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3章に渡って物語の語り手を変えていくことで、物事の見え方が変わっていくのが上手い。
どこに着地するのか全く予想できない展開だけど、ラストに向かって次々と謎が解けていき、ぼぎわんの正体が明らかになり、と全く飽きない展開で一気に読んでしまった。
民間伝承される怪異現象や地方の古い風習と結びつけてあるので、ぼぎわんの存在に現実味があって怖い。
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第22回日本ホラー小説大賞受賞作。
これもほぼ一気読み。薄気味の悪さといい、視点人物が変わるたびにがらりと印象を変える登場人物の造形といい、引き込まれるものばかりだった。
映画になるそうだが、映像映えもしそう。
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前半は姿形も行動も目的も謎だらけ。なのに、いやそれゆえなのか、ゾクゾクが止まらないこの怖さ。徐々にそれらが明るみに出るにつれ不気味さと混乱は更に募り、二章のクライマックスで心臓バクバク。三章ではもうページをめくる手を止められなかった。久々に“これぞホラー”を満喫できた充実感が後に残る。
妊娠出産育児に絡む夫婦の認識が、思い込みと我慢で簡単にすれ違う書き分けもまたリアル且つ巧みで感心。これからパパになる男性はホラーとしてではなく、イクメンモンスターにならない教訓として一読をオススメw
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文庫本が出たので、買っちゃいました♡
これで「ぼぎわんが、来る」を読むのは何度目だろう???4度目?
これから読みます
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第22回(2015年)日本ホラー小説大賞の大賞受賞作。ハードカバー刊行時から評判にはなっていたけれど、文庫化を際に購読。
確かに評判に違わない、でもって近年の受賞作にありがちな―妙にお涙頂戴ものとか、ラノベ臭芬々なヤツとか、妙ちくりんで意味不明な作品世界を押し付けて来るようなものとかでなく、現実と地続きの世界(そこに垣間見える種々の問題も現代的)が恐ろしい怪異に侵食されるという、かつてのモダン・ホラー的な世界観でありつつ、いわゆるJホラー的モチーフも備えて、きっちりエンタメ的な要素もある。
何より怪異の主体である存在“ぼぎわん”が容赦なく怖いのがいい。ここまでリーダビリティがありつつ、ゾッとする怖さを愉しめた長編作品は久しぶりかもしれない。
3章の構成で、1章ごとに語り手が異なるが、主人公(の1人)の妻の視点で語られる第2章は、男性として(例え子供を持たぬ自分であっても)何ともいたたまれなくなる。この辺りも非常に現代的というか……否、これもまた普遍的な問題であって、それ故に(作中の言葉を借りるなら)隙間を生み、時として悲劇をも招くんだろうか。
ところで、今年12月に映画版が公開されるとのことだが、各登場人物のキャスティングはかなりイメージ通りじゃないかと。特に比嘉琴子は、読み進める間ずっと松たか子で違和感なく脳内再生されてたりw
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岡田さん主演で来年映画化される流れで興味を持ち(ミーハーですみません;;;)出版社サイトの試し読みがすごく面白く続きが読みたくて、購入。
最初は単純なホラー作品だと思ってた。
だって、ぼぎわんとかいう世にも恐ろしい謎の物体Xが家を訪問しにきて、しかも山に連れてかれて食べられるし、御守りも護符も効果ないとか怖すぎて。。。
しかし、第二章、第三章と読み進めていくと、単純なホラーだと思っていたものが少しずつ形を変えていく。子供を産む、産まない(産めなかったという事も含め)不妊治療、子育ての方針等、今 問題となっている事も絡んでくるが前の章からの流れも、もちろんぼぎわんの事にも触れつつなので変に話が現実的にならず、すんなり入っていけた。その辺は筆者の書き方が上手だと感じた。
ラストには、ぼぎわんと壮絶な対決をする描写があるが読み終えて感じたのは、ぼぎわんとは人間の醜く卑しい心や心理が生み出したものなのではないだろうか。だから、本当に怖いのはぼぎわんではなくて、それを生み出す生身の人間なんだと思う。
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いやぁ これは、、、
正統派といえば正統派的ホラーだけど かなりのインパクト。得体のしれない怖さがじわじわくるのが良いです。
他の作品もぜひ読んでいきたいですねぇ
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久々に怖いと思えるホラーを読んだ気がする。得体の知れない物の物理的な怖さと、人間自身の持つ心の怖さの乗法。でも、こんな夫婦、世の中に結構な割合で居そうじゃない?それなのに因果が酷過ぎ~。
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これ、単行本の頃に気になってて、文庫化待ちをしてた作品。ホラー大賞受賞ってのもポイント高し。内容は期待を裏切らないもので、テンポ良く進む展開も気持ちいい。繰り返しになるけど、スーパーナチュラルに恐怖感を覚えないんで、怖さの面では全然だったけど、ぼぎわんの造形はなかなかにすばらしいと思いました。
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100殺!ビブリオバトル No.37 夜の部 第6ゲーム「真・サンジョルディバトル」 [チャンプ本!]
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第一章が一番怖かった。「ぼぎわん」という得体の知れないものが、田原秀樹にどんどん近づいてくる恐怖が良かったので、真相が分かるにつれて正直怖さが薄れていきました。
ただ、みんながみんな死んでしまうのではなくて良かった。
真琴、琴子姉妹の話をもっと読んでみたいです。
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一章と二章のもうどうしようもない感がよかった。化け物が、急に流暢な喋りになるのは怖いな。
ラストの展開は賛否両論ありそう。
最後まで絶望の代名詞でいてほしかったと思うけど、小説的にはこの展開のほうが正解なんだろうな。
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琴子、かっこよすぎる!!
やっぱり負の感情は、負しか呼ばないのだなー
秀樹が自分の自己満足イクメンだったとわかった時は、結構イラッとした。
おばあちゃんが奥さんを大事にしろ、と言っていた裏に、あんな深い意味があったとは。秀樹は大事にする意味をちょっと間違えていた。残念。
ありがちな、嫌な終わり方だったけど、おもしろかった。
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この章立て構成は面白かった。単純な悪霊じゃなく捻りが効いてるし。2019年に映画公開らしい。良いホラー映画になりそう。
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第1章のインパクトは強かったが…ラストは平凡。まあ、初長編&初ホラーにしてはよく出来ている、とは思う。