルト大統領の日本観に影響が与えたことを主張し、Sルーズベルトとトランプの排他主義が共通し、今こそ日本が主張することがあるのではと示唆するかのようなジェフリー・ジョーンズ教授。日中両国の研究家として知られ、中国は日本から学んできたことを主張するエズラ・フォーゲル教授。トルーマン大統領が広島・長崎に原爆を落とす決断をしたことが道徳的に正しかったかを議論する授業を行うサンドラ・サッチャー教授。議論には3つの尺度(功利主義、戦争は地獄、スライディング・スケール)があるようだ。インドの幼少期から日本史における仏教文化を通しての教育の充実に学んできた、そして世界にモデルとしての日本があってよかったというアマルティア・セン教授。その他。日本が米国の良識的な人たちからどのように見られているかを知る上での素晴らしい本だ。
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【内容】
世界最高の学び舎、ハーバード大学の教員や学生は日本史から何を学んでいるのか。『武士道』『忠臣蔵』から『メイド・イン・ジャパン』まで取り上げる一方で、「終戦の詔書」を読み上げたり、和食の奥深さを学んだり……。
授業には日本人も知らない日本の魅力が溢れていた。アマルティア・セン、エズラ・ヴォーゲル、アンドルー・ゴードン、ジョセフ・ナイほか。ハーバード大の教授10人のインタビューを通して、世界から見た日本の価値を再発見する一冊。
【感想】
2017年11月読了。
もう一度読みたい。今読んだら前回とは違うところに注目できる気がする。
ハーバード大学の教授陣が語る日本史。だが日本史にとどまらず環境問題やリーダーシップ論、経営学、経済学、和食に日米関係など多彩。全体的に日本を好意的に見てくれてるので読んでいて嬉しくなる。
経済成熟国が再び3〜4%の経済成長を達成した例はなく、高い経済成長を目標にせず、日本が目標とするべきことは沢山ある。
歴史を正負、両方の側面から見る。歴史を通史で見る。
「世界に日本という国が存在してくれてよかった」
by アマルティア·セン
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ハーバード大学の先生方が語る日本史・・・というよりも日本を語った本という感じです。
日本で常識とされていたことや考えが、ハーバードの教授方は違った受け止め方をされていることを知ることができ、新鮮な見方ができました。
たとえば
・アメリカの女子学生は『源氏物語』には共感できないが、そう感じる程度に内容を理解しており、しかもすぐれた文学作品という認識は持っている。
確かに、「桐壷」での光源氏ってやってることは性的暴行やし、紫の上を引き取って育てて。。。なんて話は幼女に対する性的虐待とも言えそうですしね。。。^^;
また、明治維新の主役は西郷や龍馬ではなく大久保や木戸、という見方はまさにそうで、「なんだ、外国人のほうがわかってるやん」なんて思ってしまいました。でも西郷も龍馬も大事な役割を果たしているという見方には変わりないのですが。
タイトルは「日本史」とついていますが、教授陣が語る日本には日本史にとどまらず環境問題やリーダーシップ論、経営学、経済学、和食に日米関係など多彩。
教養を深めるビジネス書として一読すると、どこかでお役に立ちそうな一冊です。
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『ハーバードでいちばん人気の国・日本』に続くハーバード×日本ネタ。
ミーハーで、ハーバードというブランド&権威に弱い日本人(私)が飛び付くタイトルで、読みやすくサクサク読めましたが、読後はう~んという感じ。
前作でも感じましたが、タイトルと内容が微妙に合ってないような。
日本史教室というより、ハーバードの日本学者の紹介という印象。
せっかくハーバードの著名な学者にインタビューされたのだから、人となりや研究内容を詳しく書いていただいた方が良かったように思います。
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◯品格ある国家=負の歴史を認めつつ自国を誇りに思う、を目指すべき
◯世界史の中の日本史、世界の中の日本
◯国を開き、コスモポリタンに
◯歴史の二面性
◯大久保・木戸は正直。国家を第一に考えた
◯今の日本は目標が定まらない。明治維新で西洋に追い付いた
◯ペリー来航・開国要求の目的は中国との貿易や捕鯨のための燃料補給
◯第二次世界大戦の本質は石油戦争
◯日本の電化・エネルギー転換は急速に成功
◯日本人の強みは人情・逆境から立ち直る力・戦争放棄
◯渋沢栄一、倫理的な責任感を伴った株主資本主義を理想に。資本主義の危機にある現代でも参照されるべき。
◯リーダーは決断した事柄だけでなく決断のプロセスにも責任を負う。
◯宗教がもつ文化的影響力。
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日本人による日本史研究にも十分な意味があると思いますが、外国人による日本史研究は、相対化、という点で、日本人によるものとは違う価値を持っている、と、改めて思いました。
自分の長所や欠点の中には、他人の方がよく見えている部分があるわけですが、歴史についても同じことが言えるようですね。
日本は、長い歴史を持つ国ですが、歴史の教えた方については、とくに長けているようには思えません。
ときにはこの本のような視点を織り交ぜながら、客観的に日本を、そして日本の歴史を見ることは、バランスのとれた自国史観を養う上で、とっても重要な気がします。
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2018007冊目
ハーバード大学の日本史観を10人の教授が解説。
アメリカと日本とで源氏物語の捉え方が違うことが面白かったです。何となく風流な世界観を持つと感じていましたが、向こうでは少女を愛でる光源氏が気持ち悪いと言う理由で不評とのこと。言われてみれば確かにと思いますが、日本が誇る文学も現代のアメリカにはヒットしないのですね。
後、須坂藩主の堀直虎の話など、地方の本当に細かい所まで研究されているんだなと感心しました。
国同士は友達にはなり得なず、損得勘定しかないと言うのは頷けました。だからこそ友達となり得る個人的な関係は大事だと思う。
知識的に新たな発見と言う意味では多くはありません。サービス的な部分もあるかもしれませんが外から見た日本は捨てたものではないなと感じました。
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外国人の方が、実は、日本の事知ってたり、研究してたりするのが、凄いし、それをしっかり研究させてあげるアメリカの奥深さ、懐の深さを感じる。
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著名な方の論評が全てだなどと単純には考えてはならないなどと思いつつ、なかなかさくさくと気軽に読める本でした。
ハーバード日本史教室
佐藤智恵
中公新書ラクレ
2017年10月10日発行
ISBN978-4-12-150599-6
はじめに
序 ハーバード大学と日本人
第1講義 教養としての『源氏物語』と城山三郎
日本通史 アンドルー・ゴードン
第2講義 『忠臣蔵』に共感する学生たち
江戸時代 デビッド・ハウエル
第3講義 龍馬、西郷は「脇役」、木戸、大久保こそ「主役」
明治維新 アルバート・クレイグ
第4講義 ハーバードの教授が涙する被災地の物語
環境史 イアン・ジャレッド・ミラー
第5講義 格差を広げないサムライ資本主義
アジア研究 エズラ・ヴォーゲル
第6講義 渋沢栄一ならトランプにこう忠告する
経営史 ジェフリー・ジョーンズ
第7講義 昭和天皇のモラルリーダーシップ
リーダー論 サンドラ・サッチャー
第8講義 築地市場から見えてくる日本の強みと弱み
和食の歴史 テオドル・ベスター
第9講義 日本は核武装すべきか
日米関係史 ジョセフ・ナイ
第10講義 世界に日本という国があってよかった
経済学 アマルティア・セン
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ハーバード大学で日本史の授業を行っている10人の教授にインタビューした記事をまとめたもの。
日本史を研究している人たちなので、当然ながら日本のことを悪く言う人はいない。
欧米人からすれば、アジアは一つの国のようなもので、その中の日本を通常の授業で教わることはほとんどないようである。
しかしハーバード大学では日本史を積極的に取り入れており、アメリカの知識層の人たちは日本人以上に日本のことを理解していることもある。
グローバル化に伴って、日本人も現代の鎖国状態を継続することは困難になり、益々海外の人たちと触れ合う機会が増えるので、その時に自国の文化を理解していないと相手にされなくなってしまうことが危惧される。
・戦後の日本経済の高度成長が実現できたのは、まず何よりも、日本文化や日本という国に対して誇りを持っていたからだと思います。この日本人の誇りは、十九~二十世紀、日本の産業革命を牽引した原動力でもありました。私の友人である森嶋通夫(経済学者、故人)は、その著書の中で、日本人が金銭的なインセンテイブがなくとも責任感を持って働くのは、その文化によるところが大きい、日本人の倫理観は日本経済の発展に大きな貢献をしてきた、と述べています。日本人の実業家たちが「この国には世界の中でも唯一無二の文化がある」と信じてきたこと。これが日本全体の生産性を高め、日本という国の可能性を信じることにつながったのです。
・国民一人一人の収入が増えれば、人々の日々の生活の助けにはなりますが、GDPの成長率を高めることだけを国の目標にするべきではないと思います。GDPの成長率は、人間の安全や生活の質の向上を正しく評価する指標ではありません。
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アメリカから見た日本が語られる本。日本を悪く言わないある程度のバイアスは考慮する必要はあるが、日本をアメリカの識者層がどう理解し、どう見ているのかのスタンダードを知るのに良い。
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登場している学者のみなさんは一流の方々ばかりなのですが、内容はとても貧弱です。ハーバード大学で日本史が教えられているということ以上のメッセージはなく、それぞれの学者の講義のイントロとしても???というレベル。
「海外の識者による日本史講義」というのはテーマとしてはとても気になるので、またその手の本を探してみたいと思います。