紙の本
SWORDの祭りは達磨通せや
2020/04/28 14:05
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投稿者:ヒロミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
おにどけ時代から“インターネッツ”を見守ってきた「インターネット老人会」の心に突き刺さる作品。
特に「オタク文化圏のアラサーアラフォー女性」なら、膨大なネタが通じるはず。
炎上案件に、奇矯な美青年たちが首を突っ込んでまわる物語だが、様々なネットの泥沼と愉悦が明るく描かれている。
「平成ネット史」をリアルに生きた人の、思い出を揺さぶる装置。適合者は読んだ方が良い。
紙の本
汀こるもの待望の入門書
2018/07/28 17:35
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投稿者:がれ - この投稿者のレビュー一覧を見る
インターネットの悪意を書くことに定評がある汀こるもの先生の入門書とでも言うべき、マイルドな本がついに出ました。
マイルドというのはオタトークとキャラの口調がマイルドになっているだけで、主人公のクズっぷりは相変わらずです。
さらまんどらは火の中の竜。オメガくんはネット炎上という炎の中で踊り狂うクズですが、深淵を覗き込むとき、深淵もまたこちら側を覗き込んでいるそうなので、炎上を見続ける彼もクズになるのは必然かもしれません。ミステリの探偵だって、ミステリ好きなんだから、炎上探偵が炎上好きなのは仕方ない。
まあ、クズだクズだと言いましたが、本書の炎上や登場するクズは現実に実在するタイプなので、現世の暗黒面を見るつもりで読んでみるのもいいかもしれません。
あなたの隣にも悪意はある!
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『Thanatos』シリーズが暫く出てないな〜と思っていたら、最新刊はメディアワークス文庫だった。
基本的にこの著者は良くも悪くも『ノリ』に着いて行けるかどうかで評価が両極端に別れる作風なので、モロにそれが出ている本書はかなり読み手を選ぶ。講談社ノベルスのシリーズの方は割とマイルドなんだけどね。こっちは濃いなぁw
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【ぼくが出会ったのは、火の中でしか生きられないさだめの、奇妙な探偵たちだった――。】
サラマンドラは火の中でしか生きられない――。パソコン教室の講師として平凡な人生を送っているぼく。だけど、ある日生徒から持ちかけられた相談により、ネットに潜むトラブルの渦に巻き込まれることになる。不用意なブログの書き込みを発端とした32万アクセスの大炎上案件解決のためにぼくが頼ったのは、インターネットよろず相談所「さらまんどら」。火の中で生きる竜「サラマンドラ」を自称する彼らは、自ら炎上に飛び込んでトラブルを解決するという。所長のオメガに仲間に引き入れられたぼくは、このトラブルの「非常識な解決」を目の当たりにする――。
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ただ舌鋒で相手を煙に巻いたりネットテクを駆使して炎上を沈下させるコミカル痛快な話と思って読んでいたら、だんだん寂しさとか痛みとか感じるようなストーリーだった。案外イイお話。
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ネット炎上案件をなんやこらと解決しようとする作品。
あの手この手で鎮火させたり飛び火させたり。
まぁこういう場合、正攻法とはいけないので、嵌め手搦め手になってしまうのが面白くもありつまらなくもあり。
続きの構想はあるのかしら。でもそんなにネタが続かなそう。
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ネットコミュニティに起因するとおもわれる凄惨な事件が起きたので(しかもわたしが唯一片隅で参加している「はてな」がその舞台)妙なタイムリー感があるけど、買ったのは事件より前、だからね!(なぜそこでムキになるか)。
なのに読み終わるまでにかなり時間を要してしまった。文庫サイスで総頁数も300に満たないのに。
その理由は、出てくる用語やシチュエーションがまったく意味不明だから、であった!
いやもう、なんでしょう、読書中のあの脳内「?」マークの散乱度合いは。
冗談抜きで
「ごめん、ちょっと何言ってるかわからない」
が多発。
物語としてはシンプルでじゅうぶん「わかりやすい」んだけどもいかんせん、ネット世界がテーマだから、使われる略語用語、ネット世界の常識・定説・デフォルト、が「わからない」。うすーくしか知らない。なんとなーくこんな感じ? としか捉えられてない、のでアタマが追いつかなくて、途中休憩しながらでないと読み進められなかったのだ。
でも、これは単にわたしが悪い、のだ。
たとえばよのなかの主流にしたがってSNSのアカウント取って活動していれば、この本に出てくる登場人物の状況や、その周囲の環境の描写はすんなり入ってくるのだろう。
なのにやってないから
「本アカ」「サブアカ」「愚痴アカ」「裏アカ」
と書かれても、たぶんひとりのにんげんがひとつのツールで幾つもアカウント持って、それぞれ違うカテゴリのことで活動しているんだろうな、程度の認識しか持っておらず、基本のキである
「なぜ、そういうことをする必要があるのか、各々のなにがどう違うのか」
までは理解していないため、そここそが物語のポイントになってくるともう
「ごめん、なんでそうなるかわからない」
となってしまうのである。
最終兵器「めんどくせぇなぁ」発動で、思考停止してしまう。
これじゃあ読み進められるわけがない。
ので、ちょこちょこ読みをずっと続けて、昨夜、ようやく最後までたどり着いたのだった。
あー、長かった!
けど、物語のストーリーテラー的役割の人物のバックボーンを最後の最後に持ってくるのは、ちょっと反則だとおもった。
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【収録作品】竜の魔法使い/夢盗人/正義の天秤/ドラゴン・スレイヤー
身近にあるテーマだけにゾッとしたが、饒舌な文体は読むのがきつい。
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汀こるもの氏の初のライト文芸作品。インターネット炎上をテーマとした今作は非常に面白かった。車椅子のネットコンサルタント、オメガの破天荒ぶりと文章のスピード感がとにかく魅力的だ。テーマの魅力もさることながら、車椅子の病気に関する描写も細かくて、筆者の取材の細やかさが伺える。汀氏の他の作品も読みたくなった。ちなみにここだけの話、先生×オメガとても萌えます。
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ネット炎上を鎮火させるお仕事小説…で間違いじゃないはず。こるものさん面白いわー。シリーズ続いてほしい。
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こんなおもしろい本なんで話題になってないの!?ってくらいおもしろかった。
ネットにあがったものって簡単に消せないけど、サービス終了なんかで簡単に消えてしまうものでもあるので、後の世のための資料としてもいいんじゃないかなって思った。
あと私炎上案件見るの好きなんだけど、見るだけで触らないようにしようとは思ってて、これからもそれは守っていこうって思った。
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面白かった!
あとがきの「顔のいい男二人のイラスト表紙」とか「小難しくて話の長いちょっとかわいそうな男」とかいちいち思ったまんまでした。そしてトドメのサラマンドラの歌への突っ込み。
「こるもの作品は数百年後~流行り言葉を多めに入れています」とか。今回はあとがきが本編と同じくらいにツボでした。
今回のお話は読みきり一回きりのつもりだったのかは分かりませんが、続編が出るなら是非読みたいです。
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インターネット炎上対応のコンサルタント。いや〜読んだこと無い系統の本。主人公は炎の竜さらまんどら。最初はべらべら喋りまくる主人公に辟易する部分や作り込まれ過ぎに感じた周囲の登場人物…学習障害の子供、引きこもり…にお腹いっぱいの感じも。でも、その火消し手口はかなり面白く、彼の引き立て役?かファシリテーターか?と思っていた先生がまさかまさかの…。キャラ設定がてんこ盛りで年寄りにはキツイ部分もありますが、一読の価値あり!と。
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続きが読みたい!!!!!!!!!!!!!!!!!
インターネッツの炎上っていう身近な地獄を解像度高く描いてて面白いし、顔のいい男二人であるオメガと先生のこれからや、その他の登場人物がどう動くのかとかがもっと見たい…読みたい…お願いします続き、続きをください…
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体質に合わなかった。
メインのオメガが厭世的で攻撃的なキャラクターだと思ったら、あとがきの作者の方が濃かった。
オメガも世を嫌っているが、作者はそれ以上に世も読者も嫌っているのではないかと思わされた。