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紙の本
猫はかしこい
2018/06/02 15:56
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投稿者:naoami - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終巻。手首を切って持ち去る猟奇的な辻斬りに対する一話モノ。冒頭、まるの憑依で辻斬りを追い詰めるも発作の為心臓の病に倒れ、同心を引退せざるを得なかった平四郎。逆に手首斬りから狙われることに。まるも、平四郎の容態に責任を感じ、仲間の猫と共に引退か。一見、単純な1:1の構図に見えるが、敵方にも裏があり読み応えにつながっている。追い詰められた平四郎だが、元昼行灯同心とは思えぬ「生身の」切れ味を見せてくれる。その原動力がまるではなく、娘への愛というところが泣かせる。子を想う、孫を想う気持ちがラストに心地よい余韻。
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