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なかなか凄いタイトルです。
読み始めたら思った以上に難しい内容で、特に数式なんかは全くわかりません。
最後まで読んでも素領域理論について理解できたかと言われれば全然ですけど本の中身の感想としては面白かったです。
意味がわからないながらもなんかすごいことが書かれているという感覚が強くあって一気に読んでしまいました。
なんだか不思議な本です。
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「神の物理学」保江邦夫
全てが完全調和となっている真空の状況は、周囲となんの違いもない為に全く認識されない。
真空の中で、エネルギー分布に差異が生まれ、自発的破れが生じる。
自発的破れはポアソン分布に従い、3個の自発的破れが同時発生しやすく、これが三次元の立体領域の形を取る。この三次元の自発的破れの各々を素領域と呼ぶ。
自発的破れを復旧する為に発生する流れがゴールドストーン粒子と呼び、この粒子を復元エネルギーと呼ぶ。
復元エネルギーには、単に自発的破れを復旧するスカラーエネルギーと、三次元の広がりとして存在するようになった素領域が高度に複雑な二次元断面を持つ時、それを内部幾何学的に復元するスピノールエネルギーがある。
2回回転させて元に戻るものを数学ではスピノールと呼ぶ。
シュレーディンガー方程式は、完全調和の復旧エネルギーが一つの素領域から別の素領域へと転移していく様を描くもの。
物体の慣性はその物体と宇宙空間に存在するその他の全ての物体との相互作用によって生じている。「マッハの原理」
ニュートンはプリンキピアの中で、「この世界に展開される自然界の秩序を維持する為には彼が発見した物理法則だけでは足りず、この世界の要所要所に開けられた神の覗き穴から監視する神が手を差し伸べる必要がある」と明記している。
この世界は、完全に神の手中に置かれた素領域の全体としての空間の中に展開される無数の素粒子の運動が物理法則という名の調和の下で奏でるシンフォニーに他ならない。
量子力学における観測問題を解決するためにフォン・ノイマンは「抽象的自我」の存在を提唱したが、これは、形而上学的素領域理論における神=完全調和と同義。
完全調和の真空中に自発的対称性の破れによって生まれた素領域が空間の構成要素として全体でこの世界を形作っている。
この空間の中を運動する素粒子には素領域から素領域へと転移していくエネルギーという実体が伴っている。このような素粒子の運動は素領域の中での分布形態を規定する完全調和の真空によって制御され、その結果としてシュレーディンガー方程式を満たす波動関数が運動の詳細を記述する。
人間に自由意志があるならば、電子やクォークなどの素粒子にも自由意志がなくてはならない。
この宇宙の「今」は三次元ユークリッド空間の中に埋め込まれた素領域の全体集合の中に分布する復旧エネルギーの大小を濃淡として描かれた一つの三次元模様に他ならない。
形而上学的素領域理論において、この宇宙の空間を構成する素領域の外側にひとつながりとなるようにこの世の外側に存在する完全調和の一部分あるモナドとして人間の霊魂を定義することができる。
肉体に霊魂が宿るのではなく、霊魂に肉体が宿る。
霊魂は、この世の最小構成単位である素領域の周囲を取り囲むようにしてこの世をその中に含んでいる完全調和の中を無限の速さで縦横に動き回ることができる変幻自在の完全調和の一部に他ならない。
外科療法、化学療法、��射線療法は、身体の中にできた異常組織の分子配列を外部からの物理的な操作で正常な範囲のものに引き戻そうとするものだが、病気の原因が分子配列を作っている素粒子の側ではなく、霊魂からの働きかけに対して正しく反応しなくなっている素領域の側にある場合は異常組織が再発する。
この世はあの世の中で稠密に分布している。
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トンデモ本のようにも感じられた。物理学も根本を目指すと、このようになるのだろうか?
中込さんの論文はまだ救いもあるが、保江さんの本文は物理学なのか哲学なのかわからない。でも、きっとつながっているに違いない。ただ、それを知らないのは私の理解のなさにあるともいえる。