電子書籍
一気読み！
2018/08/18 01:10
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
とんでもない人達の集まりで、一人一人の心中が気になって、一気読みでした。
辛いだろうけど、美寿々の生き方が一番理想的かも？
凪良さんの主人公は繊細なキャラが多いのですが、今回もそうでしたね。個人的には、一番腹が立つタイプです。
青子の気持ちは、かつて卑屈だったからか、とても共感できました。
評価が芳しくないですが、私は楽しめました。
アンディは美味しいキャラで、憎めないです。
投稿元：
レビューを見る
人間の身勝手さと暗部をこれでもかというほど抉り出す、ライトタッチながら身につまされる物語。
凪良さんはこの手の話を書かせると圧倒的に上手くて圧倒的に怖い。この手の局面を描く物語ではBLの枠組みを離れることで真価を発揮することができるタイプなのでは。一般レーベル作品嬉しいです。
降りかかる『綺麗事ではない現実』と、彼らがその後も背負っていかなければいけない問題を思うと割と気持ちは重いですが、家族の再生と新たな絆の始まりの物語として描かれていてわたしはすごく好きでした。
投稿元：
レビューを見る
楽しそうだなぁと思って読み始めたが、どっこいそうは問屋が卸さなかった(笑)。
スカッと感はないが、主人公の呑気さに救いがあった・・・かも。
投稿元：
レビューを見る
凪良先生の作品にはほろ苦いものが多かれ少なかれ混じる…『混じる』という言い方はおかしい、それが根底にある。表面上何もなく過ぎる毎日が「くるりと衣服を裏に返すように」逆転して違う顔を覗かせる。登場人物のひとりひとりのように、お前も違う顔を持っているじゃないか優しさのつもりで押し付け独り善がり見下しひねくれているじゃないかと突きつけられる感じがして、そこは苦しい。愛は尊いけど、愛のために曇る目もある。全てがきれいに解決せずそれぞれが持つものもそのままだけどそれでも、ラストは確かに「再生の物語」かもしれない。
投稿元：
レビューを見る
うーん、読後感がね。
グイグイ読めるのはいいのだけれど、
人の闇を見せつけられるタイプのお話が苦手で。
なんというか、湊かなえさんも同じ理由で苦手。
時間かけて嫌な気持ちにわざわざなりたくないな。
投稿元：
レビューを見る
愛という名の器に注がれた毒。
悪いことをした人間が、悪人であるとは限らない。
すみれ荘の住人はみな、自分の一部なんじゃないかと思った。
投稿元：
レビューを見る
本屋大賞を受賞した｢流浪の月｣が面白かったので、凪良ゆうさんのこちらの本も読んでみた。
連作になっていてだれることなく最初から最後までおもしろく、こちらも一気に読みきってしまった。
いろいろな人間付き合いが凝縮された下宿を舞台に、住人一人一人順番にスポットライトがあてられていく。管理人代理の主人公が、それぞれ表面的に思っていた人間像とまったく異なる内面が明らかになっていき、信じていたことが崩れていく。でもそれは決して悪いことだけではなくて、知ってよかったわけではないんだけど、どこか救いがある、不思議と読後感の良い作品でした。
投稿元：
レビューを見る
最近読むのがヒットしてるのか、これも良い本だった。野球で例えると9回裏フェンス直撃の2塁打または3塁打で、もちろん打点もある感じの本
そこで逆転出来たかまだ足りないかは読み手次第。
でも僕は人に勧めるいい当たりだったなぁ。
投稿元：
レビューを見る
柔らかい優しい文章なのに、結構なとこを突いてくるなぁと唸ってしまった。
全体的にふわんとした柔らかい空気感なのに、読み進めると、すみれ荘の住人たちのなかなかなことが剥がれて落ちてくる。
青子さんにいたっては、恐ろしいのにやっぱり現実味がなくそこまた不思議で引き込まれる。
投稿元：
レビューを見る
シェアハウスすみれ荘に、芥という男が入ったことから、それまで保てていた住人や家族との均衡が崩れ始める。
読み進めれば進めるほど、謎がふかまり、ページをめくる手を止められなかった。
すべてのことがわかったとき、驚愕だったし、すっきりしない部分もあったけど、結果的には、とある家族の再生に繋がったのかな…
投稿元：
レビューを見る
すっかり凪良ゆうのふぁんになってしまい、
「流浪の月」以前の著作も読もうと。
やはり面白かった！
ファン度、またUP
やさしい文体で、深くえぐってくる。
でもやはりやさしい。
一つ屋根の下の他人
遠く離れた家族
謎めいた展開もおもしろい
そしてラストは、やはりやさしい
≪ 血縁と 他人の線は すみれ色 ≫
投稿元：
レビューを見る
すみれ荘の管理人をしている主人公と久しぶりに再会した弟と下宿人たちの物語。ちょっとミステリー的な展開もあり、最後までハラハラした。弟のキャラクターの公平な感じが好ましいと思っていたが生い立ちを知り、それが公平さではなかったのがすこし苦しい。『神様のビオトープ』の登場人物の幼少の頃も出てきて、ビオトープでの行動に影響があったのだろうかと思ってしまう。
投稿元：
レビューを見る
おんぼろ下宿すみれ荘管理人の一悟と、実は弟であるところの芥、すみれ荘の住人達とのお話。
本屋大賞 大賞受賞作「流浪の月」が面白かったので、違う作品も読んでみた。この方の作品、好き。
途中で展開が読めてしまったのだけど、それでもグイグイ引っ張られて一気読み。話の魅せ方が好きなんだと思う。すずらんの毒とか、なかなかエグイ設定を、登場人物のキャラクターの持ち味で中和し、救いのあるラストまでもっていくのはさすがだと思う。
投稿元：
レビューを見る
妻を交通事故で亡くし、娘を義家族に取られた一悟。実家であるおんぼろ下宿・すみれ荘で暮らしていたが、ひょんな事から作家の芥が転がり込んできて…
思ってたより、かなりヘビーな内容でした。芥が転がり込んで来た事によって、住人の裏の顔が明らかになってきて、それが又ヘビーさに拍車をかけてきたのが辛かったです。特に芥の生い立ちや、義姉の青子の裏の顔が一番応えました。
ラスト少しだけ救いがあったのがホッとしましたが、思えば本当にこの主人公の一悟がお人好し過ぎて…娘の咲良の存在も中々微妙な所だと思うんですよね…綺麗に纏まってるけど、何かドロッとした物を感じるラストでした。
投稿元：
レビューを見る
誰でも、見える部分とは反対の見えない部分に、なにかしら、あって。考え方も、人それぞれで。人生って、難しいなあー。
