電子書籍
アダルト女優
2019/07/17 14:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の意思に反して出演された人は警察でも弁護士でも、相談したほうがいいと思うが、自分の意思で業界に入った子は、承知の上なのでは?
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逃げろ逃げろ
2019/04/26 15:32
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝4時 - この投稿者のレビュー一覧を見る
おうよ、逃げろ逃げろ!と思った。
真面目な子ほど自分に鞭を打って嫌な仕事でも心を無にして頑張ってしまう。
それも、悪い大人の嘘を簡単に信じてしまう。「裸は芸術なんだよ」「みんなが喜ぶから」という肯定的な言葉を繋げた嘘に引っかかってしまう。
地方から都会に出たばかりの18歳なんてさぞ騙しやすいだろう。海千山千の業界の男性たちに取り囲まれたら書類にハンコも押しちゃうだろう。
私は、彼と入ったラブホに置いてあるAVの番組表を寝転がりながら見ていて、なんて綺麗な女の子が出演しているのだろうと驚いた。そして、AV女優の女の子たちの境遇が気になってこの本を読んだ。
これだけ綺麗なら就職やアルバイトに有利だろう。貧乏であってもアルバイトで生きていける。
これだけ綺麗なら素敵な男性にも巡り会えるだろう。もしかしたら男性に人生を助けて貰えるのではないか?私が男性なら絶対助ける。お金のためにAVになんて出させない。(好きでやってるならしゃーないけどさ。)
若く綺麗で今後の人生にあらゆる可能性が開けているはずなのに彼女は何で今後の人生に大きな影を落とすだろうAVに出ているのか。アルバイトでは返せないほどの借金でもあるのだろうか。親の借金とか?そんな昭和な。日本はそんなに非情な国なのか?
エッチが凄く好きなのか?「名前のない女たち」を読んでそういう人も居ると知ったけどみんながみんなそうじゃないだろう。もしや、AVに出た事でその顛末がどうなるか予想できない程のおバカさんなのか??ならばなおさら保護対象じゃん。
色んな疑問が湧いた。
それに、この本は答えてくれた。
AVの出演強要。
綺麗であればあるほどそれは巧妙に強く強く行われる。
私なんかも街の中で怪しいスカウトに声を掛けられたりしたけど早足でシカトするだけで簡単に切り抜けられた。それは顔がイマイチな為に説得する労力に見合わないからだ。
しかし、綺麗な子は大変だ。しつこく言い寄られ、言いくるめられ、脅され、夢の応援をチラつかせられ、洗脳されたりする。この本は、そんな吐き気を催すような酷い手段がこれでもかと沢山書かれていた。
例えば、純粋でウブで綺麗な娘を持つ親ならこの本を読んで、しっかり娘に注意喚起をしてから都会に送り出したらいい。
紙の本
業界人が疑問に持つと
2023/05/12 23:45
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元々はAV業界のライターだった著者が「出演強要」を書いた本。以前はヤクザが関わっていたらしいから、もっと手荒かったのだろうか?他の本にあるように、バッキー事件は素人の仕業だったそうだし。AV女優は人間はなくいくらでも代わりがいる商品であり、途中で逃げ出しさえしなければ、自殺しようがどうなろうが知った事ではないという風潮だったようだ。おそらく企画女優ならもっとひどいのではないか。読んでいて気持ち悪くなった。
以前ならAV女優が自分の経験などを告発しても「結局はAV女優の売名行為」か「AV女優の戯言」ぐらいに思われていたような気がする。穂花の本は香西咲の「出演強要」の前に出ていたのだから、その時点で「出演強要」を問題視する事は出来なかったのか?もっとも出版業界も週刊誌を持っているところでは大手でもAV女優の宣伝に関わっているような出版社が多いから、香西咲のインタビューを掲載したのがジャニーズ事務所と同じで業界とは関係がない「週刊文春」だったのだろうか。
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読了。酷い話であった。でも男は、わかっていたと思う。見て見ぬふりをしていたなとはっきりわかった。これでAV を見るのは本当に止めようと腹に決めた。
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<目次>
第1章 人生が破壊された超人気AV女優
第2章 納得して出演している女性ばかりじゃなかった
第3章 歌手になりたくてAV作品に出演
第4章 人間扱いされないAV女優たちの絶望の系譜
第5章 普通の女の子をAV女優に導く暗黒のスカウト最前線
第6章 「AV女優に人権を」業界でただ一人動いた元AV女優
第7章 AV業界が消える前に
第8章 強要問題はAV女優の反乱だった
<内容>
先日、教え子がAV女優デビューしてたことを聴いてショックだったが、AV業界の裏を知る中村さんの著書は意外と欠かさず読んでいる。今回は、あまり具体的な女優の話が載っていない(引退後のインタビューなので女優として特定されないような配慮がされている)。法律や業界の裏事情など、重い話が多かった。何よりも往復の新幹線で読んでいたが、往復とも隣の席が女性で、読みにくかった…。
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去年、最初のジャブに対してAV業界が戦わずに逃げたのが、実は最後のチャンスで、壊滅は必須だろう。という話。
対抗するには、ソフ倫みたいな地廻りミカジメなダニ組織が必須だったろうが、悪いことにAV業界は害虫駆除してしまった、という辛い事実も。
顧客の要望に忠実なAV業界は、新自由主義の典型でもあり、新自由主義は、エコシステムを食い荒らすことで存在するということの証明でもあった。
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AV女優も風俗嬢と同じで最近は自らなる人が増えている、というのは確かなはず。ただそれでも出演強制に関しては古くからと同じく当然あるわけで、そういった構造になっている中で、以前と同じ業態のままではいかないでしょう?という結論になるまでに業界の裏を色々と解説してくれる。
全くの私見だが、男としてAVにはやはりお世話になる時期が当然あって(特に日本では、なのかはわからんけど)、どうせ見るならやはり好みのきれいな女性の裸体やセックスを見たいのはどうしようもない。でも画面の向こうの女性が強制ないしは半強制の契約で女優業を始め、ギャラも少なく、引退後は自己嫌悪に苛まれて良い人生を送れないとしたら…と考えると非常に辛い。
ところで、過激なAVが作られるのは結局それを望む男がいるから、という。個人的にはきれいな女性の美しいセックスしか見たいと思わないので、私には強姦物やぶっかけ、多人数プレイなどなど、過激さを売りにする映像に性欲を覚えること自体が不思議に思うし、そういった願望を持っていることの病理を感じてしまう。リアルに充実しないからそうなの?いやどういうものにも性的感情を抱いてしまうという脳の困った性質があるんだろう。困ったものだ。
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AVライターの著者が、AV業界の問題点 危機的な状況を、業界人のインタビューを交えて執筆。真面目な内容。強要問題がいかに根深いか、AVに出演後どれだけ悲惨な人生が待ち受けているかを考えさせられる。まともな業界団体を作り、人権を保護していく必要が有るとの意見はしごく真っ当。
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本の感想(オフィス樋口Booksより転載、http://www.books-officehiguchi.com/?p=23011)
ほとんどのAV女優は引退後に関係を断ち切り、何も語らない。この本の第1章では、元AV女優がインタビューに応じ、黒歴史について語っている。
この元女優は、モデルや歌手を志望していたということで事務所と契約したが、事務所の関係者に脅かされてAV女優になったという経緯を語っている。
この出演に至る経緯に関連し、2017年にAV出演強要問題が明らかになった。
具体的には、AV関係者が歌手やモデルを志望している女性をターゲットにして、AV出演を強要した。この強要問題に対して政府が注意を呼びかけている。
この本の第2章では、2016年6月にAV関係者が逮捕されるという事件が取り上げられている。
AVや風俗関係には暴力団が関係しているという印象を受けるが、ここ数年ではAV関係者が労働派遣法違反で摘発される事例が見られるようになった。
この本を読んで思ったことは、万が一このような出演強要問題に巻き込まれた場合、家族や弁護士に相談するなど適切に対処することを薦めたい。泣き寝入りは出演強要をしている側にとって思うつぼになるかもしれないということを頭に入れておきたい。
豆知識であるが、この本では東京オリンピックの開催が決まって落胆していたのが性風俗の関係者であることが紹介されている。オリンピック開催の条件に性風俗関係の浄化が義務付けられているらしい。
内容(「BOOK」データベースより)
文字通り“性奴隷”だった!悪質なスカウト、不当な契約、出演強要etc.「セックスを売る仕事」AV女優の残酷な労働現場、衝撃のルポルタージュ。
著者について
ノンフィクションライター。代表作に「名前のない女たち」シリーズがあり、劇場映画化もされる。高齢者デイサービスセンターを運営していたが手を引き、現在はノンフィクション、ルポルタージュを執筆。著書に『職業としてのAV女優』『ルポ 中年童貞』(ともに幻冬舎新書)、『崩壊する介護現場』(ベスト新書)、『ワタミ・渡邉美樹 日本を崩壊させるブラックモンスター』(コア新書)、『日本の風俗嬢』(新潮新書),『女子大生風俗嬢』(朝日新書)、『熟年売春』(ミリオン出版)など多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中村/淳彦
ノンフィクションライター。高齢者デイサービスセンターを運営していたが手を引き、現在はノンフィクション、ルポルタージュを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2022年12月13日読了。国会でも取り上げられた「AV強要被害問題」を受けて、長年AV業界に関わってきた著者がAV女優およびスカウトマンなど関係者に取材した本。AVはクリーンでホワイトな業界となり、やる気のある女の子たちが自己実現してテレビタレントにステップアップしていく場、なのだと著者も私も思い込んでいたが、実際はそうではなかった…AV女優を知らず安易に契約してしまう若者・AV女優になり苦しむ女性・女性を商品として利益の最大化を目指す業界(スカウトマン・プロダクション・メーカー)・この問題を重要視して取り組む支援団体と政治家・そしてAVを楽しむ消費者、これらの情報・知識、問題認識のレベルがいかに違うことか…。動画サイトで見られなくなって検索したあの女優も、本書で匿名で取り上げられている苦しんでいる女性なのかもしれない…私も無関係ではいられない、「自己責任でしょ」と投げるわけにはいかない、重要な社会問題だと認識を新たにした。
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2016年以降のAV女優の出演強要問題を受けて、AV業界のこれまでと今後の問題を論じた本です。
著者は長年AV業界に関係するライターとして活動しており、その実態を記したルポタージュをこれまでも刊行しています。本書は、出演強要の事件をきっかけに、編集者から著者に執筆の依頼があったという経緯で刊行にいたったようですが、出演強要をめぐる事件だけでなく、著者自身が過去に見聞した、従来のAV業界の問題についても解説されています。
昔にくらべるとAV業界ははるかに健全になったはずだというイメージをいだいていたため、出演強要の問題を知ったときも、「まだそんな実態があるのか」という感想だったのですが、本書によると、出演強要問題は表に出にくい無名の女優だけでなく、むしろスターとして活動している単体女優が被害者となった事件であり、その背景には消費者のニーズにこたえて熾烈な女性獲得をくりひろげる業界の構造があったとされています。
本書のしめくくりのことばは、「最後に友人や知人が多いAV業界が生き残れること、誰も摘発されないことをここで願っておきます」となっており、縮小への道をたどっていくことは確実ではあっても、AV業界が健全化へ向けてあゆみを進めてほしいという著者の思いは、おそらく本音なのだろうと思います。もっとも、著者の提言がこの業界にまつわる問題を解決する決め手となるのかという点にかんしては、やや疑問も感じました。そのことは、しめくくりのことばに示されているように、著者自身のおそらく個人的な希望も入り込んでいるのではないかという気がします。