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五十嵐作品は
2019/03/28 21:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
青春ものとか、若者の心情を描いたものと、推理ものに分かれる印象だけど、これはDV夫から逃げる母子ということで、また全く違った印象を受ける。これからも色々読みたいと思う。
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ある意味わかりやすい流れ。登場人物はいい人悪い人に二分されている。
「顔面に一発入れる」ことが愛の、そして周りの負け組や弱者の自己実現と自己肯定に繋がっていく。その過程は感動的。御都合主義は小説ですから!
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冒頭のDVシーンが不愉快で苦しくて。
あそこ、なかったらもっと楽しんで読めたのかもしれない。
でも、ヒロイン愛が、どうにも好きになれず。
逃げ出した勇気はいい。
でも、途中から登場のジムの年下の先輩、呼び捨て?
しかも、その状況で目立つことをやるか?
きっと、それで見付かると思ったら案の定。
ま、決着をつけなきゃならない相手だったけど。
あと、天才ボクサーの美闘も性格わるーい。
バイト先の同僚・店長さんたちは好き。
娘の唯愛も健気で可愛い。
なんだかんだで面倒見のいい会長さんや沖田さんも好き。
というわけで、全体に、ちょっと残念な感じだった。
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夫のDVから逃げ出し、新大久保で暮らすことになった33歳の看護師・沢口愛と6歳の娘・唯愛。同僚のダイエットをきっかけにボクササイズに通うが、ひょんなことからプロボクサーを目指すことに。周囲の協力もあり無事合格すると、女子プロボクサーが少ない故、タイトルマッチに指名され・・・
プロテストに合格するまではいいとしても、その後の展開はちょっとないだろうと。タイトルマッチが少々長かった。周囲の人々のサポートが心温まった。
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DV、子育て、ボクシング、すべての主人公の取り組み方が
好きじゃなかった。
どんな事情でもプロボクサーが素手で殴ってはいけないのでは。
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DVやボクシングの描写が辛くてイマイチ物語に入り込めなかった。
周囲の人達の優しさが温かいけれどそれを上回る試合の酷さに目を背けたくなるほど。
かなり残念。
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キックをちょっとかじったことがあって、装備をつけて拳を放つってのがどういうことかを感覚的に知っているので、内容にすっと入り込むことができ、一気に読み終えた。ストーリーは単純で、だいたい展開の想像がつく予定調和的な内容だけど、テンポがよく、何より人生で今までずっといいことがなかった主人公の気持ちの移り変わりが丹念に描かれていて、惹きつけられた。秀眉は、主人公がリングの上から観客らに向かって、DV夫と同じ姿を重ね、自分より何もかも上の対戦相手に向き合う怖さが分かるか、と睨みつける一節。読みながら鳥肌がたった。最後は、どこまで行くのか、もうここで終わりか、まだ行くのか、もう少し行ってほしい、と、読み終えるのが惜しくなる作品だった。ボクシングに興味がない人には評価が低いかも知れないが、個人的には大変お薦めです。
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冒頭がDVシーンとそこからの脱出だったんで社会派小説かと思って読み進めていたら違っていた。
うん、途中でね、あれ?なんか違うっぽい とか思ったんだ。
だってさ、逃げ隠れしてんのに、んな目立つことやんの? とか え そりゃ事情はあろうけどボクサーなのに殴って良いの?とかさ。
ツッコミ過ぎて手の甲が痛くなりそうなくらい。
でもね、タイトルの通り、倒されても倒されても立ち上げる。そんなファイトシーンで悟ったんだよ。
「あ これは『ロッキー』やな!」とね。
(あとがきに、まさにその通りに書かれてたw)
この話のリアリティの希薄さやご都合主義やらにツッコミを入れたい気持ちを抑えてさ、最初から『ロッキー』を念頭に置いて読み返してみたよ。
したら、まぁ多々事情は違えど私もひとりで子を育てたシングルマザーだからかもしれないけど、実は泣けた。
なぜ立ち上がるのか。
その意味を噛締めたとき、スポ根好き且つひとりで育児をせざるを得ないひとには結構クるものがあるかしれんよ。
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夫のDVから逃げて、娘と2人で新たな生活を始めた愛。
ひょんな事から通うことになったボクシングジムで、女子プロボクサーを目指すことになった。
女版ロッキーでした。(笑)
無理と言われようと戦うために辛い練習を積み上げ、タイトル戦に挑む。
ありえないという展開も、妙に納得し、最後は愛を応援していました。
真利男が現れないはずないとは思いながら、あのタイミングは嫌だーと悔しくて、悔しくて。
勝ち組負け組は嘘。それは結果だから。
勝てなくてもいい、リングに上がるのを怖がらないで。自分の足で立って戦えばそれでいい。
ママが教えて上げる。勝ち負けよりもっと素晴らしいものがあるってことを。
愛ちゃん、お疲れ様!
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好きな作家さんなので期待値大!で読み始めました。夫のDVに耐え切れず未知の土地、東京・大久保へ逃れ、そこでの新しい生活。「苦しいながらも母子で助け合いながら生きていく話?」と淡々と読み進めていたのですがボクササイズからボクシングのプロテスト合格→ゼロ勝なのに世界タイトルマッチ挑戦とスピードアップしてワクワクする展開!最後のタイトルマッチのシーンでは何度も涙がこみ上げてきて・・面白かったです! ボクシング経験者の方々にはありえない話かもしれませんが「ロッキー」のようなドキドキ感が本当に堪らなかったです! 希望荘住人達との絡みがもっとあっても良かったと思いますが 今年イチ押しの一冊です!
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児童虐待死の報がメディアを賑わす昨今、物語の入りには変にリアルさを感じてしまった。
そうした入りなのでDVから逃れた先でボクシングに出会うストーリー立ては十分に予想できました。
ただし予想としてはDVに打ち勝つ手段としてのボクシングであったので、その点は違っていましたね。
強くなりたくはあっても、それは暴力からでもDV夫からでもなく、何もなかった自分に勝つというものでした。
用意した題材とその先に見るモノが異なるな…と言うのは五十嵐先生の作品では自分にはよくあること。
その後の展開にもこのDV夫が障害になるのではないかと緊張しながら読み進めていたのですが思ったより障害にもならず、少なくともこの作品内では呆気ない退場でした。
(ただし退場の要因は提示されていますので理不尽は覚えません)
しかし読後には嫌なモノを覚えます。
このままでいいのかな、て。
ドラマとしては良いのですが、この作品後の時間軸に向けて、何も解決してないと思うのです。
こういうところも五十嵐先生とは見るところが違うなと覚えるのですが、先生は作品を形作ることに注力して、それはそれは綺麗なハコを作ってくれるのです。
でも自分はそのハコのそとを想像してしまう。
もちろん先生自身もそんなこと(私が思いつく程度のこと)に考え至らぬワケが無く、それはまあ…物語には(今は?)不要なモノだと先生が切り捨てた部分なのでしょう。
そんなこともあって余計な気を巡らせもしたのですが、クライマックスでの試合展開には引き込まれ、幾つかのシーンでは涙も流しました。
いい…。
そこに居る人達の感情の変化がとても胸に迫るのです。
正直、ある程度進んだところで、この試合のどこで物語が終わってもいいなと考えました。
血だらけ傷だらけになって、もう十分だ、ここで終わっても納得できる。
そんな展開が続いていきました。
でも五十嵐先生は最後まで、本当の最後まで書き切った。
主人公は中途半端で投げ出さずに戦い抜いた。
ああ、やっぱり五十嵐先生は自分とみているものが違うんだなぁ…という認識を新たにしました。
この試合、会場で観戦していた人は伝説のように語り継ぐだろうなぁ…と思います。
自分も見たかった。
いや、この作品を通してそこに居たのかな、観戦したのかな。
読み通した人はあの伝説の試合の生き証人なのです。
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スタンドアップ
何かわからずに読み始めると 悲惨なDVの描写
夫のDVから 娘と逃げ出し ひょんなことから ボクシングを始める主人公の愛
パターン的に DV夫が 探し出して 捕まえにくるストーリーと思いドキドキしながら 読み続け 一気に物語に引き込まれて
一気に完読した。
あとがきを 読むと
ロッキーをやりたいって書かれてた。
なるほど ロッキーよりも 面白いかも(笑)
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DVはその暴力はもちろんのこと、洗脳されて被害者の自己肯定力が弱くなることが怖いことだと感じた。
逃げた先でボクシングに出会い、最終的に現代版ロッキーがはじまる。人生いいことがなかった自分でも何かができると逃げない姿は、これからチャレンジしようとする人が見たらやる気になると思う。
DV旦那以外善人が多くて安心して読めた。
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図書館でふと気になって借りて読み始めた。どんどん引き込まれて一気に読み終わる。
人生勝つ方はずっと勝ち、負ける方はずっと負け続ける。そんなもんだって諦めて生きていくほうが楽だけど、そんな人生を変えたいとボクシングの試合にに挑戦する主人公。『文句ばかりで思い通りにならないと怒りだし、自分は安全圏にいながら居丈高に他人の批判をする。自分より百倍強い相手に立ち向かったことのないやつに何を言われても傷つかない。勝手に言ってろ。』が心に残った。
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91この作者は予定調和が多くて最後が見えてしまうけど、けどやっぱり頑張りが報われるっていうのはなんかジーンとくるね。読者も歳をとりました。前向きに!