紙の本
結局は宣伝?
2018/05/26 21:41
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投稿者:たぬきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の理論の説明(PBR,PERの扱い方など)があり、会社への訪問インタビューなどで手に入れた情報などをもとに有望な格安株を買っているという説明。
そして結論、一般の人には時間や人脈の関係でこんなの無理でしょ。だったら私たちの投信をご利用ください。ようは宣伝かな
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ごく当たり前のことというか、本気で書かれていない感。まあ幻冬舎新書に全力を出す必要があるかというのは、まあまあ。
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至極当たり前のことが書かれているように思う。結論としては、筆者がファンドマネジャーをやっている投資信託を買ってくださいということなんだろう。
それ以下でも以上でもない。このジャンルの本は割合好きなのだが、本書には新しい知見もなくそれほど感心もしなかった。
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PBRは経験上だめ。
PER
成長で15、安定で10、他者比較はしない
売上変動要因をノートに記録していく
需要は少ないけれど、誰かがやらないとという企業は強い
Q4に広告や研究費が多いのは余裕のある証拠
バランスシートは1回で十分
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【みきまるさん株式投資本オールタイムベスト第64位】
大和住銀投信投資顧問のシニアファンド・マネジャー、苦瓜達郎氏の本。
苦瓜さんって、ペンネームかと思ったら本名なのか。
氏が運用するファンドは以下の二つ。
「ニッポン中小型株ファンド」
組み入れ上位銘柄(2017年02月02日)
1位 黒崎播磨 2位 オーデリック 3位 アサックス
4位 ヨンドシーホールディングス 5位 稲畑産業 6位 アサヒHD
7位 ファーストロジック 8位 TPR 9位 ノダ 10位 ハマキョウレックス
組み入れ上位銘柄(2017年11月末)
1位 LIXILビバ 2位 ニチハ(ガラス土石) 3位 TPR
4位 コーナン商事 5位 ニチアス(ガラス土石) 6位 MCJ
7位 河西工業 8位 愛三工業 9位 ジャックス 10位 アサヒHD
「大和住銀日本小型株ファンド」
組み入れ上位銘柄(2017年06月12日)
1位 グリーンズ 2位 シノケングループ 3位 富士通フロンテック
4位 ニチリン 5位 アイ・ケイ・ケイ 6位 萩原工業
7位 ノダ 8位 ニッピ 9位 イハラサイエンス 10位 オーデリック
氏は株式市場のことを「横暴で、下品で、間違いだらけ」という。
しかし、そんな株式市場を信用していると言い、そこには
本来あるべき適正な首位順に戻す「引力」があると述べている。
その引力を信じているからこそ、氏のファンドが好成績を収めているのだ。
26年以上の経験から、2008年の金融危機に遭遇しても
長い目で見ればいずれ株価は戻る、というスタンスを貫いていられたという。
この信念に基づく投資スタイルこそ、
「適正と考えられる株価よりも割安に放置されている銘柄を買い、
適正水準になるのを5年でも10年でも待つ」という
正統派のグレアム流バリュー投資だ。
もちろん、売買のタイミングはいっさい考慮しない。
第2章 私の投資哲学 より
●投資で考えるのは、「いつ」ではなく「いくら」か
・投資対象になりうる企業をリストアップし、それぞれの銘柄について
「適正な価格がいくらか」を考え、自分がつけた適正価格と実際の株価の
乖離率が高い銘柄、つまり、より割安度が大きいと考えられる銘柄から順に
機械的に買っていく。
・そして、株式市場の「引力」を信じつつ、適正な株価に戻るまでじっくり待つ。
●PBRよりPER重視。
・「高成長ではないものの伸びしろはあり、さほど大きなリスクがない安定成長銘柄」の場合はPER15倍程度が目安
・「あまり伸びしろはないものの、日本経済全体なりの業績を上げそうな銘柄」の場合は10倍程度が目安
・「例外的な高成長企業」の場合50倍程度で計算することもありうる
・「株価は間違い続けている」という前提に立てば、同業他社との比較や、過去のPER水準との比較は意味がない
●主戦場は「中小型株投資」
・中小型株はいったん動き出すと値動きが大きく、儲けが大きくなりやすい反面、損失も大きくなりやすいのが特徴
・中小型株の対象となる中堅企業と呼ばれる規模の会社は企業の全体像が見えやすく、「伸びている事業は何か」「その要因は何か」がわかりやすい
・一つのビジネスの成長がストレートに業績に結びつきやすく、株価上昇にもつながりやすい
・よって、大型株投資よりも中小型株投資のほうがシンプルで勝ちやすい
●中堅企業は健全でおもしろい
・市場規模が小さく、世界中で何百人、あるいは何千人だけがやっていればいいけれど、確実に必要とされるビジネスをやっている中堅企業が無数にある
●バリュー投資かグロース投資家か
・自分がグロース投資を行わないのは、グロース投資の世界があまりよく理解できないから
・グロース投資は「自分は他人より賢い」という前提に立っている。市場参加者が興味を持ち、注目し、企業価値以上に高い株価が付いている銘柄を買うということは、「自分はより正しい判断ができる」と信じていることに他ならない
・バリュー投資は「他人より自分はバカだ」という前提に立っている。市場参加者が見落としていたり気づかなかったりして評価が低いままになっている企業について、他人の評価を無視して株を買うことだから。
第3章 「すごい会社はこうして見つける」より
・初めての企業との面談では、その企業の沿革を聞く。
企業というものは「現在形」で理解するのではなく、「現在完了形」や「現在進行形」で捉えることが重要。
・過去の失敗談を語りたがらない企業は評価が下がる。
・「伸び始めのニッチなベンチャー企業」と「成熟した安定成長企業」は、株価が割安であれば目のつけどころとしてはおいしい。
ケーススタディ①セリア(100円ショップ)
・ダイソー、キャンドゥに先駆けてPOSシステムを導入(2004年)
・POSデータ活用による本部主導の店舗管理が成果を出し始める(2009年)
・投資を始めた2006年度の株価は200円台、2017年8月末時点で6,000円台
ケーススタディ②ステップ(学習塾)
・学習塾経営は、無理な成長を狙わないことがポイント
・学習塾には「少子化」という問題があり、業界全体では衰退していくことは間違いないが、だから学習塾なんてダメだとは思っていない。
・少子化というキーワードだけで企業の先行きを語ることにさほど意味はない。
・ステップに関して言えば、入塾希望者を選抜しているため、今のところ少子化の影響を受けていない
第4章 中堅企業はこんなに面白い
●数百人規模の企業が活躍するニッチな世界
①食品加工機械メーカー
・柔らかいものを機械で扱うという食品ならではの困難を乗り越えて
独自に開発されてきた食品加工機械は少なくなく、
市場は小さくても一定の支持を得て堅実にビジネスを成長させてきた企業は多い。
・力のある食品加工機械メーカーは機械メーカーの中では
相対的に業績の安定しているケースが多い
・投資対象としての魅力は株価水準しだいだが、注目に値する業界であることは間違いない。
②ブライダル業界
・「少子化」という言葉のイメージが強烈すぎて、市場全体では大きく伸びることが見込めないため業界として見捨てられがち
・��分に言わせれば、これほどニーズの細分化で勝負してきた業界もなかなかない
・ブライダル業界は、デフレ時代を必ずしも価格を下げることなく乗り切り、むしろ収益性を高めて成長してきた珍しい業界
・生き残っている企業の中に高収益なビジネスモデルを展開しているところがあることに気づけば、投資対象としての可能性も出てくる
●ビジネスモデルで勝てる企業の条件
①インターネット業界
・一般消費者を直接自分たちのサービスに誘導できる仕組みがあるインターネット企業は強い
・逆に、グーグルに従属しているネットサービスは危ない
・グーグルだけでなく、フェイスブック、ツイッター、LINEなどなにかのサービスに従属している企業は、そのサービスがコケたとき、施策を変更した時にモロに影響を受ける
・単なる広告収入ではない課金ビジネスができるかどうかがカギ
・ニッチで大手が手がけていないものの、確実に一定のニーズが見込める小さなサービスを立ち上げるのが成功につながる道のひとつ
②不動産業界
・いま不動産業界で生き残っているのは、一線を守り、やってはいけないことをしなかった企業
・生き残っている企業がプロとしての相場観を持ってビジネスをし、きちんと利益を上げているのであれば投資対象となりうる
最後に、苦瓜氏が奨めるのは「気絶投資法」。
「個人投資家が株式投資で勝つには、株式市場がボロボロになったときに買い、
そのまま気絶したようにそのことを忘れてしまうのが『王道』です。」
グリーンブラットの「魔法の公式」しかり、
これができるのは、自分の投資スタイルを100%信じられる人だけだろう。
一線で活躍しているファンドマネジャーが書いた本として、
本書はピーター・リンチの「株で勝つ」に匹敵するかもしれない。
他の日本人ファンドマネジャーも、こんな本をどんどん書いて欲しい。
しかし、2017年の歴史的な上げ相場にあって、
苦瓜氏の基本に充実なバリュー投資を実践する人がいるかどうかはやや疑問。
そして、10月の日経16連騰という歴史的な相場を経て本書が発売されたことは
なにか裏があるのではないかと勘ぐってしまう。
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サラッと読める。
自分にとって目新しいことはあまり書いていなかったように思うけれど、新鮮に映る人もいると思う。
企業の実例の解説がいくつか出ていたのは面白かった。
いろんな企業の話を聞ける仕事は面白そう。
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著者が実践するバリュー投資の基本的な考え方がわかった。
また、投資をするときは企業のビジネスモデルをしっかり理解することが重要だと感じた。
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株に「魔法」はない
「基本」を守るのが王道
著者の勧める中小型株の投資法がわかります。
割安株を見つけて上がるまで待つ。
情報が少ないだけで掘り起こせば見つかるんですよね。
四季報かあ。
とりあえず勉強は大切ですよね。
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Kindleセールで目に付いたので購入。
内容はバリュー投資の基本、特にPERを重視して株を買いなさい。という事をとにかく強調。これはあれやこれや書かれるより分かり易いという意味では良いかも。
問題は中小株を狙えということで、
筆者の見解がつらつらと書かれているが、
ニッチな100名規模の会社の事細かな情報を、普通のサラリーマンが吟味、判断するのはやっぱ無理があるような。。
これは筆者のファンドを買ってくれと言うことでしょうか。
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著者の言っていることは、長期ホールドの個人投資家向けだと思う。
「そして買った後は、株を買ったことをさっぱり忘れてしまうことをお勧めします」、確かにそう思う。
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ファンドマネージャーである著者が自身の経験などを基に投資対象になる企業を見つける際の秘訣や投資の本質を書いた一冊。
年間900回の企業面談を行う著者の面談のための情報源や面談の際に注意するところやメモの方法など驚異の成績を誇る著者がどのように企業を選定されているのかが本書を読んで知ることができました。
また、著者が投資の際に見るべき指標や中小型株の魅力も書かれておりファンドマネージャーの仕事の実態を知ることもできました。
企業規模によって視点を変えていることやバリュー投資をスタンスとして投資されていることは意外な発見でありました。
基本を守って投資を行っていくことが株式投資の王道であり、投資対象の企業の独自の強みを見つけ割安になった時に投資することが大切であることを本書を読んで感じました。
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中小企業を中心に年間約900社面談し、株価水準を決める。水準と現在の株価が離れている銘柄から順に機械的に購入し、株価が水準地まで戻るのを待つ中長期投資法。
===引用=============
・一般にはPERから株価水準が割安かどうかを判断する場合、同業他社のPERと比較したり、過去のPERの水準と比べたりすると良いといわれが、著者のPERの目安の考え方は業種を問わず変わらない。
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■投資哲学
・PBRは見ずに、PERを追う
★業界は気にせずにPER15倍くらいが割安として買い。高くても50倍くらい。
・中小企業株を投資対象とする
■「すごい会社」の見つけたか
・すごい会社は面談で見つける。沿革を訪ね、失敗を振り返っているか。
・オススメの雑誌としては「東洋経済」「選択」「FACTA」
★個人投資家がプロに勝つ点は「自分の好きなときに売り買いができること」
→株式市場が下落した時に投資し、そのまま忘れてしまうこと
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中小型株への投資が専門。一般には名前も事業内容もほとんど知られていないたくさんの中堅企業に、年間900回以上の面談をし、信頼できる情報を積み重ね、適正と考えられる株価よりも割安に放置されている銘柄を買い、適正水準になるのを5年でも10年でも待つ。
プロとしてプロでなければできないことをきっちりたくさんやってい。素人にはムリ、ということがわかりました。
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著者の立ち位置が結構特殊。でもその論旨に普遍的な意味を持たせるべく、ポイントが上手く纏められてはいる。