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年の暮れに冊数を稼ぐために積読本の中から読みやすそうな本を選ぶ。
マキタスポーツ、インパクトのある芸名の役者ぐらいの認識だったのが、BS12で放映中の『ザ・カセットテープ・ミュージック』で見る目が変わる。序盤はイマイチだけれど、第3章のモノマネ論と第4章の人格/規格の見立て話が出色。『ボヘミアン・ラプソディ』を14回観た私としては(劇場鑑賞294本中)、モノマネについて「その通りにやって感動を起こせるわけではない」に唸りました。
マキタスポーツいうところのコード進行「ドラマティックマイナー」、大好きです。三島由紀夫の演説のバックに流れていたら日本人に訴えかけるシーンになったとか、桑田佳祐が「和風パスタの発明者」だとか、何でも長渕剛っぽくするにはどうすればいいかとの話には爆笑。手癖、メロ癖、のど癖、歌詞癖の話、非常に面白い。ヒット曲の法則になるほど。本よりも、本人が話しているところを聴きたい気はします。
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マーケティングの教科書を読んでいるように思えました。著者も言っているように、ここで書かれている分析、組立の仕方は、音楽だけではなく、他の分野でも使えそうです。
特徴的だったこと、その1。ポイントとなる事項は自分の言葉に置き換えていること。すなわち、言葉を定義していること。
特徴的だったこと、その2。事例が豊富で、且つ数字が多いこと。
私達が日頃言われている文章の書き方をみっちりやっています。
最終章が一番よかった。
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単行本は2014年に発売されているそう。
「亀田音楽専門学校」的な、J・POPの法則に関する話。
お笑いのネタとしても使い、自分のバンド活動の上でも使う技術。
売れる要素を洗い出し、それを踏まえて作った楽曲も、
大事なのはオリジナリティ。
それは「誰にも思いつかない何かを生む」ことではなく
「言葉を発するときの嘘のなさ」というのに驚いてしまった。
笑いではなく、真剣に作って歌っていたんですね。
ライブハウスに出演するようなビジュアル系バンドを支えるのは
裏で働く女性たちの力、というのは
思い当たる節があるので、深く納得。
無意識に聴いている音楽を、ヒントを手掛かりに、
より構造的に楽しめる本。