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紙の本
類似薬の比較
2017/12/07 22:48
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
一般的な『今日の治療薬』や『治療薬マニュアル』、『治療薬ハンドブック』では、それぞれの薬についての説明は載っていますが、類似薬の比較はそこまで検討されていないため、どっちの方が合っているかというのを考えるのには適さないといえます。しかし現在では似た作用を持つ医薬品が数多く出ているため、類似薬での比較というテーマは実に重要なものではないかと思うのです。
本書はそういった観点で非常に有用でしょう。たとえば第2世代抗ヒスタミン薬はたくさんありますが、「ザイザル」と「アレグラ」ではどう違うのか、最近出た「デザレックス」と「ビラノア」はどうなのかといったテーマや、抗アレルギー薬でも「ザイザル(第2世代抗ヒスタミン薬)」と「シングレア(抗ロイコトリエン薬)」の違い、花粉症などで用いられるステロイド点鼻薬「アラミスト」・「ナゾネックス」・「エリザス」の違いなど、身近な薬品でも違いを知らない人が多いのではないかと思います。去痰薬では「ムコダイン」と「ムコソルバン」はなぜ併用できるのか、それもこの両者の違いを理解すれば納得できるはずです。
生活習慣病の分野では、スタチン系の薬剤が豊富にありますが、「クレストール」と「リピトール」と「リバロ」の比較(それぞれ作用の強度、使用実績、相互作用に強みがある)をしていたり、フィブラート系の薬剤でも副作用の少ない「パルモディア」と「リピディル」という比較であったりをしています。その他改良した薬(PPIにおいては「オメプラール」から個人差を少なくした「ネキシウム」、「タケプロン」から個人差とピロリ除菌成功率を良くした「タケキャブ」が挙げられます。同様に個人差を小さくした改良では「プラビックス」を改良した抗血小板薬「エフィエント」が紹介されています。抗血小板薬では「プラビックス」も「パナルジン」から副作用を減らす改良がなされた薬です。光学異性体での改良としては非ベンゾジアゼピン系睡眠薬「アモバン」の改良薬「ルネスタ」や第2世代抗ヒスタミン薬「ジルテック」の改良薬「ザイザル」が紹介されています。)について、改良前と改良後を比較しているなど、薬の進化をみることもできます。
紙の本
わかりやすい
2018/08/01 11:53
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あかさたなっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
調剤薬局に勤める基本的なことが書いてあった。
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