電子書籍
決戦シリーズの新たな長編小説!
2022/07/28 00:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前、決戦シリーズに収録されたの5つの短編に新たな書き下ろし3編を加え、それまでバラバラだった5つの別個の話を新たな3編が見事に隙間をつなぎ合わせて、大きな一つの長編小説に昇華させている。こいつはあのときのあいつか!とスルーしていたチョイ役にも目が離せない。桶狭間の水野氏による陰謀説、本能寺の変の細川藤孝陰謀説などは興味深いが、幸村影武者説はちょっと作り過ぎちゃったかなぁ。あと真田阿波守は誤植かな?真田安房守だよね?
紙の本
「丘」かと思った(笑)
2018/06/07 21:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店で表紙を見た際「丘」というタイトルなのかと思ってしまった(笑)
戦国に身を置く男たちの苦闘と愉悦の残酷な運命を語る物語。
投稿元:
レビューを見る
これもプルーフもらって読んでたのに感想書き忘れ。最後の真田幸村はファンタジー入ってるけど、他は「こうであってもおかしくなかった」歴史。どうしてもこの辺の歴史は「真田丸」知識なので知らない登場人物も多かったけど、ほとんど苦にならずサクサク読めた。
投稿元:
レビューを見る
すごい、木下先生の短編集がすべて繋がっている!道鬼斎は想像以上に面白かった!何より道鬼斎に深く関わってくる真田昌幸がカッコいい!呪われた昌幸。木下先生はご自分でも仰っているように報われない人物を描くのが上手い。さらに言うと報われない謀将を描くのがズバ抜けて上手いと思う。もう乱世を再び起こしたくないという道鬼斎とそれに応えた幸村に感動した。幸村が千のような乱世の犠牲者を再び出してはならないと言う想いに泣けてくる。幸村は何者だったのだろうか?加藤清正はまさに戦う武将としてカッコイイ!
投稿元:
レビューを見る
戦国モノの短編集だけど、一見バラバラのようで、それぞれリンクして、最後に大円団という趣きだけど、もともとの短編をなんとか組み合わせるための設定に無理を感じるポイントがあり、なんとなくはまれないまま終わってしまった。
投稿元:
レビューを見る
兵 つわもの 短編+短編と連鎖する『道鬼斎の旅』三編 戦国の世を終わらせる一番の『兵』探しの旅で、読者も合戦の目撃者になることが出来る傑作!兎に角面白い!
以下ネタバレしないよう手短に。
火、蛾。
桶狭間合戦
水野藤九郎の野心は、信長の野心により…
甘粕の退き口
第四次川中島合戦
上杉謙信出奔から川中島への場面展開。戦の天才謙信は、家臣としては使え難いか?甘粕が格好いい!
道鬼斎の旅 壱
野心を持つ公家の菊亭公彦・晴秀の目となって、一番の兵探しで道鬼斎が同時進行する舞台のストーリーテラーの様に駆け回ります。桶狭間合戦や川中島合戦でも役割を果たすために、そこにいます。なるほどと肯きつつ、次の展開に期待。
幽斎の悪采
大河ドラマの主役決定の明智光秀が、相当の悪に仕上がっています。本能寺の変、その時細川幽斎は? 斬新です!
槍よ、愚直なれ
山崎の合戦 賤ヶ岳の合戦
加藤清正の恋から始まります。
道鬼斎の旅 弐
比叡山延暦寺の焼き討ち。
賤ヶ岳の合戦の大返しの隊列。
豊臣秀次連座の処刑場。
怪僧恵瓊
関ヶ原合戦は徳川と毛利の戦い。
日ノ本一の兵
大坂の陣 いよいよ戦国の最終決戦
道鬼斎の旅 参
ラストシーンはまだ鎮火しきらぬ大坂城の日の出 朝日が骸を照らす 荘厳!
投稿元:
レビューを見る
桶狭間〜大阪夏の陣迄の戦国〜江戸時代に至る混沌とした時代の各戦いを道鬼斎と言う日本一の兵を探す旅を通して其々の戦い描く短編物で有ると同時に道鬼斎を通して一つの繋がりが描かれている。又、決戦シリーズの内容(短編)もその一つの話として取り上げられている。
・火、蝶-信長vs今川の桶狭間の戦いを背景に水野家の存続を図る水野藤九郎。。最後は今川の兵の岡部五郎兵衛と信長の策に泣く
・甘粕の退き口-信玄vs謙信の川中島(妻女山)の戦いでの謙信の4武将の1人で有る甘粕影持。。最後は色々根回しするも謙信の軍神戦略に舌を巻く
・道鬼斎の旅壱-公家の菊亭公彦から日本一の兵を探し出す命を受け先ずは信玄を訪ね真田源五郎(後の昌幸)との旅を提示され旅に出た途中で桶狭間の戦いが起き旅は中止。2人は別れ、道鬼斎は1人桶狭間の戦い後の信長と接見し“火、蝶”の話と絡み、源五郎は“甘粕の退き口”にの話と絡み信玄は名将で有っても名君で無く武田は信玄に滅ぼされる予言をする。
・幽斎の悪采-本能寺の変が何故起きたか?。。。を描く
・槍よ、愚直なれ-秀吉vs勝家の賤ヶ岳の戦いを背景にした加藤虎之助(清正)を描く。。決戦シリーズの短編
・道鬼斎の旅弐-再び真田昌幸と出会う
・怪僧恵瓊-毛利の使僧:安国寺恵瓊が過去の怨みから毛利秀元を関ヶ原の戦いで西軍の頭に担ぎ出しての戦いを描く。
・日本一の兵-大阪夏の陣での真田幸村vs徳川家康の戦いを描く、真田昌幸の知略で子の信繁は顔を変え徳川に紛れて、かつて道鬼斎に関ヶ原での兵として助けられ同じく昌幸の知略で子幸村として成りすまし徳川家康に肉薄する。。。最後、兵として幸村の運命は。。
・道鬼斎の旅参-大阪夏の陣を終えて真田幸村から危うく命を取り留めた家康が日本一の兵なのか??
投稿元:
レビューを見る
道鬼斎という「日ノ本一の兵」を探し求める人物を絡めることで、ただの「決戦!」シリーズに収録された作品まとめたもの、では無くしている。本当に、新たな作品となっている!
投稿元:
レビューを見る
日ノ本で一番の兵(つわもの)を探し、天下の混乱を正す。
乱世の戦を渡り歩く道鬼斎が物語全体のストーリーテラー的存在となり各短編を繋いでいく。
道鬼斎の客観的視点がとても面白い。
混迷の中にある乱世を救う「一番の兵」の条件とは…?
武田信玄、織田信長、豊臣秀吉、明智光秀、真田幸村、徳川家康…何れ名だたる武将も、道鬼斎目線で追うと人間くささが色濃く出て来て魅力的。
ただ強いだけの男は「まことの兵」にあらず。
戦に負けたり敵の策略にのせられたり、と人は逆境に立った時にこそその本質が明らかになる。
動乱の世を制する天下人の器、まことの兵について考えながらそれぞれの戦を洗い出す作業はとても面白かった。
そして野望を持つ男達の、智力と腕力を最大限に引き出した駆け引きに魅せられた。
初めは決戦!シリーズ短編をただまとめたものかと思っていたけれど、途中に道鬼斎の書き下ろしを盛り込むことで全ての短編が繋がり、見事な連作になった。
木下さんの腕力を改めて見せつけられた作品。
投稿元:
レビューを見る
刀と刀、身体と身体がぶつかり、弓が空を切る音が聞こえてくる。
歯を食いしばり、戦う男達がまるで目の前にいるようだ。
血湧き肉躍る。
胸が高鳴り、体が熱くなる。
だが、剛だけでは無い。
柔らかくも美しく、儚げな場面も秀逸だ。
そして、この物語は、最後まで読んだ時にその凄さが初めて分かる。
日ノ本一の兵とは果たして……
投稿元:
レビューを見る
戦国武将で誰がいちばんのツワモノか、っていうの
歴史好きは大好きなトークテーマだし、“日の本いちのツワモノ”ってどうせ真田幸村っていうんでしょー定番でしょー
みたいなかんじで予想しながら読み始めたけど。。。。
いやあ、そう来たか、
幸村のif設定が、ほんと斬新、
真田幸村ってもう大衆ヒーローとしてすごくファンタジックに作り上げられた部分もあるけど、そういう十勇士的要素はぜんぜんなくて。
ちょっと痺れた、よくこんなこと思いつくなあ。
でもそうだったかもしれないと思えてしまう。
章の時系列も前後していて、伏線回収が入り組んでて、加藤虎之助(清正)の章がちょっと脇道に逸れたかんじがしてたけど、なんのなんの、大事な伏線があった、
だいたいからして冒頭が水野信近の閨から幕開けするという。。。物語への吸引力みたいなのが強い作品だった、いつのまにかどっぷり、ツワモノたちの生き様にひきこまれていた、
これいつか映画化とかされるんじゃないかなあ、
ここらへんの時代の勢力図をもっとちゃんと把握できてたらもっともっと楽しめたんだろうにな、
自分の歴史の知識の浅さが悔やまれる、ちゃんと勉強したくなっちゃった
ちょっとまとまらないですが面白かった、2-3度読み返したい。
木下さんまだ数冊めなんだけど、この方はいわゆる通説を痛快に裏切ってくるからほんと素晴らしい、この時代の、家名を残すためなら命のほうが軽かった壮絶な感覚、駆け引き、覚悟、、
とにかく読み応えアリ。武将モノ好きな方には、ぜひぜひお勧めします。
投稿元:
レビューを見る
【きっかけ・目的】
日本一の兵をめぐる戦国時代の連作短編集。
企画ものということをあとがきで知る。
【感想】
自分の中では、おにぎりしか印象に残らない展開だ。
道鬼斎が作品を通じての裏の主人公だ。走るのが得意な使用人。
最初は主人の菊亭晴季からの依頼で日本一強い兵を求め各地を訪ね歩くうち自らがそれを求め歩く。
おにぎりの食べ方で年月を重ねていく様を描いていく。
途中の展開からもしやと思ったが展開的には大坂の陣にたどり着く。
そう、有名な一節。真田の兵、日の本一の兵なり。
最後に至るまでの複線で大いに楽しませどんでん返しでまた楽しめる。
【終わりに】
無性に読み終わった後にしおむすびを食べたくなった。
というわけでセブンイレブンで買って食べた。
投稿元:
レビューを見る
『決戦!〇〇〇』シリーズをまとめた短編集。
お話をつなぐように書き下ろされた『道鬼斎の旅』に強く惹かれた。
『日ノ本一の兵』とは?
わたしの知識レベルでは、思い当たる人物が限られる。
それでも、道鬼斎に寄り添い考えつづけた。
・・・そう、その方。
あなたが最初に思い浮かべた方です(´-`)
投稿元:
レビューを見る
本能寺の変や大坂夏の陣の新解釈。でも幸村のほうは結末がいまいちよく分からなかったのと、「日ノ本一の兵はだれか」の結論がありきたりでちょっと不満。まあでも、合戦はフェイクニュースの流し合いというのはリアルだと思う。
投稿元:
レビューを見る
日ノ本一の兵とは。このようなテーマにて、戦国時代の武将が連作短編集の形式にて展開する。
自由な発想で、ストーリーが展開する。
まさに歴史小説のエンターテイメントという感じ。