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金にこだわる姿勢からメディアに「ゼニバ」と揶揄される敏腕代理人・善場圭一が依頼人である選手に降りかかるトラブルを解決していく短編集。
メディアにどう書かれようが選手のために最善を尽くす善場のキャラクターが魅力的でどのストーリーも興味深く読み進められた。
元新聞記者の著者の取材力なのかリアリティがあって読みごたえ充分だった。
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前作『ビーンボール』に比べると
マイルドになっている。
契約選手を5人から3人に減らして
スポーツカメラマンとして芽が出なかった
川井直之を拾ったり、元ラガーマンのスポーツ新聞記者をネタ元としてうまく使うようにしたり、元女優で女社長の大手スポーツマネージメント会社と付かず離れずの距離を保ったりと。
それもこれも選手の限りある選手生活に対して
カネという最大限の保障を得る為である。
ただどの作品も
依頼人は善場に嘘をついている。
嘘をついていることも善場は了承しているように思える。
嘘をついている理由は保身やプライドなど
様々な厄介な理由からであるが
人は覆水盆に返らずということが分かっていても
無理やり元どおりに戻せるのでは無いだろうかと
期待したり、行動してしまう。
その中で淡々と
戻らないお盆に対して
最善の策を探す善場はブレない。
誰も傷つかない事だけが解決策か?
うまくやる事だけが答えではないと
善場の切り抜け方をみると強くそう思ってしまう。
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代理人という弁護士でもあり交渉人でもあり、クライアントをとことん守り抜く痛快ストーリー。小気味良いほどの徹底ぶりが相手との信頼関係を生み、良い仕事へと繋がる。そう世の中上手く行くものかと思ってしまったところもあるが。
野球は大好きで惹きつけられるテーマではあったが、バッティングや投球フォームの細かすぎる指摘についていけない場面が多々あったのが残念。
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連作短編集。
元プロ野球選手の善場圭一は、引退後に弁護士資格を取りプロ野球選手の代理人となった。お金にこだわる姿勢から「ゼニバ」と呼ばれるものの、契約選手のデーター分析を下に球団から有利な条件を引き出す善場。彼は選手の暴行、女性問題、違法賭博などのトラブルを解決できるのか・・・
本筋ではないが、第2話の「モンティホールの罠」が面白かった。バッテリー、もしくは打者が絞る球種は、実際このように考えているのだろうか。
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金にこだわる姿勢から、メディアに「ゼニバ」と揶揄される敏腕代理人、元プロ野球選手で引退後に弁護士資格を取得した善場圭一が、選手に絡む事件を解決していく連作短編集。
代理人というが、専属コーチもしくは親のように、契約選手の試合は全て見て、綿密なデータを作成し、時には医者やリハビリ施設までも指定し、私生活も管理する。
契約交渉の話ではなく、暴行や女性問題、賭博などの不祥事に絡む話がメインなのが残念だった。
(図書館)