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面白かったです。
ヒロインがイギリスにある砂漠の国の大使館に飾ってある肖像画の中のイケメンを「ミスターゴージャス」とひそかに呼んでいますが、この物語りそのものがとてもゴージャスで素敵な恋物語りです。
ヒロインはジャーリアの国王の異父弟の英語教師を務めていましたが、まだ十代の彼に横恋慕された挙げ句、薬を飲まされて誘拐されるという事件に巻き込まれます。
衝撃的な事件から始まる物語りですが、実際には誘拐した弟はラストで出てくるだけで、殆どは少年王子の兄である国王とヒロインの話です。
弟が引き起こした誘拐事件が国際的スキャンダルになるのを恐れ、事態を内々に収拾しようとした国王に対し、ヒロインは怒りに燃えます。
傲慢で身勝手な独裁者と思いつつも、「ミスターゴージャス」こと国王に惹かれてゆくヒロイン。
そして、それは国王も同じでした。
のきさしならぬ事態により、「契約結婚」をしなければならなくなった二人でしたが-。
個性的なヒーローとヒロインがぶつかりあいながらも、次第に接近して理解しあおうとする過程にドキドキしました。
ただ、ヒーローが最初に金や権力で誘拐事件をもみ消そうとしたところは、正直、あまり共感できませんでした。
それが国王という立場からのやむを得ない措置だとしても、ヒロインが最初、彼に対して怒りを募らせ激しく反発したのも理解できるように思います。
結果としてはもちろんハッピーエンドなので、安心して読めましたが、、