紙の本
ほろ苦い青春
2018/05/20 06:41
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
すれ違いばかりでお互いの気持ちを伝えることができない、男女の姿が印象的でした。今時の若い世代のコミュニケーションがリアリティー溢れていました。
紙の本
青くて痛くて脆い
2019/11/04 22:25
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投稿者:sui - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進めるとわかりますが、タイトルそのままです。
いい意味でも悪い意味でも、こういうことあるよな、と。
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずいぶん昔になってしまった大学生活を思い出しながら読みました。お互いの気持ちのすれ違いが、思わぬ事を引き起こすんだなあと思いました。
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うーん。今回はちょっと微妙。まず前半がずっとだるい。後半部分もだけど。だらだらと、モアイというたいして魅力的に見えない団体活動についてすすむ。また、秋好も魅力的なキャラじゃないってのも要因の一つな気がする。痛くてうざったいやつ、そして主人公の楓はじめじめしていて。。。
ネットで匿名で他人を傷つけるひとへ向けた本なのか、それとも大学生の団体活動へのものなのかぴんとこなかったけど、どれもこれも中途半端だったような気がする。残念
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率直な感想は、自分のトラウマを掘り返しているようでした。
大学時代は世間知らずにもかかわらず、色々なことが分かっていると錯覚しがち。そして、エネルギーに満ち溢れていて、謎の行動力がある。
そんな青春の暴走を書き綴った作品でした。
読むのに時間がかかりました。
膵臓と比べると、かなり難しい作品になっていると思います。
読みごたえがあるともいう。
読みづらいと感じた人は以下をお試しあれ。
1周目 主人公とヒロインの関係だけを追う。
ほかの登場人物や学生団体のいざこざは流す、読み飛ばす。
2周目 学生団体について読む
3周目 主人公の交友関係について読む
※2,3周目は分けなくてもよい
あと、読むときの注意点ですが、
気持ちが沈んでいるときは精神衛生上、避けた方よいです。
以下、ネタバレを含みます。
個人的な解釈を含みますが、ご了承ください。
モアイの活動は2つの世情を風刺しているのだと感じました。
1つ目は、組織の危うさ。
たくさんの人が集まると、様々な力が働いて、その組織が予想外の方向に行ってしまう。
理想を目指すという理念があったのにもかかわらず、
気づくと就活生支援事業になっていたり。
2つ目は、就活生という立場のおかしさ。
量産される就活生について、学生も企業側の社会人も異様であることに気づいているのに、毎年同じ光景が繰り返される。
クロージングは、とても好みでした。
寿乃と再会する直前。どのような話をするのかを色々想像できる終わり方でした。
ただし、最後まで救われませんでした。
以上、住野よる先生に感謝を込めて。
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初・住野よる作品。
これタイトルが抜群にうまい。ホントに青くて痛くて脆い…!
若さゆえの過ちというか、苦しさというか。身に覚えあるけれど。もちろん、大人は大人で苦しいんだけど。
ただ「秋好はもういない」という、ちょっとしたひっかけワード。これを何故か初めから「ああ、関係が変わったのね」と認識してしまったが故に、著者の狙いとは違う読み方をしてしまった気がする。
うーん…これだけ読むと、住野よる氏が何故ここまで人気なのかはわからないな。『キミスイ』はもっと深面白いのかしら。
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彼がそうあるべき真理と信じて疑わないところ。そう正当化しないと立ち行かない心。もはや突き動かされ止められない自分。
だって、わたしは正しいことをしているんだもの。
全部知ってるから、自分を突きつけられてるようで、痛々しい。
タイトル以外の言葉が見つからない。
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待望の住野よるさん最新作。
『膵臓』というタイトルにひいてしまい、最初は手に取らなかったデビュー作。
でも、やはり気になって読んでからは彼女の大ファンになった。
(女性と思い込んでいました)
次に好きなのは「また、同じ夢を見ている」ラストが私にとって完璧だったので。
そしてこの5作目ですが、期待は裏切られました。
いい意味で。
自分の好きなものと同じものをねだる子供のような期待をしていた感は否めない
私をさらりとかわし、人に見せたくない部分をえぐり、さらすことで
タイトル通り、青く痛い自分と向き合うこの作品。
間違いなくたくさんの人にオススメできる、読んでほしい良作だと思います。
特に特に若い人に。そしてそれは達成されるでしょう。
痛いですよ。それは、当然なのです。
表面だけを繕うものではないのですから。この二人は私の中にもいる。二人同時に。
そして私は、彼女…ではなく彼の次回作をやはり心待ちにするのです。
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主人公が誰かを傷つける話は
あまり好きではないので
読んでて少し辛かった。
最後主人公が傷つこうとしてるのは
いいなと思った。
頑張れと応援したくなった。
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感情がぶつかってくるような物語だった。いつも一つの考えを貫くのは難しくて、周りに色々言われると簡単に揺らいでしまう。自分にもこういう揺らぎや後悔には覚えがあって、読みながら動揺してしまう。読み終えたあと、心がズンとするけれど、ちゃんと終わりまで行き着いたという満足感がある。
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モアイという大学サークルを立ち上げた「秋好」と「田端」。自分らいし自分になる為のサークルが大きくなるにつれて変わっていく「秋好」を、モアイを壊すことで昔に戻って欲しいと奮闘する「田端」の話。
「秋好」に対しての「田端」が向けている思いが、一途過ぎる。
理想というワードがメインの作品で、盲目になって美化しているところが何処か自分と重なっている様な感じになる。
青いなぁ、痛いなぁと読みながらも共感できるところがとても良かった。
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『青くて痛くて脆い』
このタイトルが全てを物語っていると思います。
私も楓と同じ生き方をしていたので共感が多くスラスラと読めました。
最後の部分はもうちょっと詳しく読みたかったのが本音です。
これから大人になろうとしている方、今はもう大人になり過去を振り返っている方
どの年代の方々にもオススメできます!
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読み終わった感想は「青くて痛くて脆いなぁ」だった。
一言で表すなら「大切なものを失う大切さに気づく」物語だと思った。傷付きながら、傷つけながら脆い自分に嫌悪しながら、人は成長していく。心の奥底から掬ってきた汚泥のような感情が多々出るので病み期に読むと共感できてお勧めかも。またそんな感情表現が上手い。住野よるさすが。
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住野よるさんの本はこれで2作目です。
初めて読んだのが『また、同じ夢を見ていた』です。
2作読んで思いました「あ、この人の本好きだわ、全部読みたい」って。
生き辛い今の世の中を繊細に表現しているような作品でした。
特に20代、30代の人には響く物語だと思います。
川原さんが好き
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タイトルがとてもぴったり。
発売にあたってのPR諸々が、宗教的な感じを皮肉っているように思った。
たぶん他の作品でも感じたことだけど、主人公に感情移入ができなくて、途中で流し読みをしてしまったりして、なんでこんなことすらわからないの、と憤る。
でも、それって楓とどう違うんだろう。安全圏から批判して、高みの見物して、挙句私なら正しいやり方ができるって、どの口が言うのか。
私も、人間関係で後悔することが多々あり、楓よりも人間との関わりを多く持ちたいと思う人間だから本当に多々あり、その都度後悔し、反省し、しかし自分を肯定するように慰める。いい加減許してくれてもいいじゃない、と思ってしまう。
自分だけを空虚だと思うのは、自分だけを特別視しているのと一緒。すべての人を特別だと思うのは、誰も特別ではないというのと一緒。
これだけ感想が出てくるだけでも、心を動かされているということで、素晴らしい本だったのだと思う。
自分が相手に性的な好意を持っていないと、そんなことで?と思ってしまうのは、とても共感できる。