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高い評価の役に立ったレビュー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2018/09/01 09:00
新選組の話はやっぱり面白い
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞作家門井慶喜さんの、新選組を題材にした短編連作集のこの作品は時代小説だろうか、歴史小説だろうか。
歴史小説というのは史実に即した物語で、時代小説というのは作家によって創作された架空の物語ということになるが、この作品の主人公で今でも人気の高い新選組の賄いをまかされた「料理人」菅沼鉢四郎は、門井さんの創作である。
ただだからといって、この作品が時代小説かといえば、そうではなく、史実ではないとしても菅沼という男に仮託した門井さんの思いからすると歴史小説ともいえる。
この作品の中では新選組副隊長の土方歳三について剣は弱かったと書かれているが、門井さんはそのことを文献をたずねてそうではないかと考えたようで、その一点からしても土方が剣豪であったとみる人からすればこの作品が時代小説かもしれないが、門井さんにとっては史実に即したことになるのだろう。
そもそも菅沼という「新選組の料理人」を描くことで、門井さんは新選組という組織がどういうものであったかを描きたかったのだろう。
この作品の刊行後のインタビューで門井さんは「新選組は知れば知るほど普通の組織」だったことに気づいたという。
普通の組織とは、嘲りとか恨みとか嫉妬とか尊敬とか、それから150年以上経って、私たちが経験する雑多の感情が渦巻く人の集団ということだろう。
新選組が色々な形で今でも人気が高いのは、そういう時代を超越した同じ心情が味わえるからかもしれない。
低い評価の役に立ったレビュー
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2018/08/04 22:58
タイトルが合ってない
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直言って期待外れ。鉢四郎が別に料理人じゃなくても成立する話。主人公が料理人だからこそ活きる物語ではなかった。
原田以外の新撰組隊士の人物造形がいまひとつはっきりしないし、最後はグダグダでした。
紙の本
タイトルが合ってない
2018/08/04 22:58
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直言って期待外れ。鉢四郎が別に料理人じゃなくても成立する話。主人公が料理人だからこそ活きる物語ではなかった。
原田以外の新撰組隊士の人物造形がいまひとつはっきりしないし、最後はグダグダでした。
紙の本
視点が多い。
2021/03/01 16:03
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名通り、新撰組の賄い方になった浪人の鉢四郎が主人公。鉢四郎が新撰組に入るきっかけの原田左馬之助の視点になったり、近藤勇になったり、状況説明の語り手があっちこっちになる。
ゲストでチラリと出てくる人名に歴史好きは面白いかも知れない。
紙の本
新選組の話はやっぱり面白い
2018/09/01 09:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞作家門井慶喜さんの、新選組を題材にした短編連作集のこの作品は時代小説だろうか、歴史小説だろうか。
歴史小説というのは史実に即した物語で、時代小説というのは作家によって創作された架空の物語ということになるが、この作品の主人公で今でも人気の高い新選組の賄いをまかされた「料理人」菅沼鉢四郎は、門井さんの創作である。
ただだからといって、この作品が時代小説かといえば、そうではなく、史実ではないとしても菅沼という男に仮託した門井さんの思いからすると歴史小説ともいえる。
この作品の中では新選組副隊長の土方歳三について剣は弱かったと書かれているが、門井さんはそのことを文献をたずねてそうではないかと考えたようで、その一点からしても土方が剣豪であったとみる人からすればこの作品が時代小説かもしれないが、門井さんにとっては史実に即したことになるのだろう。
そもそも菅沼という「新選組の料理人」を描くことで、門井さんは新選組という組織がどういうものであったかを描きたかったのだろう。
この作品の刊行後のインタビューで門井さんは「新選組は知れば知るほど普通の組織」だったことに気づいたという。
普通の組織とは、嘲りとか恨みとか嫉妬とか尊敬とか、それから150年以上経って、私たちが経験する雑多の感情が渦巻く人の集団ということだろう。
新選組が色々な形で今でも人気が高いのは、そういう時代を超越した同じ心情が味わえるからかもしれない。