紙の本
意思を第三者に伝える技術を教えてくれる書です!
2018/07/25 10:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、アリストテレスといった古代の偉人やリンカーンやホームズといった近代の超名人から学ぶ、意思を相手に正確に伝えるノウハウ、技術を教示してくれる書です。本書では、人柄と論理と感情の3つを効果的に使うことで、相手に自分の意思を伝え、共感を呼び、そして「イエス」という同意の返答を引き出すことができると説いています。具体的には、どのようにそれら3つを効果的に使えばよのでしょうか。本書では、その点を非常に手寧に、詳細に解説してくれています。ぜひ、一度、本書を思頂ければ、そのノウハウが分かります。
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相手の頭や体、そして心を動かすための伝える技術を学びたくて手に取りました。
ところが、読み始めてすぐに気づきました。
これは読んだだけでは身につかない!
550ページを超える大書の中には、学ぶべきエッセンスがてんこ盛りでした。
英語をベースとした言い回しや例文には、そのまま日本語には適さないようなものもありましたが、レトリックを学ぶための基礎〜応用の標準教科書として十分な内容です。
とりあえず全体を捉えるために最期まで通読しましたが、後からゆっくりと一項目ずつ学んでいこうと思います。
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30章からなる「レトリック」という伝える為の技術は、主に政治家が他の政治家と討論する時や大勢の前で政策やイデオロギーを訴える際に使われていたり、又はメディアや広告の世界が自分たちの方へ大衆を扇動していくために使われていると知ることは世の中の動きや常識を知る上で決して無駄ではないと思った。こういう本を読みたかった。だがしかしその内容を自分のものにするには、本を一読するだけでは到底使いこなすことは出来ない、著者が自分の息子に教鞭をつけた時のように何度も何度も下書きを繰り返し、考えなければ出来ないものだろうと思う。大学で学ぶべき内容、こんな授業があったら是非学びたいと思う。またもう一度読み直してみたい。
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例が多いのに加え、あまり共感できない内容の文章がほとんどを占めており、頭に入ってこなかった。
重要な事柄は太字で、章の終わりにはまとめが書かれているのでスキミングするのにはちょうど良かった。
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レトリックって文書術だと思ってたけど、実はコミュニケーション術であることを初めて知った。500ページを超えるボリュームだが、ユーモアたっぷりの文書なので読んでてそれほど苦にならなかった。ビジネスはもとより、日常生活においても十分役立つ本である。
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分厚い本だけどわりかし楽しんで読める。
じれったい感じはもちろんあるけど、集中して飛ばさず読めば一回で経験になる本だと思う。
さいごまとめてあるので振り返りにも最適。
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レトリックの本。
総ページ数500以上の分厚さのため、丸1ヶ月くらいかかってしまった。
レトリックとは何かっていう話から、日常で使えるレトリックまでレトリックに関することなら幅広く網羅しているが、その内容の広さから一回読んだだけで全てを理解して吸収するのはなかなかに困難。
途中に、著者の家族を使った実際の例みたいなのが、多数掲載されているが、それ本当にそうなるとは限んなくね?みたいなことが多くて気になった。それもあり、割と読んでいて腑に落ちないことが多かったが、全て読みきってみるとなんとなく腑に落ちている気がして不思議。
巻末の要約を最初に読んでから、全体の流れを把握した方が絶対にわかりやすい。
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人を説得するための技術について書いてある。著者の家族間での雑談や、シンプソンズとかを例文で取り上げてあり読みやすいんだけど、本がぶ厚過ぎて結構つらかった。
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修辞法についての本。プレゼンや文章を作る人に大変おすすめ。
日本の学校ではあまりライティングの教育がないがこういったものを取り入れるべき(または国語の授業で重視すべき)。人を説得するためにロジカルを超えて体系だった手法を示してくれる。
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https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008179.html ,
http://www.arguelab.com/
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レトリックに関する技術を、多くの事例と共に紹介している本。現代社会の中でも使いやすいようにと、考慮されている。
同じ事を言うとしても、伝え方次第で反感を買う人もいれば、相手をすんなりと懐柔できる人もいる。他者との長期的な関係を良好に保つためには、レトリックは、悪い意味ではなく、良い意味でプラスに働く。
レトリックは相手を騙すようなイメージを持たれることもあるけれど、自分の意図をより分かりやすく伝えるための、必要な技術だと思う。 簡単なところだと、過去形、現在形、未来形を意識的に使い分けることで、意見の異なる相手とも、議論がしやすくなる、とある。また、議論の目的は相手を言い負かすことではなく、望ましい結論を得るためのものだとも。
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「伝える」ことの奥深さを、とことん論じる1冊。エピソード多く、軽めの文体ですが、中身はずっしり、なかなか読み終わらない500ページ超。とにかく30章もあるので、読んでも読んでもまだ続く。実践しては読み返し…とマニュアル的な使い方をしたい。
レトリックは3000年も前からある伝える技術=説得術です。辞書的な意味は「言葉を使って影響を与えたり説得したりすること」だそうですが、著者が強調しているのは、怒りの感情を掻き立てずに会話や議論をするためにレトリックを学ぶべきだということです。
アリストテレスやキケロなど、歴史上の賢人たちの技法に遡りつつ、「伝え方」を、ひとつひとつ解説して行きます。ベースとなっているのはギリシャ時代から受け継がれてきた「ロゴス」(論理を使った技法)、「エートス」(語り手の人柄を使った技法)、「パトス」(感情に訴える技法)という考え方。何千年も変わらない人間心理に基づいており、説得力あり、新鮮でした。
ベネフィット、インサイト、ニーズなどなど、伝える相手のことを考え抜くことが必要なコミュニケーションの仕事をするにあたり、本著の内容を深く読み込み、実戦に当てはめていくことは、非常に勉強になりそうです。
ブログも!
https://hana-87.jp/2018/11/17/therhetoric/
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『THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術』(ジェイ ハインリックス著/ポプラ社)vol.452
http://shirayu.com/blog/topstory/leadership/6854.html
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レトリックという言葉に対して、どこかしら胡散臭いような印象を持っていた。
そのため、この書籍が店頭に並び、そして増刷を重ねていってもなかなか手に取る気分にはなれずにいた。
結局、手に取ったのは他の書籍を目当てで本屋に赴いた際に、「これだけ長期間ベストセラーなら価値ある一冊なのではないだろうか」と思ったためだ。
実生活においては論理的整合性を超越した出来事が多く(というかほとんどである)、そこを乗り越える技術としてレトリックが有効らしいということが筆者の実体験からユーモラスに綴られる。
また、レトリックが威力を発揮する場面として政治の場が挙げられているが
オバマとトランプの対比はかなり興味深い。
また、TED流レトリックともいうべき手法の紹介や巻末における実践編など、今をおさえつつ実際に有効活用するためのノウハウが惜しげもなく披露される。
結論、買ってよかった。いや、もっと早く手に取るべきだったというべきか。
人心を掌握したい、といった大それた野望がなくとも、日々の生活の中においてもこのレトリックは道しるべとなりうるだろう。
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ギリシャ時代、レトリックは好意的に受け止められなかったが、自分の主張を適切に受け入れてもらうには、この本は参考になる。「ロゴス、パトス、エートス」はまさに目から鱗。