紙の本
約50年ぶりに新装で再刊
2020/03/17 17:27
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投稿者:B767-300 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和40年初版の同書、正続を合本させ改訂を加えた一冊。当時のものと比べながら時代の流れを実感しました。
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【仏像鑑賞におススメしたい本5選④】仏の種類によって、なぜ日本で信仰されてきたのか、人々の心を引き継げるのか、考察する本。元々がテレビ番組だったので、読みやすく、かつ、発見がある。三井記念美術館の館長オススメときいて買ったのだが、さすがです!
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仏像の造型の種類から日本人の心を読む。
50年以上前に発行された『仏像』『続 仏像』を1冊にまとめて読みやすく(…とありますが、最後の章にさらりと今回の本には入っていない話が出てきたり)
まずそれぞれの造型についての解説があり、最後に梅原先生がその心を探るという構成。
解説はわかりやすく説明されいるが、少々専門的で難しいところも。
あと例えの仏画や仏像の写真が少ないので、まったくの初心者は画像検索しなければ理解しにくいかな。
これ一冊で仏像をわかるのは無理ですが、その成り立ちや心を知る、ひとつのきっかけになる本だと思う。
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それぞれの仏像から、その時代それを信仰してきた日本人の精神を知る。
もうちょっと写真が欲しかったが仕方ないか。
仏像や仏教に詳しいわけじゃないので、わからない言葉もチラホラあってとっても易しい本!というわけではなかったけど、仏像を通して日本人の思想、その広がりを読むのはとても面白かった。
お地蔵様の話が一番好き。
人々が何を祀り上げ信仰してきたか。
それは我々が何を恐れ、何に悩み、救いを求めてきたかを知る一助になる。
内なる燻りがいつ暗黒で被理性的なものに変化するか、無限に暗い衝動と戦いながら人間は人間らしい営みを送っているのかなぁ。
衝動を抑えるための衝動はまた苦悶の道、理性で抑えるのも鍛錬の道。縋ったり、見守られたり。己を律するための高次元の己。
あらゆる神をまぜこぜにして、日本人の思想は統一性がないなと感じるけど、非常に人間みがあり、悩み縋り、そうした人の愚かさが愛しくも感じる。