紙の本
会話が魅力
2019/02/19 04:34
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
〈黒後家蜘蛛の会〉のお歴々は毎月集まる親しい間柄のはずなのに、友人同士にしては随分とけなし合いが多いような気がします。それでも知的な会話は大変興味深く、ヘンリーの出す最終的結論よりも魅力的です。
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安定の面白さ♪
ヘンリーって、本当にすごい。
「省略なし」がよかった。
切手1枚、家の中のどこにあるのか。
ヘンリーの知恵が冴え渡って、本当にお見事。
「3つの数字」も好き。
金庫の数字、そうくるのか。
黒後家蜘蛛の会のメンバーの掛け合いも毎度面白い。
3以降もあることを希望。
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お気に入りは『三つの数字』
1を読んだ時に衒学的なところと数少ない登場人物を全く覚えられないところから向いてないかも…思ったけど、数年越しに2を読んでみたらおもしろかった
無駄に敬遠してしまった
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まえがき/1追われてもいないのに/2電光石火/3鉄の宝玉/4三つの数字/5殺しの噂/6禁煙/7時候の挨拶/8東は東/9地球が沈んで宵の明星が輝く/10十三日金曜日/11省略なし/12終局的犯罪
会のメンバーの思いつきになるほどと思い、ヘンリーの解釈共にそうかと思う。
作者による各編の短いあとがきもおもしろい。
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新版・新カバーの第二弾。一巻目より読みやすく感じました。設定に慣れた、とも言えますが、余計な事が書かれなくなったのが大きいでしょうか。ともあれ、楽しく読みました。
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ミステリ短編集。たしかにミステリのネタとしてはそれほどたいしたものじゃなかったり、あまり馴染みのない事柄なので明かされてみてもインパクトを感じなかったりするものも多いのだけれど。この人たちの楽しそうな会話を読むだけでなーんか楽しい気にさせられてしまうのですね。んで、行き詰ったところでヘンリーがずばっとやってくれちゃうのがとても爽快。
お気に入りは「禁煙」。たしかにこれは盲点でした。読んでいて気づかなかったけれど。見ていても気づけないかなあこれは。
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登場人物達が立ってきたからか,アシモフらしい理系ネタが散見されるようになり,字面を読んでいるだけでは追いつけない難解さを合わせ持った型になってきた.
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「追われてもいないのに」「電光石火」「鉄の宝玉」
「三つの数字」「殺しの噂」「禁煙」「時候の挨拶」
「東は東」「地球が沈んで宵の明星が輝く」
「十三日金曜日」「省略なし」「終局的犯罪」収録。
シリーズ二作目。
レストランで会食しながら、謎を解きあう紳士たち。
給仕ヘンリーの類まれなる洞察力に気が付いてしまったので、
持ち込まれる話も、最初からミステリー寄りに。
そうでなくても、なぜか謎解きになってしまう話もあり、
このあたりの塩梅もなかなか面白い所。
トールキンへの愛をこめた「殺しの噂」、
シャーロック・ホームズの悪役モリアーティ教授が
書いたとされる論文の内容を推察する「終局的犯罪」など
他ファンにも嬉しい作品あり。
いつも落ち着いていて穏やかなヘンリーが
急にベラベラとモリアーティ教授について熱く語りだすくだり、
たいへんに可愛らしい。
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前回に引き続き、ゲストのちょっとしたミステリーをメンバーが聞き、給仕係のヘンリーが最後かっこよくしめるやつ。
一番最後、シャーロキアンの方の悩み…。
『モリアーティ教授が発見した【小惑星の力学】とは何か?』だけで星5評価にしてしまった。
友人に勧められてプレイしているスマホゲーム『fGO』の新宿編の謎がこれで解明できたから…。
ゲーム上にホームズとモリアーティ教授が出てきて、難しい話をしておりまして、プレイ中ずっと「何が起きているのかサッパリわからない、ということだけしかわからない」状態だったのですが…これが元ネタか!!
いやー、シナリオライターの方って本当に沢山本読んで研究してるんだな!!読んだ本の内容を自分の中に落とし込んで、自分なりのエッセンスを加えて美味しく調理…的な?お見事~。
そしてFGOをプレイしつつ新宿編の話についていけなかった同士のみんな!この小説の最後の話が、元ネタなので読めばスッキリ頭爽快ですよ。と言いたい。
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アシモフの職人技が光るシリーズ。毎晩寝る前に一編ずつ読んで楽しんでます。70年代当時の原子力開発の話が出てきて興味深い。当時も化石燃料に頼る危機から核融合開発への期待があったようで、2000年までに実用化されていなければかなりの危機に陥るだろうと作中では描かれています。現状はというと、あまりうまくいってなくて進歩しないな〜という感じです。毎回決まったフォーマットに見事にさまざまさなテーマと謎解きを納めていて、幕内弁当的楽しさです。
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短編集11編
いつもながらの皮肉や博識な会話が進むうちに謎が表れ、結局はスマートなヘンリーが答えを導き出す。最後のあとがきも楽しみの一つ。安定の面白さだ。
作者の分身?が登場する「追われてもいないのに」が良かった。
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6人の知識人たちが毎月金曜日にゲストを招き楽しいひと時を過ごす〈黒後家蜘蛛の会〉各々が専門分野で一家言を披露する中、最後に締めるのは名給仕のヘンリーだった。著者をモデルにしたキャラクターも登場する第二巻!→
とにかくオシャレ!登場人物同士の会話が楽しいし、ヘンリーの燻し銀っぷりはたまらんし、海外ミステリが読みたいけど長編はなーって人にオススメしたい!(謎解き的には海外の風習が絡むのでアレだけど、雰囲気がさいっこーにいいんで!!!)著者アシモフがSFの大家なんもあり、難しい謎もあるけど。
12編ある中で私が好きだったのは「追われてもいないのに」「三つの数字」「東は東」「省略なし」「終局的犯罪」あたりかな。
「終局的犯罪」はシャーロキアンの話だから、海外古典ミステリ好きさんはニヤニヤすると思う!ポアロが出てきて私もニヤニヤした!
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ああ面白い。
知的な題材ばかりで勉強になる。
ホント万事控えめな給仕ヘンリーのファンになりそう。
意外な真実が導き出される「追われてもいないのに」も、人の盲点を突いた「電光石火」も面白い。
なるほど!と思わせてくれる瞬間には妙な快感がある。
ああでも「東は東」も好きだなあ。
特に最後のヘンリーの台詞が良い。