投稿元:
レビューを見る
賃貸物件に起こる事件。思わず涙する極みの短編集
原発関連死、賃借人失踪、謎の自殺……どうすれば瑕疵を洗い流せるのか。訳あり物件に現れるその男は類い稀な嗅覚で賃借人の人生をあぶり出し、瑕疵の原因を突き止める。日常に潜む理不尽を暴く傑作ミステリ。
投稿元:
レビューを見る
いわく付き物件を緩和するための職業、「瑕疵借り」。何かの本でこういう人たちがいることは知ってたけど、それを主人公にした話とは。想像してた事故物件っていうイメージとは違って、あれ?少しジーンとくるシーンすらも。
特に1話目が良かった(タイトル忘れた)。
そういえば著者の短編は初めてかも。読みやすいし、面白かったー!
投稿元:
レビューを見る
読みやすかった、けど、うーん。。納得いかない展開が多々。息子の保険金はどう考えても、自分のために使わなきゃいけないでしょ。
投稿元:
レビューを見る
ホラーかと思って借りたけど、全く違っていた。
謎だらけの藤崎さんが気になるところだけど、藤崎さんに関わった人がすべて救われていくので良かった。
投稿元:
レビューを見る
私は幼い頃から引っ越しが多かったせいか、物件や間取りを見るのが好きです。物件探しをしていると、前に住んでいた人はどんな人だったのか気になることは確かにあります。
瑕疵借りのことは知っていましたが、この本を読むまでは良い印象はありませんでした。しかし、人は死ぬものだし、そこに至るまでに様々な物語があるのだ、とむやみに怖がることはないと考えを改めるました。
でも、やはりそんな物件は遠慮したいですね。
投稿元:
レビューを見る
瑕疵物件。
引越しをしていた時にいくつか見つけたことがあるが、それ以外では身近ではないものというイメージがある。
そんな部屋から始まる話。
もちろん(?)、人が死ぬところから始まる話なので、悲しいところが多いが、何故か読後感が悪くない。それぞれの人の「大切にしていること」がわかる瞬間がとても好きだった。
投稿元:
レビューを見る
面白かった!これはシリーズ化して欲しい。
本の帯にもついていたけれど、数年前に大島てるという瑕疵物件の情報を扱うサイトが話題になった。
様々な理由から瑕疵物件となった場所に焦点を当てて、背景の物語を探していく。
思わず涙が出た。
投稿元:
レビューを見る
面白かった!
「瑕疵借り」人という設定が新鮮。
そんな人物、胡散臭いのかと思いきや(まぁ胡散臭いけど)なかなか洒落たことをしてくれる。
魅力的。
続編書いてほしいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
事故物件の場合、貸す側は事故の内容を告知する義務がある。
事故物件であることを緩和させるために、いちど人に住んでもらう事を「瑕疵借り」というらしい。
そんな仕事があるなんて、この本を読んで初めて知った。
事故物件というと、自殺・犯罪というイメージだったが、行方不明・夜逃げ・病死までも事故物件扱いになるとは・・・・。
知人が昔住んでいた家は、何度住人が替わっても、どの住人も精神に異常をきたすという、いわく付きの物件だったが、この場合も事故物件として告知するのだろうか。
告知の境界線って不明瞭なんだろうな、と感じた。
瑕疵物件というと、ボクシングの井上尚弥の父が家主のアパートで大量殺人事件が起きたことを思い出す。
家主のことを思うと「瑕疵借り」も、致しかたないのかな。
でも、借りる側としては「瑕疵借り」が一回挟まったくらいで告知を緩和されたら納得いかないだろうし。。。
難しい問題です!
脇道にそれてしまいましたが、「瑕疵借り」として業界では有名な藤崎達也が、事故物件に住んでいた人の心の内を、残された人に伝えるというお話でした。
事故物件の中に隠された、優しさや切なさに、心がジーンとしました。
投稿元:
レビューを見る
2018年81冊目。タイトルに惹かれ購入。瑕疵借りという存在のリアリティーに本当にありそうな気になってくる(本当にあるのかな?)。物件にはそこに住んでいた人々の暮らしや思いが染み込んでいるものだと思うけれど、それを淡々と丁寧に掬い上げる様は読んでいて心地好い。
投稿元:
レビューを見る
好奇心のみで見に行くのは不謹慎だろうと思いつつも、事故物件公示サイト「大島てる」をたまに覗いています。そのサイトが推薦する作品だというのですから、そりゃもう読まずにはいられません。裏表紙を読んだだけではどういう物語かよくわからず、ホラー的要素が含まれているならちょっぴり怖いなぁとビビりながら。
いわゆる訳あり物件に不動産業者やオーナーからの依頼で一定期間住まう「瑕疵借り」という人がいるそうです。事故後に一旦瑕疵借りを住まわせることによって、業者が次の借り手への告知義務を失効にできる場合がある。その事実にまず、へ〜っ。
病死、失踪、自殺、不審死した住人をめぐる短編4つ。住人の知り合いや家族など、真実を知りたい関係者が部屋を訪ねると、死亡後まもないというのにすでに新しい借り主が。それが瑕疵借りの藤崎というまだ若い男。
一見冷ややかな藤崎の仕事ぶりを知るにつれ、どうしようもなく彼に惹かれます。ただの報酬目当てで事故物件に住んでいるわけではない。死者の意を汲んでこその瑕疵借り。彼があきらかにする真実はとてつもなく切ない。
シリーズ化してもいいんじゃないかと思います。惚れました。
投稿元:
レビューを見る
千里眼シリーズから水鏡推理シリーズまで、豆知識入りのミステリーが松岡氏の代名詞と思っていたところに、近年、歴史ものの重厚感あふれる作品が立て続けにでて、あれれ大胆な方向転換だなと思っていた矢先。
これまでと全く違った瑕疵物件を扱った作品。
あらすじだけでそれほど期待はしていなかったのだけど、気に入ったのは「視点」。
主役はあくまで瑕疵物件になってしまった人に関係する人々。瑕疵借りの藤崎はそれぞれの主人公目線で語られる。
短編が進むにつれて藤崎の人となりが少しずつかいま見えて、どんな人生をおくってきたのか、なぜ瑕疵借り何てしているのか凄くきになる。
最初の短編「土曜日のアパート」で一気にこの作品好きになったな。
新シリーズって書いてあったけど、是非次作が読みたい。
投稿元:
レビューを見る
本書の瑕疵とは所謂『瑕疵物件』の事!
不動産屋が何らかの問題ある賃貸物件を仲介する場合は重要事項として説明の義務が発生する。
瑕疵借りとは瑕疵物件に敢えて居住し瑕疵の告知義務を失効させるダークな職業!
主人公の『藤崎』は瑕疵借りを生業とするが、彼のやり方は普通と違う!?
瑕疵物件をテーマにしているだけあり、全編にわたり悲しい死人がいます。主人公の卓越した推理力と謎の調査力により真相が明らかにされるのですが、そこには死人とその家族の隠されたドラマがあるのでした!
シリーズ化しそう!?
投稿元:
レビューを見る
何かを始めることが怖いんじゃなくて
怖いのは何も始めないこと。
だから
始めること。
そして
変わること。
変わろうとすること。
投稿元:
レビューを見る
こんなことをしている人っているのかな? 別の小説でも読んだことあるけど。
部屋などから前の借り主のことを考えられるってある種の能力なんだろうけどね〜。賃借人の関係者の力になれているところに魅力があるような。