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装丁が素晴らしい。で、なんとなんと9パターンあるとのこと、このご時世?にステキな贅沢であること、ハラショー。
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発売と同時に買ったのだけどもったいなくて少しずつ読んでいた
終わってしまった
また読み直すであろう
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当代きっての人気歌人として短歌の魅力を若い世代に広めるとともに、エッセイ、評論、翻訳、絵本など幅広い分野で活躍する著者が、2001年刊行の第三歌集(『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』)以来、実に17年ぶりに世に送り出す最新歌集。短歌研究賞を受賞した連作「楽しい一日」ほか、昭和から現在へと大きく変容していく世界を独自の言語感覚でとらえた魅力の一冊!
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なんと十七年ぶりの歌集なのだそうである。だが、著者の場合、短歌もそのほかの文章も、そこから立ち上ってくる匂いは全くといっていいほど変わらない。ほむほむは、いつでもどこでもなにをしてもほむほむなのである。一首のどこかに、必ず彼自身が潜んでいて、隠し切れない個性を放っているのだ。小学生、中学生時代の穂村少年の後をつけてみたくなる。とても雄弁な一冊だった気がする。
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●それぞれの夜の終わりにセロファンを肛門に貼る少年少女
●童貞と処女しかいない教室で磔にされてゆくアマガエル
●夕闇の部屋に電気を点すとき痛みのようなさみしさがある
●今日ひとを殺したひとの気持ちなど想像しつつあたまを洗う
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水の中から空を見て広がる景色 ゆらゆら きらきら ぷくぷく
五・七・五 の文字の羅列からも、それが見えてくるから不思議。
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現代短歌は、あまり読まないですが、この新歌集、勧められて読んでみました。なかなか新鮮で良かったです。
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髪の毛がいっぽん口にとびこんだだけで世界はこんなにも嫌(p.130)
賞味期限が3年前の明日であるプリンを父が私の前に(p.165)
鮮やかなサンドイッチの断面に目を泳がせておにぎりを取る(p.183)
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装丁が9パターンくらいあるらしい。
懸賞で当たったので、もちろん選んでないけれど、
とてもきれいな装丁で、
ケースについている帯もデザインなのでしょう、
帯を破らないように扱うので
とても丁寧に本を扱うことになる。
さて、短歌は。
同世代なので共感しきり、
子どもの頃の夏休みの感覚なんかは
「あー」とか「うー」とか
変な声出しそうなくらいよかった。
ふとももに西瓜の種をつけたまま畳の上で眠っています
ごはんよと声がきこえる絨毯にピアノの椅子を動かした跡
あー、いいわぁ。
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身近な人の死に際して、その悲しみが歌で癒えることは私はないと思います。それでも荒れ狂う悲しみに慟哭したくなったとき、時間も空間も隔てていたとしても自分と同じように荒れ狂う悲しみの中に身を置いている他者が存在することは崩れそうな自分の支えになるんじゃないかと思いました。
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今は失われた美しいものたち、儚いものたちに思いをはせてしまう。歌集は数えるほどしか読んだことがないので、理解しにくい句もあった。それが次の句を読んで理解できることも。時をおいて読んだら理解できることもあるのだろう。読んでいるあいだ、懐かしい景色がいくつも立ち上がってくる。
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現在から子供時代に遡り、思春期と昭和の時代、母の死を経てふたたび現在に帰る、11章328首の個人歌集。
装丁や用紙の細部まで作りこまれた、これこそが愛蔵すべき本だなと思いました。
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本業の短歌の本です。格調の高いしっかりとしたハードカバー。
こういう本を読むのは、自分のコンディションや場所によって
いろいろ左右されると思う。
一気に読めばいいものでもないけど、まとめて読む感じになるときもあるし。
他のタイミングだったら、もっとちゃんと味わえたかな、という歌もたくさん。
ノスタルジー色が強いなあと感じましたね。
今のみずみずしさいうよりも、
子供時代を振り返って懐かしく楽しんでいるみたいな。
「あるある」の切り取り方でハッとするのが穂村さんの世界だなーと思ってるけど
リアルから時間が過ぎすぎてしまうと、
すこし凡庸な感じになってしまうのが、繊細なバランスだなあと思う。
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17年ぶりの歌集というのもあり、装丁からもう力の込め具合を感じる…すてき…
装丁は名久井直子さん。絵柄が何種類もあるなんて、1冊じゃ足りないですね…。
穂村さんの短歌は、声に出して読みたくなる。繰り返し読みたくなる。
言葉のちから、短歌というフォーマットでの可能性をひしひしと感じて、想像して、ただ浸ることができる、ほんとうに、もう、あの、だいすきです。
たくさんのひとに読んでもらいたい一冊。
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穂村弘さんの短歌集。
生まれて初めて買った短歌集だ。
短歌の長い歴史の中では
ニュータイプに入る作風だが
胸にずんと来るものはないので
「うーんそれでいいのかなあ」
という気持にもなった。
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子供時代、思春期に固執して、回想の歌を多く創っている。僕は農家の次男だったので、それらへの執着はない。幾つかの懐かしい思い出はあるけれども。
母の挽歌や現在の歌では、リアリティのある作品がある。真実味のある作品に惹かれる。
ニューウェーブの歌は、戦後の前衛短歌の、俵万智・以降版と呼ぶべく、軟弱に見えるけれども、彼らへの時代的要請もあったのだろう。