紙の本
カビ先生、読んでるよ~
2019/07/10 10:06
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投稿者:rumo - この投稿者のレビュー一覧を見る
カビ先生にお金を渡したいので作品絶対買う!
作中、うつが相当ひどかったようで(実際作中に入院もしている)絵柄の書き込みが「レズ風俗」時代より薄くなっているのが、見ていて辛かった…
うつのリアルな生活様子がわかるので図書館にも置いてほしい作品。
どうかカビ先生が生きているだけで充実しているという事実に気づいてくれますよに…!
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なんというか、心に突き刺さる本でした。
「さびしい、さびしい、愛されたい。ぎゅっとしてもらいたい。」という作者の気持ちが本当に読んでる側にも伝わってきました。全152ページ(ストーリー漫画除く)で何回「さびしい」と出てくるかカウントしようかと思ったくらい「さびしい」言葉があふれています。まるで寂しい感情の波が押し寄せてくるかのようです。
私は現在一人暮らしです。やっぱり一人が寂しいと感じる時もありますし、一人が楽しいと思うときもあります。
また、メンタルやられている時は寂しさより家族に会いたくない気持ちが勝ります。こんなズタボロの状態を見せたくないので。
多分、気分が穏やかではない時にこの本を読んだら色んな意味で持って行かれると思います。
体調のいい時、自分の気持ちがぶれない時に読んでよかったと思いました。うっかり読んだらぐっさり刺さりますので。
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連載中もずっと追いかけていた。(超失礼なことですが…)この作家さんが「あとどれくらい生きていられるか」はわからないけれど、自分がいろいろなときに覚える苦しさとかしんどさとか、こんな微量で自分は既にアップアップなのに、その何百倍の量を土砂崩れみたいに受け続けている主人公が、少しづついまと未来に進み続ける姿にいつまでも勇気を受け取り続けている。一年に一本でいいから、ライフワークにしてほしいシリーズです。/絵も、言葉も、観察眼も、ほんとに天才というか、非凡という言葉があまりにも似合う漫画家。初めてオリジナル作品も読んだけれどこれも良かった。ほんとはオリジナルの連載で軌道にのれると一番なんだろうな。/「音楽は人生だ。人生は、売り物じゃない。」←早くこの境地にたどり着きたい……。
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2018/03/04読了
Pixivの連載で、ちょこちょこ見てはいたのですが
成長というか、許容というか、愛を受け入れることができるようになったこと
その反面、反動が恐れとなって表れたこと
お酒と自傷が傷をつけても立ち直り
前向きな姿でエッセイを締めくくっていること。
人の人生であり、ここで私がとやかくレビューするのもなんだかなぁとか思いますが
カビさんの著作は全部読んだので、なんていうかポジティブに近づいているような気はします。
カビさんの人生が これからの人生が
光あるものだといいなあと思う。
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きっと、周りの人よりも敏感で、繊細で、臆病な面もあり…。自分と似ているなぁと、共感も含めてカビさんの漫画を読ませていただいているけど、私と似ていないのは彼女がどんなに底まで沈んでも光を見つけて這い上がる強さを持っていること。 多分大人になるにつれ、なるべく痛い思いをしないように避けて通る道でも、彼女は自問自答を繰り返しながらぼろぼろになりながらも歩いて行きます。
時には立ち止まり、過去の思いや考えに今の気持ちや答えを塗り替えしながら。 それでもいいんだ、ダメな答えなんてないんだ! とことん自分と向き合うことの意味、儚げに見えるけどとてつもない強さから、なんだか勇気をもらえました。 最期の漫画も良い!
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段々と精神不安定になっている様子が絵でも訴えていて前作よりも話に入り込めた。自分勝手な考えに陥っていないか、今ある悩みに真摯に向き合う、辛い時は一人で悩まずに色々な人たちに助けを求める、気付くことで成長するんだなと。カビさんの人生だし、完璧な答えなんて存在しない。人生の教科書となるような作品でした。今回は人の温かさや交流の大事さが丁寧に描かれていたように感じた。看護士さんと先生の遣り取り好きだな。
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カビ先生の本読むと泣いちゃうし、お母さんに会いたくなってしまう。私の母に対する想いと似てるというか(なんていうと失礼だろうけども)…分かるなあと…。寂しくて不安で、マンションのベランダで手を振る母を振り返り、振り返り通学路を歩いた小学生の頃から変わってない自分に気づくというか。泣ける。実家帰りたくないけど帰りたい矛盾。
エッセイ系は文章のも好きなのだけど、それはやっぱり他人の人生を見るのが楽しいからで、そのリアル(あくまでも作品としてフィクション化されてるのも分かった上で)に救いを求めるから好んで読む。有難いし、尊いことです。
カビ先生の人生に私のメンタルが癒され救われている。凄いことだと思う!
読み切りも載っていて1粒で2度美味しい。求人誌の成れの果てが分かりみすぎた。
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まるで自分との往復書簡
愛されていない自分
愛が欲しい自分
壊れていってしまう自分
その自分を行ったり来たりして
未来の自分へ手紙を書く
その時
本当は愛されていたのかもしれないと気づく
欲しかった愛は
本当は、ずっと近くにそれも
最初からあったのかもしれないと、気づく
壊れそうでも
絶対になくならない自分に気づいていく
これは愛を探す
堂々巡りみたいな
とても小さな大冒険だったのかもしれない
――未来の自分へ
そちらではいかがおすごしてですか?
あなたは 今幸せですか?
――大丈夫
手紙を書きたくなる
あなたに 言ってあげたくなる
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実家つらいよ〜〜と感じてたけど、一人暮らしをして孤独を感じ、実家に戻って寂しさを紛らわす…って今の自分に重なりすぎワロタ。人間はこうして大人になっていくのかもね…。
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何回読んでも入院の話で泣いてしまいます。
絵が好きで追いかけてますが、
私にとっては話も共感できたり新しい発見があったり、これは違うなと考えたりできる漫画でした。
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自身の精神状態を深く自己分析して、漫画として分かりやすく表現されていたと思う。
精神障害について学びたい人はもちろん、いろんな人に読んでもらいたい。
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誰からも承認欲求を満たしてもらえず、その苦悩だけがブクブク成長し、制御の効かない怪物と化してしまう。その不幸を目の当たりにしてしまう。
好奇と狡猾な人間の目に晒される事で永田カビの作品は売れる。心の傷を開き血を流す事でやっと社会から認められる。
うまくやろうとしてもうまくいかなくて社会から孤立してゆく私のような負け犬には聖書に違いない。
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『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』『一人交換日記』と、自らの人生を描いてきた永田カビ。新たに得た友人との交流、漫画家としての活動、親との葛藤などを経てたどり着いたのは…入院!? いままで気付けなかったこと、いまだから気付けたこと、そのすべてをセキララに描き出す衝撃コミックエッセイ!
デビュー作から今まで「無条件の愛の表現として抱きしめられたい」という欲求が、友達の友達の漫画家友達に抱きしめられたことで満たされた。
今まで人間の心がないんじゃないかと思い傷つけられたことから母親を憎んだこともあったけど、母親を自分とは違う人間と思えたことから逆に母親の優れたところを認められるようになった。
自分が親族の集まりに参加して良いのかと不安だったが、意を決して祖母の家を訪れた時、祖母が「よく来た。来てくれて嬉しい。元気な姿を見せてくれて嬉しい」と自分を歓迎してくれて、祖母が自分を受け入れてくれて嬉しかった。自分で自分を認められるようになれたら、祖母や母親に愛を返せるようになれるのかもしれないと思えた。
母親に1冊目の著書を見せた時「ショックで泣いた」と言われ、メディアで取り上げられて印税が入って来ても、「有名になるより、身の回りの家事が出来て欲しい」と言われ、全部むなしくなり自分の著書を殴ってしまった。だがボディトーク療法で、怒りや悲しみは徐々に小さくなった。
新しい下書き原稿(ネーム)が描けず、話の作り方を忘れたのではないか、このまま消えてしまうのではないかとの不安から酒に溺れた。
30歳の誕生日に家族で思い出ビデオを見て、自分が愛されていることを再確認出来た。
心身の不調がつのり、入院することになった。
掛かり付けのお医者さんによると、「うつというのは、生きるエネルギーが減ってダムの底の木が見えている状態。生きるエネルギーを増やすには、何も考えず何もしない時間を過ごすこと」と言われ、入院している時に何もしない時間が長く罪悪感を感じたけどこの言葉を聞いた時に楽になった。
看護士さんに、自分の寂しさがつのり内に内に入り込んで自分を傷つけてしまった気持ちを上手く言葉にしてくれて嬉しかった。
入院中の収穫は、酒を飲むのは寂しさがつのるからというのが分かり、酒量を減らせたこと。加藤諦三さんの「うつ病は重症でなければ2週間で良くなる、もし」を読んで、自分の苦しさだけでなく他人にも興味を持ち交流することの大事さを学んだ。
家族旅行をすることで、「愛し愛されることを家族内で実行出来ている」と思えた。
今の目標は、自分の外に目を向けて他人に興味を持ち、不安に囚われず、楽しく生きること、自分をいじめず生きること、フィクションのオリジナル漫画を描くこと。
巻末に掲載している「チカちゃんの憂鬱」は、永田カビさんの著書を発売した時の世間の反響や批判に対しての違和感や反感や自分を理解してくれている友人がいることの嬉しかった気持ちがファンタジーアクション漫画の形で反映していて面白かったし、もっと読みたいと思えた。
漫画家友達や看護士さんや主治医からの愛を実感出来たから、母親や祖母の愛を素直に���け入れることが出来たことが丁寧に描かれているし、家族が良いところも悪いところもある人間と思えたら過大な期待をしたりせずに済むし、世間の価値観を押し付けてきても大人と話し合えるのかなと思えた、永田カビさんの新境地が見えるコミックエッセイ。
「愛がこの病気の薬なら、きっと良くなる」