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紙の本
ゆったりとした主人公の成長が心地よい
2018/10/19 14:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
よく図書館に来る子が、修学旅行前に仏像について知りたいと言っていたので購入。
私も読んでみたのですが、主人公の雪嶋が足を壊してうんぬんという部分は、自分の境遇と重なるところもあり、ついつい普段以上に感情移入をしてしまいました汗
だから、視点が変わって、修復士の門真側の話に切り替わったとき、すぐには雪嶋から門真に頭の中が切り替わらなかった…(単純に自分の都合ですが…)
ただ、それでも話がスルスルと入ってくるのは、描写がとても上手いからだろうな。
雪嶋の生き方が不器用なため、物語が章ごとに大きく進むというわけではないのですが、それでも怠惰な感じがしない。
成長譚というには大きく何かが変わるわけではないのでちょっと違うかなという気もするのですが、それでも雪嶋のゆっくりな足並みを見守りたくなっていきます。
ただ、周囲の人物像が弱かったかな…
「ぐるりの人びと」というタイトルなので、周囲の人物描写をもっと見たかった気がしますが…でも、詰め込み過ぎると今度はせっかくのサクサクと読めるテンポの良さが失われるだろうから…ん~、これでよかったのかも。
紙の本
穏やかになれます!
2019/02/20 11:51
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投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
題材はすごくよいですね。仏像修復師、仏像に興味のある人、仏像に魅せられた人の話!メインは、主人公の雪嶋直久の再生というより修復という感じかな。話があっちいったりこっちいったり、わかりずらい部分もありますね。登場人物も、もうちょっと掘り下げてもよかったなとは思いますが、優しさが溢れて良かったです。終盤はかなり引きこまれ、涙腺が弱いからウルウルになりました。仏像にも興味をわきましたし、なんだかんだ言って、面白かったです。
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