電子書籍
自分の気づかぬ失言に気付かされる
2018/09/23 02:47
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投稿者:Takashi - この投稿者のレビュー一覧を見る
うぐぐ…!と唸らせられる短編集。自分が忘れるくらい何気なく発信していた事、それはいつまでもその人に残る傷になる。いじめ、主観による人への評価。「怒りは消えない。それでいい。」自分に重なる所があり少し怖い。
紙の本
言葉一つ口にするのも怖くなる
2024/01/19 23:50
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんでまた読んじゃったんだー、
前にも怖い思いをしたのに。
人は忘れるし、覚えていても自分視点の部分だけだし、
なんなら記憶の改竄もするし、しょーがないよねー。
と軽く流さないと、
明日から言葉一つ口にするのも怖くなる4編。
電子書籍
自分と他人
2018/08/03 20:47
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
4話とも、自分と相手の考えの違い、そして肉親と他人関係なくすべて分かり合えることはゼロに等しいということ。それがあたりまえの世の中だと割り切ってること。そして因果応報ということ。
電子書籍
噛み合わない…
2019/07/07 14:02
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投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いじめやちょっとした失言について、した方は、された方ほど覚えてないものなのかも。ただ、後にそれがいじめだった、失言だったと自覚したときにも、「そんなに悪いことした覚えはない」と思っている「した方」。やっぱり噛み合ってない。いつまでも、感覚や価値観の違いはあるものだと思った。
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言葉って難しい…
読後の感想はこの一言に尽きる。
本人は何気なく言った言葉なのに、その言葉を受け取った相手にとっては深い傷となり、長年の時を経て、再会した相手に過去を責められる…
そんな内容の話4編からなる中編集。
「ママ・はは」だけはニュアンスが少し異なるけれど、自分が親から受けて来た教育方針とオーバーラップする内容で、この作品はこの作品で心が痛かった。
最近読んだ辻村作品は優しい内容が多かったので、今作は少し衝撃的だった。
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ナベちゃんのヨメ/パッとしない子/ママ・はは/早穂とゆかり
言葉の不条理。記憶の不条理。人間関係の、昔と今の不条理。
同じ出来事に対して同じ記憶を持つとは限らないのだけれど、うーーん ここまで違うこともあるのかも……
ドキドキドキドキ です。
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図書館で。心臓をヒリヒリさせながら、読了。『ママ・はは』以外は初読。外に晒したくないような心の奥底を描く辻村さんの作品は読んでいてゾッとしながらもつい自分の内面と照らし合わせてしまってドキドキ、ハラハラ。4つの物語が本のタイトルとどんぴしゃで、お~~(拍手)と思いながら読み終えました。
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黒辻村さんの短編集
変なタイトルだな、と思ったのですが、どれもタイトル通りであり、ゾワゾワします。
『ママ・はは』は以前別のところで読んだけど、再びゾワゾワ…
『パッとしない子』『早穂とゆかり』はちょっと似ているかな。
でも、『早穂とゆかり』の方が、女同士の嫌~な感じがあとまで引きますね。
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他人に下した評価が、態度が、自分にも返ってきている。
気づかないのは誰だって自分だけは特別だから。
けどいつか気づく。
そしてそれは時間が経つほどに取り返しがつかない。
他人事みたいに思える過去の自分のふるまいは、結晶化していてもう干渉できない。
繊細でタフという、一見矛盾するような人格がとてもしっくりくる。全然あり得る。
正しいから勝つ、じゃなくてスペックが高いから勝つ。
その構図は子どもの頃も大人になっても変わらない。
出てくるのは、かわいそうな人、お人好し、そういうものとはだから違う。
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絶対、読む人の立場によって捉え方が違う。
全ての小説においてそうだけど、その本では顕著に思った。
自分の学生時代がどうだったか、自分が主人公の立場に立ったら、どう振る舞うか。
その考えが発展して、自分が今まで無意識に傷つけた人はいないか、自分の中で無意識に下に見て嘲笑っている人はいないか考えた。
自分を見直す機会をこの本は与えてくれると思う。
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相手を傷つけるかも…と気にしてたら話はできないし、話をしなけりゃ気持ちは伝わらない。発してしまったコトバはもう無かったことにはならないし、一体どうすりゃいいんでしょうねぇ
あ~ いつか私のもとにもこんなしっぺ返しがくるのかもしれない
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噛み合わない…どこまでも噛み合わない。
きっと一生噛み合うことはないのだと思う。
感性が合う合わないと言うのは誰にでもあることで、自分では大したことはないと思っていることでも人からしたら傷ついたり、不快に思ったり。
繊細すぎると思われる感じ方でも、他人にとっては大事な事だったり。
ましてや何も深く考えもせず、残酷なまでに純粋に生きていた子供の頃。自分のした行動、人から受けた仕打ちが何だったのかなんて言葉では言い表せない。言い表せない表したくない…のに、そこをなんとも上手くいつも言葉にしてくれる辻村さん。
上質な短編集でした。
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誰もが気づかぬうちに誰かを傷つけている。
いじめた側はそんなつもりじゃなかったとよく聞きますがまさにそれ。
自分もやってるのかもと不安になる話ばかりでした。
怖かった。
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「ママ・はは」だけは読んだことありました。
この話は、まぁいいんだけど、他の3話がいたたまれない気持ちにならされました。
隣でボロクソに怒られている人がいて、自分は悪いことなど何もしていないのに、一緒に怒られているような気分になる「あれ」です。
しかも、怒られている方は、怒る方の理屈から言えば怒られて当然なんだけど、怒られた人の理屈から言えば、「はぁ?」って感じの話。
「その時に言ってくれれば何とでもなった話を今更されても」という話なのです。
「そこがたまらない」という人がいるかも知れませんが、はっきり言って、後味悪いです。
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それぞれ後味の悪い短編。
小学校のころが思い出されて
都合よくいろんなことを忘れて
のんきに生きてる自分に腹が立つ。
けどやり直せないから
これでいい。と言い聞かせて。