紙の本
読む価値なし
2018/06/24 16:14
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:★ほし★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
原田マハさんの本は1~2冊読んだことあるけど、どれも本当にしょーもない。この本も案の定だった。全てが上手くいきすぎてる。そんなに上手くいくかと突っ込みたくなる。宝塚の高級?住宅地に住む金持ちな人達の話。
しかも喋り言葉が全部関西弁なのもイタイ。私は関西なので、関西弁をバカにしているわけでは決してない。が、関西弁が小説に入ってくると、どうしてこうも陳腐なものになってしまうんだろう。おとぎ話を書きたかったのか、というくらい主人公達が何の努力も無くあっさりと悩みも解決し、全てがハッピーエンドで終わる。おとぎ話だって、シンデレラは最初継母たちに相当いじめられてるし何かしら努力や痛い目に合っている。この話を読んでも何も得るものがない。本当に読む価値なし。
投稿元:
レビューを見る
阪急沿線の宝塚が舞台の本作。
有川浩の「阪急電車」を思い出す。
良い作品だったし、こんな街に住めたらいいなぁとかあたたかい気持ちになれたけど、ちょっと全体的にうまくいき過ぎ感が否めないかなぁ。
そーゆーのをコンセプトにして書いてるから、お伽話感覚でいいのだろうけど、ちょっと鼻白む。
投稿元:
レビューを見る
現実的に考えればありえないと思うほど優しい世界でした。
嫌な人がひとりもいない。
まさに甘いケーキのようでした。
いっこおばちゃんの回が嫌な展開になるかと思ったらそうはならなくて安心しました。
人はつながっていないようでつながっている。
どうせなら「優しさ」でつながりたいな、と思えました。
投稿元:
レビューを見る
母の代から宝塚ファンなので、30年ほど前からよく訪れている宝塚市。私が知っているのは宝塚駅から大劇場、南口駅の周辺だけだけれど、雲がかかりにくい地形なのか、武庫川の反射なのか、女性が多く華やかだからなのか、この街は他の場所と比べて一際明るいような気がする。柔らかな光に満ちているような。
そんなこの街の山側で暮らす人たちの生活・人生を描いた連作短編集。有川浩の「阪急電車」が思い出された。
登場人物たちがみんなとても豊かで優しく、読んでいて幸せな空気を吸いこめる感じがした。すべての街に暮らす人々が、こんな風に穏やかで、お互いを思い遣れる、心に余裕を持てる生活が出来ることを切に願う。
投稿元:
レビューを見る
2018.6.7
不動産会社のストーリーとして載ったお話だっていうことは読み終わった後に知ったけど、心底あったかいお話でした。
なんてことない人々の日常も、マハさんの手にかかると素敵な作品になっちゃう。登場人物の心情が率直に描かれていて、あったかい空気が包み込んでるみたいだった。
今回描かれた関西の場所が自分にとってゆかりのある場所だったから、余計かも。有川浩さんの『阪急電車』を思い出した。
スイーツの香りが漂う素敵なお話でした。
投稿元:
レビューを見る
四季の緑が美しく、爽やかな風が吹きぬける高台の街にある、小さな洋菓子店「スイート・ホーム」。
父がパティシエ、妻と娘たちが看板娘の香田一家と、彼らをとりまく街の人々の物語。
悪い人がひとりも登場しない、ひたすら全編スイートな甘〜い作品。
原田マハさんは、アート系、シリアス系、甘々系と、全然違う作品で、それぞれ楽しませてくれる。
この作品は、ラブストーリーの色がやや強いけれど、美味しいお菓子や料理がもっと登場するストーリーも、ぜひ書いてほしい。
投稿元:
レビューを見る
小川洋子なんだか中島京子なんだか分からないけど、なんだか違う人が描いた本みたい。
話の内容はすごく良く、宝塚で楽しく心穏やかに暮らしたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
こんなケーキ屋さん…家のそばに欲しい!!!!
そして宝塚に住みたいと思った。
マハさんと言えばアート小説のイメージが凄く強いけど、実はこう言う何気ない日常を書き出す小説もめちゃくちゃいい。
何があるってわけではないけど、日常の実はこれが幸せなんだよ。こう言うことがあるから人って幸せを感じて生きていけるんだよと言う事をそっと見せてくれる小説。
そう言う小説って出会いたくても出会えないからとっても貴重だと思う。
投稿元:
レビューを見る
宝塚の高台にある小さな小さな洋菓子店「スイート・ホーム」を巡る連作短編集。
この作家さんの作品は、実在した芸術家の半生を扱った美術史ものを好んで読んでいたが、今作はそれまでの作風と全く違い、全体的に優しい時間が流れる作品。
他者の作品と比べるのは、本当は良くないのだろうけど、坂木司の作品を読んでいるような錯覚に陥る。
巡る季節を上手く描いており、高校時代に自分が描いた作品がふと蘇ってきた。
濃厚な作品を描くイメージが強い作家さんだけど、今作は読み終わった後、優しい気持ちになれた。
投稿元:
レビューを見る
こんな場所に住みたい!!って思えるような描写がたくさんあり、そこで繰り広げられる家族の物語に心が暖かくなりました。
単純なハッピーエンドなのに、泣けて仕方なかった。
投稿元:
レビューを見る
どれもあったまるストーリー。
未来さんと辰野くんの話でそんなぁぁーって一旦はなったけど、最後までいい話ばっかやった。こんな気軽にいけるカフェ家の近くに欲しい。
投稿元:
レビューを見る
原田マハさんは大好きな作家さんのひとり。
『楽園のカンバス』や『たゆたえども沈まず』のような、本の重さよりも、本の中身の方がずっしり重く感じる本。
かと思えば、『ランウェイ・ビート』のような、ラブコメ。
どちらも大好き。
今回読んだ『スイート・ホーム」は暖かくて、甘酸っぱくて。
このテイストも大好き!
『楽園のカンバス』『たゆたえども沈まず』はちゃんと読書スタイルで、じっくり読みたい本。
『スイート・ホーム』は入れたてのコーヒーを傍らに置いて、ソファーで読みたい本。
読み終えたときには、『楽園のカンバス』等は、美味しいフルコースをいただいて、「もうこれ以上は無理なのでデザートは遠慮します」というような感じ。
『スイート・ホーム』はカフェのテラス席でデザートをいただいて、「う~~ん、ケーキをもう一ついただこうかな~」というような感じ。
タイトルの「スイート・ホーム」は宝塚にある小さな洋菓子店。
香田パティシエ(父)、看板娘の明子さん(母)、長女の陽皆さん、次女の晴日さん。
秋になるとキンモクセイが香るこのお店は、地元の人々の憩いの場でもある。
「スイート・ホーム」の家族とご近所さんが作るどこか懐かしさを感じるような甘酸っぱいケーキ。
そんな連作短編集。
ふと、有川浩さんの『阪急電車』は阪急今津線が舞台だったなぁ、と思ったり。
『スイート・ホーム』もそうだけど、関西弁で書かれた小説は、とても懐かしく、心に入り込む。
あぁ、やっぱり私のホーム・グラウンドは関西なんやわ~
いつでもどこでも関西弁があふれてる、そんな暮らしが懐かしいなぁ~
『スイート・ホーム』の最後の一遍は「いちばんめの季節」
浪人生の由芽ちゃんの合格祝いに香田パティシエが作ったケーキは「プリマヴェーラ」(春の女神)。
由芽ちゃんのお母さんからのメール。
由芽、もうすぐ着くかな?
なんだか、待ちきれなくて。
香田パティシエが、由芽のために作ってくれたケーキ。「プリマヴェーラ」(春の女神)の写真、送ります。
この本の最後のページに書かれていた「プリマヴェーラ」
一昨年亡くした親友が好きだった言葉。
メールアドレスにも使ってて…
この本のラストで、親友に会えた…
最後のページを何度も何度も読み返して…
しばらく本が閉じられなかった。
忘れられない一冊に…
投稿元:
レビューを見る
私はこの小説めっちゃ好き!読んでいてじわじわあたたかい感じと読後の幸福感。こういう家庭や街、ご近所づきあいをしていきたいなぁと読み進めるにつれて思いました。
投稿元:
レビューを見る
「スイート・ホーム」のロゴやキンモクセイのみかん色、甘いバニラとバターの香り。
暖かな色や香りがこの作品を通して漂っている。
読み終わった後には、優しい甘さの美味しいケーキを食べたような、幸せな気持ちで満たされる。
職人気質でお客さん一人一人に丁寧なお父さん、看板娘のお母さん、引っ込み思案だけど芯の強い陽皆、社交的な晴日。笑顔が絶えない家族と明るい街の人々。
家族ものに弱いわたしにはどんぴしゃで、ほろりと泣けた。
こんな街があったら住みたいし、「スイート・ホーム」に通いたい。
投稿元:
レビューを見る
アンディ・ウォーホールのイラストが表紙。
原田マハさんの本はいくつか読んでいたので、期待大で読み始めた。
が、ん?ちょっと…なんていうか内容があまり入ってこない…。
いつ頃書かれた物なのかなぁと、奥付を見て納得。
阪急不動産のホームページ用に書いた広告小説だったらしい。
やたら、宝塚という地名や、梅田からの道のりが出てくるので少々違和感があったのも納得。
全体的にほんわかとして幸福感満載だが、宝塚を大々的に分譲する広告なのだから、そうでなければならないだろう。
宝塚市は、就職氷河期世代を正規雇用する取り組みでニュースになったが、なかなか戦略的である。
最近、社会問題を取り上げた本を読むことが多かったからか、なんだかそれらとこの本が同じ国の話(こちらはフィクションだが)とは思えなかった。2019.12.12