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ついに終わってしまいましたが、これ以外は考えられないと思えるラストでした。その目に彼女が映っていればそれで良かったんですね。
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最終巻。
カメラは奪われ、ケッテンクラートも壊れ、日記も燃やしてしまった。
まさしく何もない、何も残らない、終末って感じの終わり方だった・・・。
以前の文明を築いた人類が滅びた理由とか、例の不思議生物とか、いろいろ未解決のまま。
だけど、そもそもチトもユーリも特殊能力や鉄壁の主人候補生があるキャラじゃないから、普通の二人の女の子の物語と考えれば多くの謎は謎のままって方が正しい気がする。
食糧事情的に詰んでしまっているから、あそこからどうするんだろうな、あの二人。
漢字が使われているってことは、あのロケットは先々代の人類の産物なんだろうと思う。
なのに2本も打ち上げに失敗しているなんて・・・。
他の星に基地が存在している節があるので少なくとも惑星間航行は可能な時代だと思われるのに。
まぁ、他の星に人類が到達していたとしても、通信が途絶したと書かれているから状況は芳しくないんだろう。
あの先々代の人類が建てたと思われる巨大図書館にチトが読める本(先代人類の文字)も収納されていたということは、それなりの期間、先々代と先代の人類は共存していたのだろうか?
魚は、骨の形状なんかも含めて食用に改良されてるんだろうね。
ちなみにメロンブックスで購入すると、2話収録されたオマケというには豪華な冊子が付いてくるよ。
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一つの星の文明の終わり、それはこんな風に二人の少女で閉じるのかもしれないのは郷愁でも絶望でも切なさでもなく、こんなもんなんだろう、と言う気がする。
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都市の最上層にたどり着き、さらにその最上部を目指すチトとユーリ。人工知能が残した地図を頼りに旅を続ける中、ふたりはロケット発射施設や膨大な蔵書を抱える図書館に立ち寄り、世界が終末を迎える前から連綿と続いてきた人々の行為に思いを馳せる。その後、再び最上部へと進路を取るふたりだったが、旅の行く末に影を落とすトラブルに見舞われてしまい……。終末世界を生きた少女ふたりの旅路がフィナーレを迎える最終巻!(Amazon紹介より)
廃墟と化した都市でひたすら「世界の一番てっぺん(物理的な意味で)」を目指し旅をする2人の女の子の物語です。
目標だった「世界の一番てっぺん」にたどり着いたシーンは、少し切なくもあり、ホッとしたような気分でもあり、とても不思議な読後感でした。これから少女たちはどのように生きていくのだろう?何を目的に?何を目指して?
…私も最近、何を目指して生きていけばいいのかわからなくなってきているような気がします。きっと人間は、何か目的をもって行動しているときが一番楽しいんだと思います。
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とても文学的な作品だった。
そしてとても美しい作品だった。ひたすらに。
誰もいない終わりの世界でずっと「上」にあるものを目指し続けたチトとユーリ。
そんなふたりが最後にたどり着いた「一番上」。
持っていたものはすべて使い果たして失って、たどり着いたそこには何もなかったけれど、
「生きるのは最高だったよね…」「………うん」二人がそう言いながら見上げた星空は涙が出るくらい美しかった。
私が見てきたマンガ作品の中でこんなに美しいシーン、あっただろうか。こんなに美しくて、切ないシーン。
(この巻はふたりがケッテンクラートとお別れするあたりからずっと泣きながら読んだ。)
たぶん生きるってそういうことなんだろうなって思う。この作品のふたりの旅、そのもの。
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"「いや…目的ですらなくて…いつかすべてが終わると知っていても 何かをせずにはいられない……
そういう何かしたいって気持ちの源みたいなものが心の中心にあって
それが全部つながっているような…」
「……よくわかんない」
「そうだね」
『…そして その長い長い連なりの最後に……私たちがいるんだろうか……』"[p.64]
完結。
単行本での加筆部分とそれにまつわる考察を読んで少し救われる。
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虚無感と希望がごちゃまぜになった少女2人の旅。
最後の2人になった少女たちはどうなるのか?
でも、地球は綺麗になったし、あまり深く考えず楽しく生きていくと思う。きっとそうだろう。
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最上階にはまだ稼働しているシステムが残ってるなんて、甘い期待だったか…。
でももう少し、残ってるレーションのカロリー分は生きることを足掻いてみたと思ってる。
階段以外にもどこかへ続く通路があったかもしれない。
ふたりの終末旅行は続いていく…。
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「文明が崩壊した終末世界。ふたりぼっちになってしまったチトとユーリは、愛車のケッテンクラートに乗って広大な廃墟をあてもなくさまよう。日々の食事と燃料を求めて移動を続ける、夢も希望もない毎日。だけどそんな「日常」も、ふたり一緒だとどこか楽しそう。一杯のスープを大事に飲んだり、まだ使える機械をいじってみたり……何もない世界だからこそ感じる想いや体験に出会える、ほのぼのディストピア・ストーリー。」