紙の本
最悪のハッピーエンド
2022/02/19 19:36
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投稿者:り - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画公開に即して原作小説を読みました。
読み終わった後、しばらく自分が生きている意味や社会のシステムなど、色々なことを考えさせられました。
最悪のハッピーエンド、という言葉がとても良く似合う内容だと思いました。
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久しぶりに
面白い本
早稲田大がおそらく舞台だ
ファイトクラブ?
よけわからないが、非現実なところを
現実的な現代のことがたくさん描写されているので、リアルに見えたりした
なんとも悲しい言葉や哀愁
生きること愛について
えいがにできるんじゃないかと思った
2021/5/3
再度読了
黒服って東京タワー?全て幻想?金閣寺を連想し続けられる
この物語はやはり映画になって、来冬の公開が楽しみすぎる
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寂しい淋しいさびしい,愛して愛して愛してと全力で叫んでいる様な小説.かくれんぼサークルはちょっと面白かったけれど,黒服が出てきてどんどん物語がエスカレートして何もかもを否定する破壊へと向かう.眠れぬ夜の物語.東京タワーの意味するものが結局よくわからなかった.
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Fさんの描く小説ってこんな感じなんだー と思った
私は知見の方が好きだったけど、小説も割と良かった
現代的Twitter Instagram的森見登美彦って感じだったなー
全体的に雰囲気は良い。若者たち、東京、って感じ
映像化するとどんな感じなのか興味があるので、映画もみようかな?
第3章終わりのTwitter的一言がすき
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エッジが効きまくったキレッキレの文章。ボーっと読むと取り残されてしまいます。言葉のセンスは秀逸。
しかしながら、心にすんなり入ってこないのは、私が歳を取ってるからなのか。若者がどう感じるのかを聞いてみたい。そんな作品でした。
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ごめんなさい。文章が稚拙過ぎて意味不明。
もう後半は読むのが苦痛に。
よく映画化したなとある意味凄い。
しかもジャニタレで。
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Fという初めて知る作家。情報はゼロであるものの、「真夜中乙女戦争」というインパクトのあるタイトルと、東京タワーの装丁に惹かれて購入。
この小説はきっと、私が物語内の登場人物(大学生)と同じくらいの年代だったら、人生を変えてしまうくらいの影響を受けたかもしれないなと思った。
物語の内容というよりは、言葉の印象がとても強い。格言集を読んでいるような感覚の物語。
自分が何をしたいのか、どうなりたいのか、よく分からないまま虚ろに生きてしまう世代というのは恐らく多くの人にある。何か特別なものになりたいという願望とか、だけどそうなれないと分かってしまった時の絶望とか。
自分は他の人間とは違う特別な存在なのだ、という自意識が、この小説の主人公の中でも爆発している。中で、どころか外にも漏れ出ている。いわゆる中二病というものなのだろうけど、それが揶揄する意味合いで意図的に書かれているものなのか、それとも作者の内面そのものなのかは判別できない。
何かを変えたいという衝動が、親友であった佐藤を遠ざけ、かくれんぼサークルの先輩に心惹かれ、黒服という数多の人の心を操る男に心酔するきっかけとなる。
自分が惹かれる人間は特別のような気がする。だけどそれも買い被りで、醜く駄目な部分を持ち合わせる普通の人間だということに気づく日が来る。
ラストが解釈しかねる部分があった。現実か妄想か。どこまでが現実でどこからが妄想なのか。それともどちらか片方なのか。
象徴として現れる東京タワー。これ、スカイツリーだと雰囲気出ないんだよな、と思った。これは何の違いなのだろう。
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京都の森見登美彦、東京のF、もしくは、ガラの悪い森見登美彦って感じ(笑)
作者は、森見さんと村上春樹さんを相当意識してると思った。くるりのばらの花とか出てくるあたり、同世代かな?
映画化されると聞いて、ずっと池田エライザさん想像しながら読んでました。小説より映像化した方がわかりやすそう。
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知り合いが読んで見たと聞いたので読了。
うーん・・・なんだろう。星4でも良い気がするし、星2なような気もする。読む年代や状況によって感じ方が異なる本だと思う。
まず、メタ認知というべきか、「人」という存在、現在社会そのものへの理解や思い、文体には強く惹かれる。
30歳になった今でも、「はっ」とするようなことはあった(「世界は寂しさでできている」とか)。
そういったことに対する感覚がない人にとっては新しい学びになるだろう。ただし、散りばめられている分、すーっと流れていってしまうので、記憶に残るかどうかは微妙なところ。
同様の感覚を持っている人にとっても同士を見つけたような気持ちになりうるだろう。「若きウェルテルの悩み」のような。
しかし、物語そのものへの理解は、なかなか難しいものがある。
上記のような思いを持っている人が全てを打ち壊す幻想の話なのか、その実ものすごく文学的な要素を持ち合わせた作品なのか、それ意外か。
他の人も言っているが、すっきりする作品ではない。が、はまる人にははまる。そんな作品のように感じた。
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面白かったんだけど、言葉のところどころが色とりどりにあふれていて、読んで楽しい文章だと思った。
けど、内容的についていけなくて、読み終わった後、ストーリーがよみがえってこなかった。
ちょっと世代が違うのかな。
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タイトル&ジャケットに惚れて即買い、読了。
前に読んだ「20代で得た知見」のFさんの作品。
うーーーん、正直イマイチでしたかねぇ…m(_ _)m
この文章のエモさがウリなんでしょうが…良くも悪くもまあクドイですねー(笑)
圧倒的なエモの押し売り。
物量が多すぎて、完全に消化不良でしたね…
お洒落フレーズってポイントで使うからこそ良いと思うんですが、こんだけマシンガンみたいに撃ち込まれると、逆に薄っぺらくてダサく感じるというか…
「その文章表現が使いたい」ありきなので、ご都合主義的にキャラが動かされてる感じもして…何か本末転倒かなぁという感じがしました。
どちらかというと「真夜中厨二戦争」かな………
すみません、糞ビッチを希望します。
<印象に残った言葉>
・僕は童貞です。それも、美しい童貞です。(P56、隣に座っていた志願者)
・糞ビッチを希望します。じゃあディルドね。(P62)
・俺たちがやらなければいけないことは、たった一つだ。戦争だ。(P139、黒服)
・君に会いたい。(P229、先輩)
<内容(「BOOK」データベースより)>
東京は、あと一分で終わる。愛していると言えないうちに―。
愛って、なんだ。永遠って、なんだ。眠れない夜は、どうすればいい。
この退屈は、虚しさは、どうすればいい。
どうせ他人になるのに、どうして私たちはどうでもいい話をしたがるのだろう。
どうせ死んでしまうのに、どうして今こうして生きているんだろう。
死ぬまでに本当にやりたかったことって、一体なんだったのだろう。
いま、青春小説史上、恋愛小説史上、犯罪小説史上、
最高に過激で孤独、そして正しく、美しい夜更かしが始まる。
***
友達はいない。恩師もいない。恋人もできない。好きな人の好きな人は私ではない。夢も趣味も特技もない。InstagramもTwitterもYouTubeもくだらない。なにもかもが眩しく、虚しく、どうでもいい。
東京で一人暮らしを始めた大学一年生の「私」は、夜になっても眠ることができない。やりたいこともなりたいものもなく、無気力な日々の中、「私」はサークルに入り冷酷で美しく聡明な「先輩」と出会う。しかし彼女一人を除いて誰とも馴染めず、すぐそのサークルとも疎遠となる。そんな「私」を唯一潤わしたのは、毎晩のように東京タワーの近くまで歩いて行き、毎晩のようにタワーだけを眺め続ける、そんな無意味な行為だけだった。 講義にもサークルにも行かず、散歩をするか、あるいは図書館で勉強を続けるだけの生活に半ば絶望していた夜、図書館横の喫煙所に佇んでいると見知らぬ男が「火、ある?」と声を掛けてきた。
この男との出会いが、これから起こることのすべて―悪戯、銅像破壊工作、大学破壊工作、暴動、そして東京破壊計画―つまり、最悪の始まりだった。一方、「私」と「先輩」の距離はだんだんと接近していく……。
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自分が大学生の頃に感じていた孤独や不満や怒りを思い出す。学生のときに読んでたら、泣いたかも。今は涙は出ない。大人になりすぎた。
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孤独で、寂しい。
戦争が始まる。世界が終わる。
どうしてこうなってしまったのだろう。
それでも、生きているならよし、と言ってくれる人がいる。
そんな世界の話です。
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真夜中乙女戦争
自分は一人であり何者でもないことの絶望感を大きな大きな火の玉にしてそれを崖に立つ私に向けて力と心を込めて投げつけてくるような本。
生きるにあたり、何者でもないということは何者にでもなれるということではなく、きっと何者でもないままにもがいて自ら答えを見出していくこと以外に逃げ道などないのだ。
自分以外の人や物に期待をすることはどうしてこんなにも怖いのか。期待をするとその先に半分以上の確率で(もはや8割と言ってもいい)落胆し苦しむことになる。それであれば初めから無関心でいることを選ぶのであろう。期待とはそれくらいあてにならず他人頼みの頼りない感情だと知っておいた方がいい。
ただしかし、それでも静かに何かを期待するという美しく潔い感情も私は推奨されるべきだとは思っている。
何も知らず落ち込むことと、知った上で傷つくこと、その二種類はおそらく私とあなた以上の違いがある。
知った上でもしもそれを乗り越える場面に出会うことができたら、それはもう人生の至上な光景と言っても許されるはずである。
この本は全編を通して自分にも他人にも期待をすることを怖がり拒み逃げ続けているような人間に突き刺さる。
きっとその絶望に身を浸し苦しみながら本当は強く生きたい私たちに向けてのエールのような気もするし、きっと作者は絶望しきった世界を本心から憎んでいるわけではないのだと思う。
私は絶望に浸りがちな空想めいた反逆的な生意気な子供だったはずだから、思春期にこの話に出会わなくてよかった。
出会っていたら誰かを傷つける言葉を発してしまいそうで。自分は黒服になんてなれないのに。
個人的には先輩が大事なことを話すときには目を見ないという場面の解釈にとても共感した。
いつも空気を読んでしまうしょうもない(私のような)人間にとって、人の目を見ると気持ちが伝わってしまうから無意識なのか意識してなのかは分からないがおそらく同じ行動をしているのだろう。
まあ、例え目を見なかったとしても、きちんと別れ話すら打ち明けることができないくらいずるい人間なので、話が違う可能性もあるが。
とにかく、自分や他人や環境に期待し絶望し死にたいと思ったりしても結局死ぬほど生きたい誰かがうらやましいあの人のようになりたいと思っている悩みたがりな私たちに、速球で痛いものを投げつけてくれる本。ヒリヒリして、生きていることを思い出そう。そしてうんざりしながら散歩をしよう。
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森見登美彦的要素もあれば、三島由紀夫的要素もあって、色々な表現、言葉が断片的に継ぎ足されたパッチワークみたいな物語だと思った。
自意識を爆発させた主人公はある意味何にも汚されてなくって、純粋だからこそ折り合いをつけられない寂しさを持て余していて、でもそんな不幸に溺れて酔っちゃっていて、そんなとこが可愛かった。
何でも答えを求めるこの世の中に、なにも答えない東京タワーに憧れたもの、なんだか分かるなあ。