紙の本
怒濤の展開
2018/06/16 07:44
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱりいい。素晴らしい5話でした。一ツ目は何かを奪う代わりに、どんな願いでも叶える神の話。そんな神のために唯一生き残った人が語り手の話で本当に怖い話でした。だんまり姫は会話の方言?とテンポが楽しい話に。そして第4話は、写本をするとその人は自らの寿命を悟ってしまうという書物の話。本の存在がすごく怖くて、そして結末もビックリの話です。怒涛の展開を見せるシリーズ最新作でした!
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まさかの
2019/07/17 17:13
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさかまさか、そんな展開になろうとは。
思いもよらない展開でびっくりです。
おちかさんはまた出てきてもおかしくないですね。
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第二シーズンへ続く。
2018/12/26 14:53
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
死と人の思いに近々と踏み込んでしまった主人公のおちかに新展開。
従兄弟の富次郎が、ぬらりんひょんと入り込んできた黒白の間での百物語の内容はますます迫力があるもの、ほっとするもの、世話物狂言を見るような気分にさせられていたら。
ラスト一行にやられた。
お勝さんの一礼がすごい怖い。
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シリーズも一区切り
2018/08/03 14:20
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「開けずの間」がかなり印象的。度重なる不運をなんとかしたい、たったそれだけの願いが想像を超えた不幸を呼ぶ物語には寒気がした。行き逢い神には願いも欲に過ぎないのか。そもそもの不幸の始まりはおゆうの非情な姑だが、世の中でこういう人と行き逢い神はセットになっているのかもしれないと思うと寒々しい。
打って変わって「だんまり姫」は胸を暖かくしてくれる宮部版・幸福の王子。一国様は恵比寿藩に収まらず日本中の禍を喰らう神になったのかもしれない。いつか一国様には行き逢い神を倒して欲しいけど。
「面の家」はこのシリーズにしてはありきたり。
「あやかし草子」は急展開。突然のおちかの選択に少しついていけないものがあった。
最後「金目の猫」は新しい聞き手になつた富次郎のエピソード。あの人のご挨拶がありますよ。
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面白かった
2020/07/24 08:05
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
すうっと小説の世界に引き込まれていき、するする読めました。宮部さんの小説は久しぶりに読みましたが、相変わらずお上手。ちかちゃんが幸せになって、ほっこりしました。お相手は予想通り。この後も続編が出ると嬉しい。
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シリーズ第一期完結篇。
どう完結して、次につなげていくのかと思ったが、さすが上手い。
新たな百物語の継ぎ手がどうつないでいくのか、第二期も楽しみ。
本著の中では、どれも良かったが、一国様の話が切なくて良かった。
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良かったのだけど、富次郎が参加してから百物語がなんだか軽くなった気がして残念。
おちかが幸せになったのは、嬉しいんだけど主人公変わってしまうのかぁ。聞き捨てなのに、絵をとっておくの?とも思うけど、第2部への伏線なのだろうか。
「開かずの間」が背筋が寒くなるような、じわじわとくる怖さだったけど面白い。
「もんも声」は切ないのに、心がほっとする部分もありさすが宮部さん。
ので、余計に主人公交代は残念。
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第一部完結は、そうきましたか。
よかったー。
おちかの心情の変化が嬉しい。
変わり百物語の聞き手に任命した三島屋夫婦の慧眼のおかげ。
読んでいてすら苦しい悲しい話も多くて、語り手と対面したおちかは、もっとそれを感じていたのだろうけど。
どんなふうに第二部が始まるのか、とっても楽しみ。
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開けずの間
金物屋一家に取り憑いた魔のもの
だんまり姫
亡者やあやかしを呼び寄せる声を持つ女性がある藩の奥
女中となる
面の家
不思議な面とそれを守る家
あやかし草紙
貸本屋瓢箪古堂の勘一が語る昔話
金目の猫
三島屋の長男伊一郎と次男富次郎が子供時代に出会った
不思議な猫
今回、おちかの身にも大きな変化が。
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開けずの間・・・塩断ちにより呼び寄せてしまったのは、
邪神か?
「猿の手」を彷彿とさせる願いの行き逢いが襲う悲劇。
最後の最後まで背筋がぞぉっとさせられる。
“うふふ”が最凶に恐ろしい!
だんまり姫・・・亡者を起こす声を持った、
おせいの数奇な運命。
恐れず行動する、おせいの真っ直ぐな心意気、
姫と一国様の可愛さと健気さが際立ってます。
そして、なんといっても亡者よりも生者の方が怖い。
面の家・・・謎めいた奉公先には、謎めいた人々と
謎めいた面がいた。
面の家にいる人たちはどこから来たのだろうか?
現代にも面の家はあるのだろうか?
と、考えてしまいました。
あやかし草紙・・・一冊の薄い冊子を写本することで起こる
人生への影響とは?もしかして彼も?
だが、次の語り手である老婆の話がおちかを動かす。
聞き捨てできなかったおちか。
聞き捨てできた富次郎。
ここが聞き手交代の運命の分かれ道と、読みました。
金目の猫・・・三島屋の兄弟、伊一郎と富次郎。
二人が子ども時代に出会った、猫の正体は?
第二期へのプロローグ。富次郎目線での話です。
ここでやっと三島屋と兄弟の過去がわかりました。
これにて第一期完結。怖い話、切ない話が繰り返される
合間での、おちかの心情と行動。
過去からの脱却にもなったかな?
また、話毎に富次郎の姿が大きくなりました。
これにて、女性目線での聞き捨てはおしまい。
また、お勝の過去も気になっています。
第二期にも期待!
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開けずの間/だんまり姫/面の家/あやかし草紙/金目の猫
おちかが聞いた江戸の不思議、富次郎が描いた不思議の核。
恐い、哀しい、怖ろしい話が透き通っていく。残ってしまって次が始まってしまう不思議の源があるかもしれないけれど、語った人の心はほっとしているような気がする。
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第一話の「開けずの間」から
第五話の「金目の猫」まで、
いずれも心に深く染み入って、
奥深いところにストンと収まる、
傑作ぞろいだ。
人の恨みや嫉み、妬みがあやかしとなって、
一家を次々に迷宮の闇に誘い込む
第一話ももちろん、恐ろしく、しかし哀しい物語で、
息を詰めるようにして読み通した。
だが、
亡者やあやかしを起こし、招き寄せてしまうという
「もんも声」を持っていた老女が語る第二話、「だんまり姫」は、
登場人物同士のやり取りが面白く、ほのぼのしたり、
しみじみするところもあり、
なんだか、泣きたくなるような物語の切なさが愛おしい。
三話、四話と読み進めるうちに、
三島屋の次男でおちかの従兄の富次郎が聞き手に加わり、
そして、なんと、おちかが嫁いでしまうという展開になって、
あらあら、ひょっとしたら、三島屋百物語は幕を閉じてしまうのだろうかと、
心配になった。
よくよく調べてみたら、この作品は、
シリーズ第一期の完結編だということで、
きっと、第二期が始まるのだろうと、
ホッと胸をなでおろした次第。
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シリーズ第一期完結篇。
今回語られる物語も、それぞれ素晴らしいクオリティで、ゾッとしたり、しんみりしたりと、どれも夢中になって読ませて頂きました。
そして、瓢箪古堂の勘一と運命を共にする事を決意するおちか・・。
今後は、“小旦那”の富次郎が「変わり百物語」の聞き手を引き継ぐ模様。
大好きなシリーズなので、是非“百”まで物語を読ませて頂きたく、新展開に期待します。
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遅ればせながら第5巻。
さすが人情時代ものなら宮部さんは固いですね。
心の機微を描くのがうまい。
しかし、おちかの結婚には驚いた。
過去の忌まわしい事件からの脱却という当初の目的を達したから終了?と思いきや、聞き手チェンジ。
現在7巻まで出ているけど、宮部さんならホントに100話までできそうだ。おちかも少しは出てくるのでしょうか。
途中で終わるにせよ、1話ごとの語り切りなので、ドリームバスターのようにならないのはいいですね。
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三島屋おちかシリーズは、霊験お初シリーズより後に出た比較的新しい、時代物ミステリー。
推理小説ではないのだが、三島屋の黒白の間に訪れる人々から様々な怪異談を聴く様は、若きミス・マープルと言った感じがしないでもない…。
三年前に不幸な出来事に巻き込まれたおちかが、実家の川崎宿から江戸で袋物の商いをする叔父の家へ来たのが随分昔のことのように感じる。
人々の不思議話を聴くうちに、おちかの心も逞しくなり、顔を上げて生きていく気持ちが芽生え始める。そして、幸せの足音も?聴き手は選手交代か?
個人的にはお初シリーズの続編も読みたいんだけどなぁ。2018.12.25