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そして、バトンは渡された みんなのレビュー
- 瀬尾 まいこ (著)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:文藝春秋
- 発売日:2018/02/22
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高い評価の役に立ったレビュー
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2019/04/19 17:24
血のつながりのない何人もの親から深い愛情を注がれた少女の成長を描く、一風変わった家族小説
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
全国の書店員たちが「いちばん売りたい本」を投票で選ぶことしの「本屋大賞」に、次々と親がかわる境遇で育った女子高校生が主人公の瀬尾まいこさんの小説、「そして、バトンは渡された」が選ばれた。この作品は、幼くして実の母親を亡くし、育ての親も結婚と離婚を繰り返したため、次々と親がかわる境遇で育った17歳の女子高校生が主人公の物語。父親が3人、母親が2人という複雑な家庭環境の中、主人公の成長や血のつながらない親子の日常のやり取りが温かい目線で描かれ、家族とは何かを問いかけている。愛情を注がれることはすごく幸せなことですが、愛情を注ぐあてがあるということは、もっとはるかに幸せなんだということを、改めて感じた。
低い評価の役に立ったレビュー
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2020/08/31 08:32
これを感動作としていいのか
投稿者:yu_ki - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯に「血の繋がらない親の間をリレーされ…(中略)だが、彼女はいつも愛されていた」とありますが、読み終わって、めっちゃ違和感。バトンたる優子は最後の最後でやっと帯でいう「家族よりも大切な家族」に繋げられたのであって、その過程は大人の都合で振り回されていただけ。ブラジルに行った実父、自分のペースで再婚を繰り返し、実父の手紙を隠す梨花(実父の再婚相手)。森宮さんと優子の関係は本当にすばらしいのです。ただ、「感動作」の一言でまとめられるような作品なのかしら。帯と内容、そのギャップがひっかかりました。
紙の本
親
2019/05/05 15:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
血のつながらない何人もの親のもとで育ってきたが、しっかりと愛情を受けて、人間とのつながりを感じられます。
紙の本
これを感動作としていいのか
2020/08/31 08:32
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yu_ki - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯に「血の繋がらない親の間をリレーされ…(中略)だが、彼女はいつも愛されていた」とありますが、読み終わって、めっちゃ違和感。バトンたる優子は最後の最後でやっと帯でいう「家族よりも大切な家族」に繋げられたのであって、その過程は大人の都合で振り回されていただけ。ブラジルに行った実父、自分のペースで再婚を繰り返し、実父の手紙を隠す梨花(実父の再婚相手)。森宮さんと優子の関係は本当にすばらしいのです。ただ、「感動作」の一言でまとめられるような作品なのかしら。帯と内容、そのギャップがひっかかりました。
紙の本
不満が残った。。。
2019/09/15 17:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
” あと少し、もう少し ” がとても良かったし、本屋大賞をとったというのでとても期待したいのだが がっかり。 死別離婚いろいろあって父親が三人、母親がふたりいるという優子が主人公で だいたいは高校生の頃の話。 女子高生の彼女の心理とかはよく書かれていていいなと思ったけど 大人になって早瀬君の結婚問題が出てきてから 変になった。 親がたくさんいても皆に愛され大事にされてきたのはわかるけど、 何か変。 生物学上の父親の水戸さんと音信普通になるのはおかしい。 その祖父母とも。 水戸さんは普通の人間みたいだし。 優子が森宮さんを大事にするのはわかるけど水戸さんと会わない決心するというのがわからない。 愛情を一杯注いでくれた。。。ということになっているけど 結局は梨花は非常識な毒親だった!と思う。
何か瀬尾まいこの作品を読むのは最後かなあ?とも思った。 ”あと少し。。。”は本当に良かったのに。残念。
電子書籍
それなりに
2019/07/10 19:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジジ&ミイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
良いエンディングだなぁと思いましたが、特に高校生以降の家庭情況の設定は異常といえば言い過ぎかもしれませんがあり得ないと思ったのが事実。自分も二人の子供を社会人にまで育てた親としての実感です。小説だからいいじゃないという家内の感想も並記しておきます。
紙の本
わざわざ小説にするような話ではない
2019/07/08 22:50
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:納豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
実母と死別し、引き取ってくれた養母が結婚・離婚を繰り返すなどした結果、名字が5回ぐらい変わった少女の半生を丁寧に綴ってあります。
運よく、実親も養親も全員いい人だったため、主人公はおおむね幸せな人生を送りましたとさ。
おしまい。
それ以上でも、それ以下でもない。
冒頭読んだだけで、オチまでだいたい想像できてしまう。
大事件も起こらないし、大喧嘩もしないし、基本的に主人公は幸せで本人にその自覚もあるため、深く悩みこんでいないし、己の境遇を不満に思ってもいない。
この話、わざわざ小説にして書き起こす必要ある?
さすがに五回も名字が変わるのは珍しいですが、3回程度なら、最近は身近でもザラにあるわけで。
中高生になら響く話かもしれませんけど、歪んだ大人の私には、純粋に退屈でした。
紙の本
複雑な家庭環境の中でも愛情を感じる
2021/12/01 07:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
母親が二人、父親が3人という複雑な家庭環境ながら、それぞれに大きな愛情に包まれて育った少女の成長物語
出てくる人がみんな善人
もっとドロドロした話だと思っていたので、ほんのりと心が温かくなる物語でした。
紙の本
ホームドラマ
2019/11/01 09:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
台詞のやり取りが面白かった。
主に、3番目の父親と主人公が食卓を囲むシーンが中心となって進んでいく感じが、ホームドラマを観ているようで、ほっこりしました。子供に選択を迫る、深刻な場面もあるけど、過去を振り返っている感じなので、サラッと読めます。
紙の本
温かい人々
2022/07/28 09:36
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
全く血のつながりの無い人たちが、バトンを繋ぐように一人の少女を育てていく。
しかも保母さんや児童施設で無く、結婚した相手たちによって。
ちょっと信じられない物語だが、それはそれで面白く、一生懸命にお父さんになろうと努力する森宮の姿も真剣であればあるほどコミカルに映る。
ホッコリした。
紙の本
色んな人の思惑
2022/05/23 23:59
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投稿者:あーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「感動の」と謳われる本は普段ほぼ手に取らないのですが、貸してもらったので読んでみました。表紙がかわいい。
大人の都合で生活環境が次々と変わっていく主人公が、不幸と感じずに(むしろ周りからの「かわいそう」という認識に添えず困った様子で)生活していく様子にリアリティを感じました。
物語は主人公の一人称視点で進んでいくのですが、主人公の立場からは分からなかった大人たちの行動の理由が、後から判明するのが面白かったです。
また、最後だけ視点が違うところも効果的で良かったです。
電子書籍
人間らしさが溢れて泣ける
2020/08/02 12:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こも - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても読みやすい一冊
複雑な家族だけど、血の繋がりよりも強い絆を感じる
森宮さん、ほんといい人ってか変わってる
紙の本
瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』
2020/04/09 14:13
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:み - この投稿者のレビュー一覧を見る
【若干のネタバレを含む】
2019年の本屋大賞を受賞した作品。本屋大賞は、全国の書店員が本当に読んで欲しいと思う作品を選出した賞であるので、おもしろいことはもちろんのこと、非常に読みやすい本であるという印象がある。本書もその例に漏れず、おもしろく、読みやすい作品であった。
本書は、さまざまな事情から、異なる親にリレーされるかたちで育てられた女子高生の物語である。どんな親であっても、たとえ血がつながっていなかったとしても、愛情をもって育てられた女子高生を描くことで、多様な「家族」のあり方や、血縁を無視した愛情が語られていると思われる。特に最後のシーンは、もっとも家族のあり方に迫る描写がなされ、読了後の余韻がとても心地よかった。
個人的な趣味嗜好であるが、私は、主人公が学校のいじめの対象となるような作品があまり好きではない。主人公に感情移入してしまい、作中でそのいじめの問題が解決されるまで、読み進めるのが非常に辛くなってします。本書でもそのような描写がなされている箇所があり、最終的に解決されるとはいえ、なかなか読み進めるのが辛いものがあった。
以上の点を差し引いても、本屋大賞の受賞作にふさわしいほど、楽しく、優しい気持ちになれる作品であった。
紙の本
ほっこりする本です!
2019/10/20 22:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなほの - この投稿者のレビュー一覧を見る
血の繋がりがない主人公が結婚するまでに両親を変えていくストーリー。常に愛されている主人公。なんかほっこりする1冊です。
電子書籍
幸せって何だろう
2019/08/08 15:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日常生活を送る上で、深く突き詰めて考えたりしないけど、そんなことをじんわり考えてしまう話。血の繋がりのある親とか、戸籍上の親とか、産みの親とか、育ての親とか…それぞれみんな愛情を持って接した親なら、みんな親で、子供にとったらみんな同じ家族なんだなと。
主人公は、苦しいこともあったと思うが、変化を受け入れ、今、目の前の幸せを感じる達人に思えた。
紙の本
本当の親子って何?
2019/06/28 08:31
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投稿者:よっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中には、実の子に虐待を行う親がいます。ネグレクトする親もいます。
なのに、森宮は、血のつながっていない優子を引き取り、育てます。
それは、愛情?、同情?、哀れみ?、義理?、それとも正義感?
親子に血のつながりは必要なんだろうか。本当の親子ってなんだろう?
そんなことを考えながら本書を読みました。
レヴューの書き出しは、少し重くなってしまいましたが、本書は決して重い小説ではありません。
むしろ、軽すぎるぐらい軽快に話は進み、あっという間に読み終えてしまいます。
森宮と優子の関係がすごくいいので、読み終えてホッとする、ハート・ウォーミング・ノベルです。
紙の本
本屋大賞おめでとうございます
2019/06/05 14:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あだじぇっと - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀬尾まいこ氏の作品は ファンタジー領域にある。
さりげない日常を切り取ったようでありながら、登場人物はいい人で いい人と巡り合って 平凡だが幸福な時間がそこにある。
『そして、バトンは渡された』
これなんて その際たるもの。
幼い頃に病気で母を失った優子だが、さまざまな事情で次々に交替していくどの親にも大事にされ、芯が強くモノに動じない現代的で生き生きとした女性に育っていく。
もうカンペキすぎ、ありえない(笑)
でも、道徳本のカンペキとはちょっと違う。
このふんわりと優しいお話の向こうには 強い願いと信念が くっきりと見える。
一人の子供がちゃんと成人するまでには それだけの育てる者の覚悟とエネルギーが必要なんだよ。
それは地味な毎日の積み重ねだけれども なかなか大したことなんだよ、と。
我慢も必要、努力も必要。
でも、それを唱えちゃうのは全体主義者のやること。どうすればたくさんの人に "やってみせるように”伝えられるか。
その手法が小説なんだろう。
よかったのはピアノ関連のところ。
優子は合唱祭のピアノ伴奏をする。
恒常的にピアノをさらっているわけではない彼女でも 練習すれば弾けそうな曲が選択されている。
森宮さんにプレゼントする曲も(え?ムリでしょ?)とは思わせない曲。
そういう地に足がついたディテイルが良い。
早瀬くんがピアノについて迷う時間も良い。
アートとしての演奏と、聴衆を楽しませるための演奏と、くっきり分けることはできない。
それでも、自分はなんのためにピアノを弾くのか?という問いと向き合うことは、将来にいきづまるピアノ・サイボーグをつくらないための課題。
動機を掘り下げることを厭う傾向が強い日本の教育への問題提起とも言えるかもしれない。