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興味をそそるタイトルほどの中身はなかった。
中国の指導者の歴史をざっと振り返り(当然新しい内容はない)、現状については掲げたスローガンと逆である!と書き、深い分析はない。
地方の役人は中央に昇るために経済成長率を重視するため過剰生産が抑制されない、また反腐敗運動が官僚を無気力化させているという同じ論理が何度も同じように出てくる。
新聞記事をつなぎ合わせたのかもしれないが、一冊の本にするならば、もう少し新鮮な見方や情報が欲しかった。
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第13期全国人民代表大会より以前に書かれた本なので、オレが最も知りたかった情報は書かれていない。
2018年2月25日、中国共産党中央委員会は国家主席の任期を「2期10年まで」とする憲法条文を削除する改正案を発表。
2018年3月11日、第13期全国人民代表大会での審議を経て、国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正を承認した。
憲法第79条の正副国家主席の任期「2期を超えて連続して就任することはできない」の部分が削除された。
2013年に就任した習近平国家主席(64)は、2期目の任期切れを迎える2023年以降も権力の座に居座り続けることが可能になった。
本人が望むなら一生涯でも最高権力者でいられる、皇帝の出現である。
こんな悪夢のような話が、現代において起きるなんてビックリ。
共産党って、つくづく最悪な政治体制だということを思い知らされた。
2017年10月の第19回中国共産党大会で党規約に盛り込まれた「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」が前文に明記された。
本人が生きている間に自らの名前を冠した思想を憲法に明記するのは毛沢東以来の暴挙。
第1条には「中国共産党の指導は中国の特色ある社会主義の最も本質的な特徴」を追加。
これだけ格差が開いた中国の市場社会において、なーにが「特色ある社会主義」だ?
バカか?
彼は、1987年9月に、彭麗媛と再婚し、ひとり娘の習明沢は1992年生で、浙江大学外国語学院卒業後、アメリカのハーバード大学ケネディスクールに留学してる。
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第11巻 巨龍の胎動(毛沢東VS鄧小平) からの流れ読み。
毛沢東(1945-76)
大躍進1958
文化大革命1966-76
華国鋒(1976~81)
洋躍進1978
胡耀邦(1981-87)
民主化運動1986
趙紫陽(1987-89)
天安門事件1989
江沢民(1989-2002)
三つの代表論2000
胡錦濤(2002-12)
科学的発展論2003
習近平(2012- )
アジアインフラ投資銀行(AIIB)設立2015
共産党規約には、「マルスク・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、三つの代表思想(江沢民)と科学的発展(胡錦濤)を自らの行動期間とする」と明記されているという。
習近平は任期半ばで、その業績がないまま規約にその名を刻んだという。筆者はその強大な権力を危険視する。第19期党大会で自らの後継者を示さなかったことが不気味であると。