紙の本
世界史において起点になる内容の本
2018/07/18 18:54
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なお - この投稿者のレビュー一覧を見る
人類が地球上に誕生してから、どれほど経つかはわからないが文字等の資料などから今わかる範囲内で約5千年前にさかのぼって、この本は始められている。紀元前3000年頃からということである。もちろんその前も人類はいるが確認が今のところできていないだけである。
この上巻においては第5千年紀前半(AD1200または1300年代ぐらい)まで網羅している。世界史の教科書にのっている基礎的な内容をふまえて、著者の膨大な知識も加わって、より世界史に対して興味をそそるものになっています。自分が興味を感じた事柄があれば、この本のその部分を起点にして次々と本のはしごをしてみたら、より知識が深まると思います。
電子書籍
初めて世界史を学ぶ方に最適。
2021/10/31 17:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代から中世にかけての世界史をさっくりと学べる。正直、似たような名前が出てくるので誰が誰なのか分からなくなるところもあるが、初めて世界史を学ぶ身にとっては知的刺激を大いにくすぐる内容だった。この一冊を機に世界史の世界にすんなりと入っていけそう。また、古代ギリシャ、ローマでの哲学や、ユダヤ教キリスト教仏教イスラム教等が世界史に及ぼす影響がとても大きいことがよく理解できる。
まさに初めて世界史を学ぶ方に最適だと思う。
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著者の出口氏は、いまは、立命館アジア太平洋大学の学長を務められていますが、それ以前には、ライフネット生命の創業社長をされていました。元々は、日本生命で社会人を始められています。
そう言う意味では、アカデミアの世界に身を置いてきた方では無いのですが、趣味で学ばれていた歴史について書かれたのがこの本。「趣味」とは言いますが、ここまでの中身を描くことが出来ると言うのは、中々できる事ではありません。
また、元々学者の方では無いので、書き方が平易で、わかりやすいたとえもあって、理解しやすく、読みやすい本になっています。
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1回読んだだけでは頭に入りませんでした。朱子学が嫌いでモンゴルに肩入れしてるのかなぁ。下巻に行かずに別の本に挑戦してみよう。
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5,000年の歴史をざっと読めるらしい。(前半)
上巻の途中まではゆっくりと時代は進むが、文明が進み宗教が絡みだすと一気に複雑怪奇に。
個人的に世界史を学んだことがないので有名な家系以外は、特に○○朝が興るがいっぱい過ぎて。
世界史地図が別途用意する必要性を感じながら下巻に。
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モンゴル愛に溢れている一冊。流れるように歴史を学びつつ、第三章で空前絶後のモンゴル帝国について触れる。読み終わる頃には、モンゴルについてもっと知りたいと思ってしまった。
以下、お気に入りの箇所を抜粋。
「(人間の)楽しみは、馬の背の上、本のなか、そして女の腕のなか」アラビア人の好奇心を語る、当時のことわざ
「十進法の軍制。モンゴルの人々は、一の人間が面倒を見ることのできる部下はせいぜい10人ぐらいが限界であると認識していました。したがって、一人が10人の面倒を徹底的に見る。10人の部下を持った隊長10人をもうひとつ上のランクの人間が見る。」モンゴル帝国の合理的発想
「遠方の支配地に長男を配置する」モンゴル帝国の合理的発想
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著者は言わずと知れた起業家で、世界史の研究者ではない。
おそらく趣味が高じて書いたものだろうが、それでも知識量には舌を巻かざるを得ない。これだけのものを書くのであれば、最低でもこの数倍の資料を読み込んだ上で、自分なりの視点で整理しなければならない。
著者は「文字の誕生」を世界史のスタート地点と捉えている。したがって四大文明のうち、エジプト文明にはあまり触れていない。
それでもアジアからヨーロッパまで満遍なく取り上げている。
しかも平易な言葉で書かれており、読みやすい。
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上巻。14世紀まで。ヨーロッパは細かく詰め込んでいてわかりづらい。モンゴルについて比較的紙面を割いて好意的に書かれてる印象。2019.6.15
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かつて「歴史」という「教科」は、ただ歴史的事実を直線的になぞり、いつどこで何が起きたのかを記憶するという意味で、極めて無味乾燥なつまらないものでした。そもそも「記憶」する意味や理由が、まったく理解できません。つまり、歴史を学ぶことの意義を理解しないまま、ただやみくもに教科書の記述を憶えるだけのものであったと思います。
ということは、本書を読んで、大げさに言えば「初めて」歴史を学ぶことの意義を、少なくともその楽しさを知ることができたと言えるでしょう。
歴史とは、ただ直線的に過去に起きた出来事をなぞるものではありませんでした。歴史的事実が発生するのには、すべてその理由が存在します。同時に、ある出来事を契機として、次の出来事が起こります。出来事は、別の出来事の発生に影響を及ぼし、影響をもたらす地域も大陸の遠く離れた場所だったりします。あまたの歴史的事実が相互に関連して、大きな意味での「世界史」が構成されています。その「関連」を理解することこそ、歴史(世界史)そのものを理解することでした。そして、理解するという体験は、とても楽しいものだったのです。
本書には、下巻という続きがあります。つまり今一度、同じくらいの楽しい体験ができるということでしょう。出口氏が著した『全世界史』に出会えたことは、天啓でした。早く続きを読んでみたいと思います。
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グローバリゼーションとダイバーシティを国が行わないと発展しないのは、歴史が物語っている。
また学生の頃に学んだ歴史は順次新しい説が出てきて古くなっているんだなと。アップデートが必要。
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世界史を分かりやすく、平易な文で解説。
表面のみを軽く述べるだけで、人物や国の内情までのような、
深い考察は無い。
なので、軽く思い出すくらいの目的で読む人向きであろう。
初心者はこれを元に、
気になった各国の歴史を深く勉強するのが吉か。
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超AI時代の生存戦略を読む中で、より歴史について広く知りたいと考えて、この本を購入した。人類史として、"人類"誕生から1000年毎に区切られており、人類の歴史の流れを、滑らかに書いている。ただ、歴史を熱心に学んで来なかった理系の大学生が読むには知らない用語が多く、多くの時間がかかってしまった。歴史初心者には、辞書やパソコンの近くで読むのが良いかもしれない。
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同じ著者の『哲学と宗教全史』がおもしろかったので、こちらも期待していたのですが、思っていたほどではありませんでした。
歴史を早足で追う形で、人物名が多すぎて把握が難しかったです。もしかすると、下巻から読んだ方が理解しやすいかもしれません。
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出口治明さんの知見をもって語られる全世界史。高校時代にまともに授業をうけてなかったため、最初は撃沈→一念発起してムンディ先生の「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」→20話プロジェクトhttp://historiamundiproject.blogspot.comを受講して再読。
基礎知識があれば、膝をたたくほど面白い。
人類の歴史を知ることで、いまの自分がわかる。
人間はどういうことで躓いて、外的からの挑戦にたいしてどう思考・行動するのか。そのやりがちなミスと陥りやすいパターンは、都度納得する。
下巻はこれから。
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文字の誕生から始まる人類5000年の歴史をまとめた本。上巻は文字の誕生からルネサンスの頃(14世紀)まで。
世界が進歩や退歩を繰り返しながらダイナミックに動いていく流れを、本書を読むことで体感できます。
基礎教養として世界史の知識を身につけたい方は、最初に本書(下巻も含めて)を読むことをお勧めします。