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紙の本
テロ集団・クーガが単純な悪者と思ってたが、義賊的性格をも併せ持つ集団に変化していく展開にアレレレでした。
2018/08/16 11:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
テロ集団・クーガが単純な悪者と思ってたが、義賊的性格をも併せ持つ集団に変化していく展開にアレレレでした。逆に社会的信用を得ている筈の大手ゼネコン5社が、どんどん悪者に思えて来るから怖い。それに警察上層部の陰がちらつき、更に海外(イスラエル拠点)民間警備会社の日本法人:ブラックホーク・ジャパンが関係してくるから話は複雑になって来る。結局、本作は大きな謎を残したまま終わる。なお、本作品の時代は2019年で常温核融合施設の建設ラッシュが始まっている。関係5社はその工事独占企業である。
<以下、蛇足>
本作品は、特殊警備隊ブラックホーク3部作の2作目だという。1作目は、658:福田和代『標的』(幻冬舎文庫、2015年2月10日、幻冬舎/初出;『特殊警備隊ブラックホーク』2012年6月、幻冬舎、5点)だという。早くに気付くべきだった。読後に1作目のメモを見て、ブラックホーク・ジャパンが何で、妹尾容子(テディベア)や円道といった人物を思い出した。なお、著者「あとがき」によると、1作目・658:『標的』は「表&光」であり、2作目・742:『ゼロデイ』は「裏&影」が描かれているという。これは、特殊警備隊ブラックホークの有り方に関することだろうか。一体何の「表&光」であり「裏&影」なのか興味津々である。ただ、3作目は現在準備中とのこと。残念。早く読みたい。
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