時めぐりは、幼馴染み騎士と一緒に みんなのレビュー

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投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

洗礼式の時に守護精霊にかつてない名前を授かり苦難の予言を受けたことで呪われ姫と呼ばれて敬遠され、貴族社会と相入れない型破りの王女として育ったアビー。
弟王子殺しの冤罪を着せられ処刑されるところを幼馴染の騎士ジェレミーが駆けつけてくれ、目の前で殺された時に恋心を自覚し、王家の護り石の力で過去に戻る。
巻き戻った二人が犯人探しと復讐に燃えながら、共にある未来を掴み取る話。

作者あとがきの「ハッピーエンド前提の悲恋エンドが美味しいから前半の一巡目が長くなった」の英断すぎるでしょ！
ジェレミーの片想い美味しかったです。

婚約者との関係は互いに異性愛が芽生えなくても良好で、むしろそれぞれに別な恋を見つけて応援できる、という拗れなさがナツさんの優しさだなと感じてしまった。
悪役がたった一人で他みんな良い人でスッキリだし、二巡目以降の両想いになった時はジェレミー良かったねぇ！と思ったけど、実際はアビーの方が病み始めてとても美味しかった。
恋心を自覚した瞬間に相手が殺されて、ジェレミーを殺した相手を絶対許さないって復讐誓う展開、ヒロインが強すぎて興奮した。

セドリックの虐待について父王に相談しなかったこととか、犯人を明らかにして糾弾しない展開とかはざまぁ好きには物足りなさもあるかもしれない。
でも犯人の胸の内を明らかにして傷つける人を最小限にしながら、復讐を完遂したアビーの強さには惚れ惚れするしかなかった。
言葉にされなくてもアビーの不安を感じ取って全て払拭したジェレミーもスパダリ。

身分差の問題の解決がアッサリだったけど、二人の覚悟は本物だったし、犯人以外の誰もがハッピーエンドで素晴らしい。
好きだわ。

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投稿者：SWW　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

長い小説です。二章の題名で、登場人物の不穏な先行きが明かされながら、
他愛無いヒーローの片想いや、ヒロインの異母兄弟の成長、ヒロインの婚約者との心の交流が描かれており、
日常描写でありながら緊張感が常にありました。

ヒロインやヒーローの視点だけでなく、
他の登場人物の視点も交えながら物語が進むのに、読みやすく、
察しがよく社交的なヒーローと
不器用で思い込みと情に厚いヒロインの
人物描写がどんな場面でもぶれないのはさすがでした。

官能的なシーンはありませんが、
策略と恋愛と謎解きと、いろんな要素があり楽しめました。

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投稿者：wakana　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ヒロインは、バッドエンド直後、時を巻き戻すという精霊の護りの石の力で、記憶を持ったまま過去へともどります。
そして、同じように記憶を持っているヒーローと協力しながら、運命を変えるべく動き始め……という話です。
ヒロインが、最初はよく言えば天真爛漫で無邪気、悪く言えば無知なのですが、時めぐりを経て変わっていきます。

ただ、黒幕は、もっと裏があるかと思いきやごく順当でしたし、あと、恋愛面は特に波乱なしだったので、もう少し煽ってもよかったかなとは思いました。
でも、安心して楽しめるって点ではいいのかも。

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投稿者：vanilla　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ふんわりファンタジー色のラブストーリーですね。
面白くサクサクと読んでしまいました。

たまに、その後の話kwsk！って終わり方の話もありますよね。
いわゆる、『そして二人は結ばれて仲良く暮らしていきましたとさ』というその後話があるのも良かったです。

ラストのお話。
泣き虫セドリックが可愛いな…と思っていたら、弟王子からも雛鳥呼ばわりには笑いました。