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銀行のこれからの方向性を、顧客志向と、デジタル技術に置くのは間違いないだろう。人は、コミュニケーション等に特化していくわけで。
どの銀行もそれは謳っているわけで、それがこれまでなんども同じことを言いながら出来て来なかった巨象にこの先できるのか。
で、出来たとして、出来なかったとして、それが果たして著者の言う通りになるかってところがかなり懐疑的に感じる。
一定の条件のもと、なのだが、その条件が果たして日本にそのまま当てはまるのか。
海外の事例は面白いし、三井住友はさすが。3メガのなかで、途中からみずほには殆ど触れなくなっていくのが笑える。
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どこかで聞いたような話が多かった
個が核となる方向性
銀行に何を求めてるのかではなく、銀行員という私に何を求めてるのかを個が考えることの方が重要
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謎の三井住友銀行推し。一貫して銀行にデジタライゼーションを求める流れで、銀行員そのものに焦点を当てるボリュームが極端に少ない。セカンドキャリアに迷う50歳の銀行員ではなく、30歳前に辞めてしまう銀行員をもっと掘り下げて欲しかった。
期待していなかったが、アメリカの銀行の動きについては興味深かった。
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銀行は安定しているというレッテルのもと、これまでメガバンクは就職人気ランキング上位に名を連ねていた。
しかし、そのメガバンクの2019年新卒採用では、3行とも採用人数減という方向性が打ち出された。
安泰な大手銀行の大量採用はどこへ消えていったのか。
さらには、採用だけではなく、従業員数も減らす方針が示された。
日銀によるマイナス金利政策、人口減少、フィンテックの台頭等により、これまでの銀行業務では時代の流れにそぐわなくなってきている。
待たされる銀行での手続き、送金システムが24時間365日でない状況、謎に高い取引手数料、今まで当たり前と思っていたことが、デジタライザーションという抜本的な変革により、待たなくて良い、安く取引できるという、新たな波が生まれてきた。
当然、顧客は銀行へ行く必要もなくなり、銀行とは違う手段によって、お金のやりとりを行うようになってきた。
フィンテックにより瞬時に取引できる顧客の利便性向上と圧倒的なコスト効率化に、銀行は闘っていかなければならない。変化を拒めば、形勢が不利な状況になり、後手後手になっていく。
安定した銀行員のイメージは崩れかかっており、いち早く転職を行う者、これからの変化に対応していく者、変化に飲み込まれていく者等、確実に変わろうとしている。
数年後、日本の銀行がどうなっているのか。そこで働く銀行員はどんなイメージとなっているのか。大変な世の中になってきたものだ。
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タイトルに惹かれて購入。著者の浪川攻氏はきんざいとかでも勤務経験のあるジャーナリスト。2018年4月出版。
感想。
特にありません。
備忘録。
・銀行が構造不況業種と言われて久しい、という話。
・人員削減を断行し始めたのが、なぜ地方銀行でなくメガバンクなのか。マイナス金利・人口減のダメージを海外部門でカバーし難いと思われる地方銀行ではなく。
・著者があげた理由。リーマンショック後、欧米の巨大金融機関が資産圧縮を勧める中、メガバンクは海外部門を拡大させて業績を伸ばしてきた。しかし、海外部門を維持拡大するのは大変。欧米の金融機関復調と競争激化、兵站としてのドル預金の獲得(含むドル調達コスト増)がネック。国内も収益力をあげないと、とのこと。
・仕事をITに代替し、浮いた人材を別のセクションに移す。そこから玉突きで成長分野に回せる人材を選りすぐり投入する。イメージらしい。
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びっくりするほどの内容があるわけではありませんが、やはり銀行員は変わらざるを得ない、それも相当なスピードで、ということを丁寧に説明している。とりあえず三井住友銀行アゲなのは、それだけ革新的だからにせよちょっと興味深い。
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銀行と銀行員に起こっている現実、これから起こりうるであろう将来について再考させられた。
変わらない事で市場から退場させられると言うのであれば、否が応でも考え方や働き方を変化させざる得ないだろうと思う。
銀行員だからというわけではなく、それを購入する人と利用する人の視点に立って物事を考えるのは新たな時代における必要不可欠なスキルであると思う。
結果的に銀行において最も必要な信頼、信用を得られるだろう。看板=信用の時代はとっくの昔に終わりを告げている。
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銀行業界に疎すぎたので読んでみた。事前知識が少なすぎて難しかったがなかなか面白かった。タイムリーに読めて良かった。
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★4.0(3.50) 2018年4月20日発行。数年前からフィンテックという言葉が頻繁に新聞でも取り上げられ、日本の銀行はどうなるかと思っていたが、欧米の銀行はさらに上をいっていましたね。日本も漸く、AIやロボティクス、デジタライゼーションにより、メガバンクでは人員削減、業務量削減と・・・欧米よりワンテンポ動きが遅いですね。数年前から軽量化店舗ということは言われていたけど、まさにネットバンキングにより、駅前の一等地の店舗網は必要がなくなり、まさに、今が日本の銀行員の踏ん張りどころ。頑張ってもらいたいです。(2018/6/23読了)
★3.8(3.06) 2018年4月発行。2回目の読了。8ヶ月前に読んでいたとは。確かに米国の状況を見ると、これからの日本の銀行がどう変わっていくかが良くわかる。8ヶ月前に読んだときより、よりここに記載されている内容に近づきつつある感じですね。キャッシュレス化が進み、フィンテックが進んでいくと、確かに日本の金融機関は変わらざるを得ないですね。これからのメガバンク、地銀、信用金庫がどうなっていくかをまさに暗示した内容です。10年後、20年後の銀行はどうなっているのだろうか。(2018/12/15読了)
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日本の経済社会で長く「変わらない存在」としてあり続けてきた銀行、その銀行は極寒の収益環境に身を置き、またフィンテックをはじめとする金融イノベーションが生まれつつある時代にあって、「銀行」は必要性が問われている。
労働集約的な仕事の仕方を続けてきたところにあって、日本国内のビジネスでは収益を上げられなくなり、デジタライゼーションに舵を切って仕事を減らすことで、新しい金融技術への対抗とまたその取り込みを同時に進めなければならなくなってきた。経済社会にバンキングは必要だが、それは必ずしも「銀行」の形をとる必要はないのかもしれない。
このような環境の変化が急な勢いで迫ってきた状況下、銀行で働くというのはどういうことなのか、今後どのような選択肢があるのかということがテーマである。
これまで考えることもなかった、銀行以外のプレーヤーが競争相手となり、コストを削減してかつ付加価値をあげていくという進化が求められている。できるのか。
その進化は結果的に一点に行きつくだろう。バンキングは無差別なものでしかない。そして、差別化とは、感じの良さや親切さという原点回帰へ向かうことになるいう議論である。
今、銀行のビジネスは極めて厳しい。銀行員の生き方を問うのだとすれば、バンキングの目的は何なのか、そして銀行にあってそれを妨げる真因、そうしたところのもっと具体的な議論があれば、さらに深い思考になっただろう。
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2018年、日本のメガバンクグループ3社は合計で3万人の人員削減計画を相次いで発表した。金利はマイナスとなり、人々は現金を持たなくなり、融資をネット発信で募集する。銀行の必要性は将来、さらに減少することを見越した結果だろう。そんな銀行で働く銀行員はどう変わり、どう生きるべきなのか。
その参考例として、著者は激的に変化する米国銀行を取り上げる。多くのサービスをセルフ型端末に任せて、店舗規模を縮小。1店舗に従業員1人という運営形態もあれば、退職した銀行員がITによる銀行業務の効率化をサポートするベンチャー企業を立ち上げることもある。支店長室なんてものはなくなり、支店長はサービスマンとして店頭で顧客対応を担当する。
と、海外の銀行業界をほめ上げる著者だが、こうした変化へのスピード感の乏しさは日本の銀行業界の問題というより、解雇や転職が難しい日本型雇用の問題のような気がする。とはいえ、銀行員が変わらなければならないのは事実だ。
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銀行の方向性と今の厳しさがよくわかった。
技術に代替できない、客のために必死に融資まで取り付ける銀行員は非常に格好いいと思うが為に今この現状は少し悲しく思えてしまう。
従来のやり方を押し付けない、近代的マネジメント方法を取るなりしないと人材が育たないし逃げていく一方だろう。
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旧来型の店舗はすでに必要ないだろう。世の中の潮流にも合わせ、今後は事務手続きや、投資相談でも紙を必要としないペーパレスな銀行が増えてくるだろう。しかし、フィンテック企業のほうが、ペーパレス進捗が早いし、システム変更も柔軟に対応できるため厳しい戦いになるのが容易に想像できる。
そこで、大事になってくるのは銀行員の「感じの良さ・人当たりの良さ」だろう。参考となるのは、利益度外視のこともあるが街のサポートに全力を尽くす信金のような存在。上場会社として、目先の収益が必要となるがどのように折り合いをつけていくのかが問われている。
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文章は平易ながら中身としては薄い。
銀行の先行き暗さを説いてはいるもののその中の未来像があまりに抽象的
あるべき理想像が昭和的