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巨龍から古龍へ。
2018/10/10 13:55
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投稿者:まる - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代中国社会がよくまとまっています。しばらくはAIで進化していきますが、あと20年もたつとまた違った景色をみせそうだと思わせてくれる大変よい本でした。
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人口は嘘をつかない。
中国でスマホ決済が爆発的に普及した理由、情報管理を国民が甘んじて受け入れる理由、など人口以外の部分も学びがあった。
中国とインドが将来にわたって対立、対決して行くという視点も未知のもので興味深かった。
2019.2 読み返し。
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★4.3(4.00) 2018年6月発行。「未来の年表」の中国版かと思いきや、こちらの方がかなり優れた内容。中国の一人っ子政策の影響、習近平は何を企てようとしているか、中国の学生事情、中国とインドの関係等、普段知ることができない中国に関する情報が満載。北京郊外に第二首都の建設を始めているとか、中国の大学進学率は43%で、現役大学生は3700万人で世界の大学生の2割になるとか、2023年から27年の間には、米国を抜いて世界一の経済大国になるようですね。モルジブやアフリカ進出には頭が痛いですね。
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中国の医師国家試験が始まったのは1999年
それまでは医学部5年を卒業すれば自動的に医師免許を授与された
ビッグスリー BAT バイドゥー、アリババ、テンセント
2018 テンセントが扱っているスマホ決済のwechatpayの登録者は8.4億人 アリババが扱っているalipayの登録者は5.2億人
人民元という紙幣の信用価値が低かった。100元の偽札が出回り、それより高額の紙幣をつくれなかった
プライバシーの点数化
アリババ 2015/1 芝麻信用(ジーマーシンヨン、ゴマ信用) 信用分 シンヨンフェン 信用点数 消費動向で点数化
何よりもカネを重要視する中国人のDNAと一人っ子政策の自己中心的な世界観が重なって、離婚率が上昇
日本は老いた金メダリストのように見られている
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未来のことというよりは、現状の筆者の個人的経験がほとんど。
世界の大学生の2割は中国人。3000万人。
今の韓国は日本の5年後。
初任給はブルーカラーよりもホワイトカラーの方が高い。
2035年、2049年が節目。
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年表と言うより、中国の問題点キーワードを開設。著者の主観がかなり入っているが、判りやすい。以下 覚書
四二一家庭(スーアルイージアテイン)
積分落戸(ジーフェンルオフー):戸籍取得者を点数で識別
空巣青年(コンチャオチンネン):一人暮らしの若者
脱貧攻堅(トウオピンゴンジェン):脱貧困の攻撃戦
学歴通脹(シュエリートンジャン):大卒820万人(日本は56万人)
消費革命(シャオフェイグーミン):シャンイーシー(11/11)2.8兆円の売上
芝麻信用(ジーマーシンヨン):信用履歴行為動向支払能力身分特徴人脈関係)
中国式離婚(チョングオシーリーフン):女性主導
双創(シュアンチュアン):創業、創新 AI大国を目指す
竜象打仗(ロンシアンダ―ジャン):インドがライバル
未富先老(ウェイフ―シェンラオ):
最悪の展開 未富先老で国民の不満を削ぐために芝麻信用とAIで1984実現
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2049年に向かって中国がどうなっていくのか、人口という統計から論じている一冊。
元々の人口が多いだけに予測として出ている内容もスケールが大きいです。
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2018年 中国でも「人口減少時代」が始まった―四二一家庭
2019年 首都・北京の人口もごっそり減る―積分落戸
2020年 適齢期の男性3000万人が「結婚難民」と化す―空巣青年
2021年 中国共産党100周年で「貧困ゼロ」に―脱貧攻堅
2022年 大卒が年間900万人を超え「大失業時代」到来―学歴通脹
2023年 世界一の経済大国となり中間層4億人が「爆消費」―消費革命
2024年 年間1200万人離婚時代がやってくる―中国式離婚
2025年 「中国製造2025」は労働力減少を補えるか―双創
2035年 総人口が減少しインドの脅威にさらされる―竜象打仗
2049年 建国100周年を祝うのは5億人の老人―未富先老
著者:近藤大介(1965-、埼玉県、ジャーナリスト)
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中国のトレンドをアマチュアながら追っており、また著者のコラム等を読んでいるとそこまで新しい内容ではなかったが、人口という切り口は興味深いと思った。
P.52 2020年 適齢期の男性3000万人が「結婚難民」と化す
P.53 中国で意志免許の国家試験が開始されたのは、1999年のことだ。それまでは大学の医学部(5年制)を卒業すれば、自動的に医師免許が授与されたのである。それどころか、医師免許すら持っていないのに堂々と開業している「医者もどき」も、全国に跋扈していた。
P.106 私は北京で駐在員をしていた3年間で、延べ4000人の中国人と名刺交換したが、帰国時にそれらの名刺を整理していて、ふと発見した。それは名刺交換した人が私の帰国時に同じ会社に在籍している確立は、わずか1割から2割にすぎなかったということだ。そもそもなぜこれほど多くの名刺を交換したかと言えば、同じ人が転職し、2枚、3枚と増えていくケースが多いのである。ちなみに、この1割から2割という率は、同時期に私が名刺交換した日本人が転職している割合と同じだった。中国人の転職率は、日本人の非転職率にほぼ等しいというのは興味深い。
P.108 2011年11月の「2012年国考」で、突出した申し込み倍率を誇った「岗位」が3つあったことだ。1位が「国家民族事務委員会民族論政策研究室科研管理処主任科員」で倍率が3619倍。2位が「国家民族事務委員会民族理論政策研究室総合処主任科員」で3375倍。3位が「国家認証認可監督管理委員会人事部人事処主任科員」で3024倍である。いずれもたった一人の募集に、3000人を超える学生が応募したのだ。なぜこの3つの職が突出して人気が高いのか、不思議でならなかった。国家民族事務委員会という役所は、少数民族を担当しているが、一般の学生が少数民族にそれほど関心が高いとは思えなかったからだ。そこで、国家公務員である北京の友人に聞いてみた。すると彼はにやりとして答えた。「そんなの決まっているではないか。人気の「岗位」ほど、給与街所得が多いんだよ。中国には55の少数民族があり、手厚い少数民族予算が付くが、そのカネがどこにばらまかれているかなんて分かったものではない。倍率3000倍なら、給与の3000倍もらえるとは言わないが、まあ数年で高級マンションが帰るくらいにはなるだろう」
P.111 2017年に「国考」史上最高倍率の9837倍をつけたのは、中国共産党ではなく、「野党」中国民主同盟の「中央弁公庁接処主任科員」という「岗位」だった。誰も見向きもしない傀儡野党だが、「中南海」という人もうらやむ北京の最高幹部の職住地の中央弁公庁にオフィスがあり、かつ予算がふんだんに使える接待担当係というオイシイ仕事である。国家公務員になって権力も振るってカネも使いたいが、「習近平思想」の学習はご免という「九〇後」の若者たちのホンネが透けて見えるようだ。
P.152 一人っ子世代は「小皇帝」「小公主」と呼ばれ、「6人の親」にたっぷり甘やかされて育っている。家庭内での人間関係から食事まで、すべてが自分中心でわがままに育つ。そのため、基本的に我慢することが苦手なのである。何か嫌なことがあると、自分中心で幸せだっ��結婚前の日々が懐かしくなる。しかも自分が育った家庭は、いまも目と鼻の先に変わらず存在している。それでいとも容易に離婚を洗濯しまうというわけだ。一人っ子世代はまた、勤務先の会社も、仕事上で嫌な目に遭ったりすると、すぐに辞めてしまう傾向がある。「この会社では自分の『発展的空間』が少ない」という言葉が、彼らの捨てゼリフだ。
P.171 成功したIT企業と、政府との関係は微妙だ。李克強首相が深圳に来て、成功したIT企業家たちと懇談した時のこと。李首相が、『今後、政府は君たちに何をしてやればよいか?』と訪ねた。すると、ある著名な起業家が答えて言った。『お願いですから、われわれを放っておいてください。それが一番政府に臨ことです』。その返答に他の起業家たちから拍手喝采となった
P.194 私は2015年4月に、ジャカルタで開かれた「ダボス会議アジア大会」に出席して、東南アジア各国の指導者たちから話を聞く機会があった。その時、彼らが日本のことを「老いた金メダリスト」と呼んでいるのを聞いて、ショックを受けた。日本との2国間会議の際には、相変わらず日本を賞賛するばかりだが、いまやASEANの国々からみて日本は「あの人(国)、昔はすごかったんだよなあ」という、かつての金メダリストの老人のような国に映っているのである。
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中国本が続くが、これも興味深い本である。同文同種の国である中国を日本の価値観から鋭く切り込んでいる。
本書を読むと「中国は問題が山積み」というネガティブ視点を持つが、実際の中国は別のポジティブ要素も多々あると思う。しかし本書は、日本人の知識と価値観と言う視点から描かれているだけについ納得してしまう説得力をもつ。
やはり、「これも中国」と冷めた視点で読むことが中国理解につながると思った。
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中国のこれからを年表で記した本書。
ありふれた中国崩壊論ではなく、データに基づいた論述であり、納得できる部分が多々ある。
特に、中国、日本、韓国、インドと比較しているのは面白い。各国が他国の何年遅れで、発展や少子高齢化を経験している等の比較は頷ける。
できれば、勢いが衰えるとしても、英国、日本のようにソフトランディングして欲しいものだが・・・。
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中国の様々な人口データを引き合いに出しながら、中国の今後について、著者の「肌感覚」に基づいて様々に語られていく。文体も内容も、まさに週刊現代。色々なデータや事実を挙げるものの、そこからかなり不用意な未来予測というか臆測が繰り出されることがままある印象。
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未来を予測することは難しいが、確実なことが一つある。1年経てば、必ず1つ歳を取ることだ。
しかも生きている人間は誰でも。
つまり、10年で10歳。
今20歳の人口が100人いれば、10年後の30歳人口は100人以下に決まっている。
こうして未来を計算すれば将来に何が起こりそうか分かるものだ。
中国は人口増を抑制するために「一人っ子政策」を開始、その影響で超高齢化&人口減少世界に突入する。
日本も当然現在進行形で社会問題化しているが、その日本に遅れること30年後に中国でも同様の事象が始まる。
しかも日本の10倍のインパクトで。
これは習近平国家主席も当然に理解している。
近い未来に訪れる危機をどうするのか?
国家をどう維持していくのか?
政策を真剣に考え対応しようとしている。
とは言え、やはり難しい問題だ。
日本でも今後出生率が上がることは難しいし、婚姻率が上がることも無いだろう。
これはテクノロジーの進化による、社会の変化に他ならない。
個人レベルで考えると、結婚するメリット、子供を持つメリットが感じにくい。
人間の生きる目的とは「幸福になること」だという。
そう考えると、結婚も出産も「幸せ」を感じにくくなってしまったのだろう。
決して「結婚・出産」が不幸ということではなく、「もっと幸福なこと」が今の社会では実現できるという事なのだろう。
仕事の成果だったり、趣味であったり、社会貢献であったり。
相対的に「結婚・出産」の「幸福度=価値」が下がってしまったのだと思う。
実際に、彼女とのデートより、一日中部屋から出ないでスマホゲームばかりしていることに幸せを感じてしまうのだから。
社会や仕事で考えると、これから数十年の期間をかけ、日本と中国の国力が低下していく。
そして、インドが人口増&労働力人口の増加(つまり若者が益々増える)で、世界一二位を争う国力に成長していく。
これらに合わさってAI・IoT・VRARMR・ロボットというテクノロジーが益々進化していく。
自分が生きている間にも、国際社会が益々変化していくのだ。
さてそんな未来、自分自身がどうするのか?
真剣に考えながら生きていきたい。
(2018/6/30)
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人口の詳細を分析し、未来の中国を考える本。
未来の年表スタイルで、2018年に出生率の急激な低下、2019年北京の人口激減、2020年3000万人の男が結婚難民、2021年貧困撲滅、2022年大卒が年間900万人越えし大失業時代到来、2023年世界一の経済大国、2024年年間1200万人離婚時代、2025年AI強国化、2035年総人口が減少しインドの脅威にさらされる、2049年建国百周年を祝う5億人の老人。
ということで、中国の未来は明るいようで大きな時限爆弾を抱えてもいる。人口を予測することでいろんなことがわかって面白い。
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中国のこれから起きそうなことを書いている本
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一人っ子政策&経済発展による人口減少の加速、北京周辺の開拓、一人っ子政策による男女比の偏りとそれに伴って余る男性、大学生の増加とその就職の厳しさ
202x年に世界一の経済大国になる。
30年代にインドに人口が抜かれる
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