紙の本
挑むべき一冊
2023/05/28 13:50
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
構えずにまずは気軽にまずは手に取ってみて、とは言いかねるものの、やはりジェンダーやセクシャリティ、フェミニズムについて関心がある人は挑むべき一冊であろう。徹底して思考を突き詰めるその手法はまさに哲学である。
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知識も読解力も素養も無さすぎて1/10もわからないけど、とりあえずめちゃくちゃ面白い。
第1章の2節あたりですでに目から鱗感半端ないんだけど、第3章3節くらいから結論に至る流れは圧巻。
しかし、ちゃんと理解しようとすれば、マルクスとかフーコーとか常識としておさえておかないといけないのは、やはりハードル高い。
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【ジェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱―】
性はどのように定義されるのか。
生物学的なセックスと文化的なジェンダーとで区分されてると思ってたけど、そんな区別はないと。二分したその根元が間違っていると。異性愛の男を基準とした、恣意的な定義づけに拠る言葉が世界を形成している起源について考え直さなくては..?
「行為性」や「主体」なんかもキーワードかと思うけど、さっぱり。フェミニズムの考え方には共感できるものがある気がしてる。一方で哲学としてのフェミニズムは抽象的すぎて、理解が追いつかなくて泣きたくなるので、しばらく無理。
#読書 #哲学 #フェミニズム #クィア理論
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と、て、も、難しかった。
前提知識がたくさん必要なので、なかなか理解できない箇所が多くあった。
「女性性」や「男性性」は所与のものではない。生物学的な性と言われているものすら、既にジェンダーである。2分されるものでもない。2重に入り組んでいたりする。
かつての議論では、男性を中心とした社会の在り方・見え方から印を付けられるとかこぼれ落ちるとかする仕方で認識される女性や、男性に対比される形で語られてきた女性があったが、バトラーからすればまだ不備がある。
女性性を語るとき、社会構造や性別の見え方・在り方に対してもっと根本的に既存の何かを荒らすような、撹乱的な作用が見込めるはずだ的なことを言っている…?
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もはやフェミニズムの古典を読む。原著は1990年発行。ちょうど私が大学生の時で、初訳は1999年だったので、リアルタイムでは読めていない。
大学2年の上野千鶴子ゼミでラディカルフェミニズムの存在を知ったが、本書は哲学としての思考を基盤に、様々な論者のジェンダーとセックス(行為としてではなく、生物学的性)をめぐる言説をラディカルに、批判的に、考察している。
否定と参照を繰り返し、セックス、ジェンダー、行為性の政治的な連なりを措定し、そこからの撹乱を説く。
訳者の言葉が適切な本書の要約になっている。
前提知識に深いものは要らず、
・マルクスにおける、物象化の意味。
・フーコーについては、系譜学という手法と、権力について既成権力だけでなく、規範権力もあること。
・ラカンにおける、象徴界・想像界の意味。
程度だろうか。
訳文はかなりこなれている。読みやすい。
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男性性は普遍性であり、定義する必要がない。
そもそもの議論の大枠として男性性の優位さが滲み出ている。
理解できない箇所があまりにも多すぎたので、再読予定。
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現代フェミニズムの古典である本著を読んだが、フェミニズムほぼ初心者の自分が読むにはちょい大変だった。
フロイトラカンの精神分析は当然のこと、フーコーやレヴィ=ストロースの著作にも最低限概観だけでも掴んどかないと、バトラーの執拗な語りに追いつくのは大変。
フェミニズムという枠組みでは収めるのは勿体無い、セックスの二元論を超えていくまさに新時代の哲学書かつ、文芸評論等にも通じる多層性が魅力的。
ただバトラーの主張が放射状に広がるせいか、理解するのは相当大変。
期間を空けて再読したいです。