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全部に素敵な挿絵があって、絵本に比べると少し長めのお話だけど読みやすい。
文章も詩的で、情景がうかんできて、気持ちが動く本。
誰かが誰かのことを思う気持ち、て大事だよなあと思った。
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_ほしが地上におりたようなかざりつけや、ふゆのしろい息のように、ゆげのたつごちそう_
まったく、最初から私の気持ちをゆらゆらと動かしてくれる比喩表現。ここが斉藤倫さんの書く物語の大好きなところ。
10歳のさみしさ、10歳で気づく自分の世界とみんなの世界みたいなもの、思い出します。クリスマスや、お正月に、寂しさを感じたことある人なら、きっとセロみたいに優しく強くなれるはず。誰かのために生きる、行動するって…愛ですね!
この不思議なおはなしを、どうか多くの、昔は子どもだった大人が、受け入れて、読んでくれますように。
せなか町の、小さなおはなしたちをおもいだしながら、とっても幸せに読めました。クリスマスが近づく度に毎年開きたい本になりそうです。
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クリスマス前にあちらこちらで目にした絵本。
ようやく読めた。
ほしが地上におりたようなかざりつけや、ふゆのしろい息のように、ゆげのたつごちそう。クリスマスがちかづくと、だれしも、むねがおどります。
ところが、セロはちがいました。
詩のように選ばれた言葉が印象的。
ふんわりとした絵もとても良い。
セロ少年の家族の秘密も、ギョッとするし。
ただ、そうかやっぱりそうくるか、な展開なのが少し残念。
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「おとうさんは、サンタクロースなの」
「おかあさん、ぼくはしんけんなんだよ」
冒頭の、どこかとぼけた母と子の会話がとても好き。
「おとうさんは、ぜんぜんサンタに、にてない。ひげもないし」
「はえるのよ」
「ふとってないし」
「ふとるのよ」
このあたりが最高である。
実際にどうなのかは最後までぼかしていくのかな、と思っていたけど思いのほかあっさり明かされておどろいた。
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【図書館】クリスマスが近づくとお父さんは帰ってこなくなる。それには理由があった。だが、セロは寂しくて仕方がない。クリスマス、やっぱりサンタはいてほしいと思います。
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クリスマスの日はいつも、おとうさんはるすで、おかあさんはデパートのおしごと。
そんなセロは、「クリスマスなんてだいきらい」
10歳になり、どうしてお父さんは冬になると家に帰ってこなくなるのかとお母さんに聞いたセロ。内緒の約束を守れるなら、とお母さんが言ったのは
「おとうさんは、サンタクロースなの」
あまり類のない、斬新な創作童話だと思いました。
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10歳のセロの家では、毎年クリスマスになると両親ともに忙しくて一人ぼっちで過ごす。ある日お母さんにグチを言うと、お父さんはサンタクロースなのだと打ち明けてくれる。
なんともファンタジックなお話だ。子どもの反応を見てみたい。
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セロはクリスマスが嫌い。
毎年、お父さんが留守でお母さんはデパートの仕事だから。
お母さんに聞いたお父さんの秘密の仕事。
ガレージで出会ったお父さんに泣きついてしまったこと。
サンタさんがいてほしいなあと思っている友だち。
〇新しいクリスマスの本だなあと思った。
誰かのために少しだけがんばる。大人がホロリとくるかも。
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時期はずれもいいところなのですが、最近気になっている、斉藤倫さんの作品だったので、図書館で借りました。
絵本ですが、割と文字が多めの物語となってます。
クリスマスに何を求めているのかは、人それぞれ違うという視点から、相手の立場や気持ちを慮り、自分も幸せな気持ちになるという、理想的な物語は、最初、自分だけの幸せで満足していた「セロ」の意識が変わっていく様子も描いており、説得力を感じました。
また、くりはらたかしさんの絵には、海外の方が描かれたような雰囲気があり、そのレトロで渋めの色合いと独特な構図には、惹きつけられるものがありました。
特に、くぬぎの下でセロとジュナが出会うシーンや、ガレージの真っ暗闇の奥に見える意外なものの絵柄などには、コンパクトな絵本においても、すごく迫力あるものを感じられました。
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読み聞かせに選びました。一人の男の子の心の成長の話。やさしい気持ちになれました。
文字量の多い絵本?童話?でしたが最後まで楽しんで聞いてくれました。
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「10歳の男の子・セロはクリスマスなんかだいきらい。なぜなら、お母さんはデパートの仕事、お父さんは必ず留守で、とてもさみしい夜になるから。「どうしてお父さんはクリスマスが近づくと、家に帰ってこなくなるの?」と疑問をぶつけたセロに、お母さんは思いがけない秘密を明かします。その秘密とは一体なんでしょうか。クリスマス本来の思いやりに目覚めた少年の物語。」中学年から。
(八小学校図書館だよりの紹介より)
「セロはクリスマスが大嫌い。クリスマスはいつも、おとうさんもおかあさんも家にいないから。おかあさんはデパートの仕事がいそがしいし、おとうさんもどこかに出かけたまま帰ってこない。10歳になったセロは、おかあさんに思い切ってきいてみました。「どうして、おとうさんはクリスマスがちかづくと、家に帰ってこなくなるの?」おとうさんの驚くような秘密を知って、セロの小さな閉じた世界は開かれ、大きく広がっていきます。」
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少年セロのお父さんの仕事はなんと、サンタクロース!
だから11月頃から忙しくしていて、クリスマスの夜は必ずいないため、セロは寂しくて…
斉藤凛さんの話は、ユニークで暖かみがあって好き。
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クリスマスが近づくと、世界じゅうがワクワク、ソワソワ楽しみにするものです。でも、中には、いろんな事情で、クリスマスに悲しみを感じる人もいる。サンタクロース、プレゼント、家族と過ごす温かな時間、そうあるべきだとされることが、心を痛める原因になる。そんなことを考えてしまう本です。
大切な人が、幸せを感じてくれることを望む、クリスマスがそういう日でありますように。
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「ほしが地上におりたようなかざりつけや、ふゆのしろい息のように、ゆげのたつごちそう。クリスマスがちかづくと、だれしも、むねがおどります。」
なんと素敵な冒頭!
クリスマスのお話だけど、落ち着いた色合い。
お話も落ち着いていて、もうちょっとキラキラがほしいと思ってしまうけど、まぁそういうことじゃないんだろうな。
子どもたちのために立派な仕事をしていて、でも、自分の子どもにさびしい思いをさせる……。サンタをあっさりやめてしまおうとするお父さん、すごい。
いいなと思った、サンタクロースのことを語ったジュナのセリフ。
「かぞくでもないのに、どこかで、だれか、見まもってくれるひとがいる。そうおもえるから」