紙の本
田辺聖子さんの恋愛小説
2023/11/30 12:03
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな昔の作品だったとは。今ではあまり聞かない大阪弁にクスッと笑ったりしました。個人的に卵に目鼻、婚約が気に入りました。 昔の人も現代の若者のように同じような恋の問題を抱えているのは変わらないのだと驚き、辛くてもその時食べた美味しい食事が思い出させてくれるのも同じですね。
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投稿者:ぺろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
おいしい食べ物と恋愛についての短編集。
この作者の小説はあまり読んだ記憶がなく、食べ物が出てくるストーリーが好みなので読んでみました。
短編なので読みやすく楽しめました。
個人的には大阪弁が少し苦手かな・・・と思いました。
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【せつなくて甘い、恋愛アンソロジー】恋にまつわるあれこれと読むだけで心も満たされる“おいしいもの”がギュッとつまった九つの物語。様々な恋の姿に胸打たれる短篇集。
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呑み歩きしてるの良いな。下戸には羨ましい。
田辺聖子さんの描く男女関係、「しょうがないなぁ」でだいたい出来てる気がしてます。さすがにちょっとこれは…というのもあるし、これはなんとなく流れていくな〜というのもあります。
「卵に目鼻」「金属疲労」が好きです。卵に目鼻は良かった…ありのままを良いね!って言われるのも素敵だけれど、今の感じよりやりたいようにやるのが良いと思う!って言われてやってみる!ってガラリとイメージ変えられる美智子さんが素敵。変化するのって怖いけどやってみたら楽しいし、お多福からベティちゃんはかなり格好良いです。幸あれ。
前に読んだおせいさんアフォリズム集で目に留まった文言がある、「ちさという女」をがっつり読みました。ちょっと寂しかったです、ちささん。
装丁の感じも好き。わたしはどうなろうかな〜
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主人公が27歳〜32歳と、自分と同世代の女性たちなので、親近感を持ちながら読んだ。
携帯もない時代の話のようなので、男女の価値観とか求められる役割は、前時代的なところがあるけれど、30歳前後の女性の焦りとか、心の揺らぎなどは今と変わらないなぁと感じた。
大阪弁が心地よく、スラスラと読めた。
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30年、40年前の話もあるのになぁ
普通にお見合いしてるし、「ハイミス」なんて言葉まで出てくるのになぁ
出てくる会話の軽妙さ、男の人に夢を見すぎない女性たちの強さ、すごいよなぁ
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田辺聖子さんの本を久しぶりに。
聖子さんの書くちょっと湿り気のある、出てくる人たちの体温を感じる話が好きでよく読んでいました。人の、ちょっとみっともない所とかこずるい所とか。軽いけど軽くないお話し。
久しぶりに読んで、やっぱり面白かった。 「おいしいものと恋のはなし」は、昔出版された本から食べ物のエピソードのある話だけで再編集した本。
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男女の仲を食べ物をからませて描いた短編集。
書かれたのはかなり前のことだと思う(たばこの表現や携帯電話がまだ一般的ではない表現となっている)が、その古さを感じさせず、物語の普遍性が際立つ、さすが田辺聖子だと感じた。
最近のし「食」を絡ませた小説はその食べ物や登場人物が食べるしぐさ等詳しく、こってりと描いているものが多いが、この作品ではさりげなく、しかし必然性をもって表現される。エンターテイメントの作品だが、言葉の選び方表現の上品さが際立っている。
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ドロドロしてそうな話しの中でテンポは明るく
終わり方も絶対いい終わり方でよかった。
とくに浮気した夫が別れたいと告げてきてその夫の愛人宅にいったら奥さんより強かった話しがおもしろかった。めちゃくちゃドロドロの話がこんな感じで明るくなるんだと新鮮だった。面白かった
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田辺聖子さんと言えば、登場人物が大阪弁で、リアルにその辺りにいるような男女のこれまたリアルな恋愛模様の名手、というイメージ。
描かれているのもものすごく日常的なのに、どうしてこんなにキュンとしたり胸がちくっとしたりするのだろう、といつも思う。それは自分もありふれたリアルを生きる者の1人で、自分も過ごしたり感じたりしたことのある風景だからなのかも知らない。
恋愛小説の小品集。タイトル通り全編通して「おいしいもの」が絡んだ「恋」が描かれている。
恋愛ものの作品に食べるシーンが出てくると、どことなく艶っぽさを感じるのは私だけではないと思う。知識として、食欲と性欲は繋がるものがある、ということを知ってはいるけれど、知らなくてもそう感じていたような気がする。
男女が仲睦まじく食事をともにするばかりでなく、会社におけるバレンタインチョコレートの悲喜こもごもだとか、パートナー不在の中で淋しく食べるごはんについても描かれていて、おいしいもの、と一口に言ってもそれぞれで、だからこそリアリティを感じる。
恋の始まり、ままならない恋、恋の終わり。腐れ縁のようになって他に目を向けてしまったり、だけどまたよりを戻したり。そんなどこにでもいそうな男女の物語が、大阪弁の効果なのかより可愛らしく感じる。
「夢とぼとぼ」と「百合と腹巻」がとくに好きだった。
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読むほどに、
おいしいものが食べたくなる、
呑みたくなる短編集。
ほんとにおいしいもの、
人の気持ちのどうしようなさ、
その愛しさ、情のもってゆきかた。
…大人にならないとわからないことは
いっぱいあって。
歳を重ねるのは、いいもんよ。
味わい深くなるもんよ。
と、一編一編が教えてくれる。
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昔の女性ってもっと窮屈だったり偏っていたりするのかと思っていたけど、この短編集に登場する女性たちは革新的で自立心があってかっこいい。そしていまも昔もまだ窮屈なところで悩んでいる気もして。
少しずつ少しずつ女性が生きやすい世の中になるといいなぁ。
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「恋ってどんなだったかなー」と思ったときに手に取った。
恋の部分がわからなくても、おいしいものの部分が楽しめればいいやと思って。
結論:おいしいものの部分を楽しんだ。
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田辺聖子さんの本は好きだなぁ。柔らかな大阪弁。読みながらイントネーションはこんな感じかなといつも想像する。いつもおいしそうなお料理の描写と登場人物たちの会話がたまらない。夢とぼとぼ、がかわいかったなぁ。わかれ、も良かったなぁ。なんだか幸せな気分にさせてくれる本でした。
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好き、を前提に、
好きなキャラと
そうでないキャラが色々登場して
お話によって、入り込め方にすごい差がでた。
でもやっぱりこの関西弁は
感情移入しやすいし
すごく細かい心情まで伝わるから
良いな、ってなって
一気読みになってしまった。