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■草莽崛起
・「草莽」とは「草むら」の意,転じて「草の根の人々」,すなわち「民間の人々」
・「崛起」とは「急に起き立つこと」「抜きんでること」
・合わせて「草莽崛起」とは「民間に遭って地位や名誉を求めず,国家の危機には使命感や志を持って立ち上がる人々」といった意味合いになる
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草莽崛起な日本人を知りたくて読書。
草莽崛起って言葉がいいなと思う。
新型コロナの影響で世界中の人たちのメンタルヘルスが病んでいる。日本人も病んでいる。かくいう僕のメンタルヘルスも病んでいるなとメタ認知で実感している。
不況になり失業者が増え経済が悪化すると自殺者が増えるという悪循環を日本は20年近く経験してきた。
今またそれが起こりつつあることが危惧される。
心に余裕がなくなると相手に攻撃的になったり、思いやりや優しさ、原理原則が守れなくなったりする。
しかし、このような波風は先人たちも経験して乗り越えてきたから今があるわけだ。
だからこそ先人たちの知恵を学ばせてもらう重要性を強く感じる。
この種の書籍は、海外にほぼ行ったことない人や日本にずっと住んでいる人と、海外在住者だとまったく感想が異なると思う。
海外に住むとよくも悪くも日本人とはを考える機会が多いからだ。
同時に日本人が当たり前と考えることは世界では当たり前ではないことが多い。
多くの日本人が共有する時間を守る、約束は破らない、他人への思いやり、お天道さまが常に見ているから悪いことはできない的な考え方をもっと見直してみてはどうかと思った。
日本人の宗教感はすべての自然と祖先を神さまとして崇拝する。仏教だろうと、キリスト教、イスラム教だろうと何でもOKなのは、宗教は自然の一部だからと考えているなんだろうなと思う。
感想が脱線しているが、興味を持って読ませてもらったのは、桜花や新幹線設計の三木忠直、ヤマト運輸の小倉昌男、キヤノンの御手洗毅。
いずれの名前も「Google日本語入力」で一発変換される。自分もそんな人物にと変なところで思ったりする。
キヤノンは多くの日本人はキャノンと表記し、誤認識していると思われる。
在職中のグローバル客だったキヤノンさんに指摘してもらって知り、その後、ライターになってからは特に固有名詞に氣をつけるようになったのは、当時の指摘がきっかけの1つだったと思う。
社名にはその会社の創業者の理念や魂が込められている。
他にもジョンソン・エンド・ジョンソン、アンドではなくエンド表記。ビッグじゃなくてビックカメラ。ブリヂストン。ブルドックソースなどなど。
こんなときこそ普段よりも自分との約束を優先し、自分を喜ばせてあげることを意識していこうと思う。外ではなく内側へ目を向けて成長を考える。
読書時間:約1時間25分
(11月10日完読)
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2021年8月11日読了。ケント・ギルバートが知られざる日本の偉人を取り上げる本。こういう本多いけど、のっけからタイトルに偽りあり。「こんなすごい日本人が沢山いた」という話はわかるが、そこから「世界でいちばん人気の国・日本」となるのは話が飛躍しすぎ。まあ、過去の日本の偉人たちの働きのおかげで世界に日本ファンの人がたくさんいる、というのはそうかもしれないが、それはそれで過去の話。知識として知っておくのは大事かもしれないが、「だから日本は素晴らしい国なんだ!」と変なふうに勘違いするのではなくて、日本のよいところ・だめなところを自分なりに認識して、悪い点は改善していかなければいかんのではないだろうか。まあ「よいところ」を認識する助けに本書がなればいいのだとは思うが…。