紙の本
GAFAが創った世界に対する悲観マウントで具体性のない本
2020/12/30 21:24
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投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本がGAFAという表現を定着させたのではないかというくらい、米国メガテック企業4社を並べて述べた本。邦題だと4社のおかげで明るい未来が待っているのような印象を受けるが、4社それぞれの独占とそれによる世界に対する悲観のトーンが大きい。米国知識人にありがちな具体性皆無の批判的なトーンで、Amazonは小売を全滅させるとか、アップルがFBIに情報を提供しないのはけしからんとか、googleのアルゴリズムはいけないとか、FBが情報細分化してピンポイントで広告打つのはよろしくないとかいうわけだが、あと5年もしたら独占状態は変わるだろう。4社に対抗できそうな企業として、マイクロソフトやuber、アリババ等をあげて、でもまだ厳しいよねと述べるが、現時点だとマイクロソフトは4社と競合できるサービスもあるし、顧客基盤も変わらない。最後に読者はどうすればいいかを述べるが、大学いけとか、ろくでもないアドバイスしかない。いやいや、局地戦でいくらでも戦えるだろうに。GAFAを横ぐしではじめてみたい人にはお勧め。
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最早毎日一度もGAFAを使わない人は、かなり少ないのではないか。この本は、世界を支配しつつあるGAFAが、何を目指し、それに変わるものは何かを教えてくれる。
私はFを使わないし、リンゴも使っていない。アマゾンもさほど利用していない。利益もロクに出ていないアマゾンの株が、これほど上昇するなど考えてもいなかった。(このことだけを見ても自身の先を見る目が無いことが判るが)
NEXT GAFAとして挙げられているのは、アリババ・テスラ・ウーバー・ウォルマート・・・どうなのだろう?
GAFA以後の世界で生きていく為にはどうすればよいか?も書かれている。この箇所は若者にとって重要。好きなことでなく、得意なことを仕事とせよ、は納得だ。
グローバル化した資本主義の世界では、一握りの超富裕層とそれ以外の農奴を生み出すとの主張は、マルクスの資本論と同一。
世界中の超富裕層は国や文化的背景が違っても均一(身なりや教育、余暇の過ごし方等々)で、中産階級は実に多様性があるとの事、なるほどねぇ。
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ともすれば好きな企業の事が書いてあると盲目的に受け入れてしまいがちな自分にとっては、このようにやや皮肉的に大企業や今勢いのある企業の事を捉える視点は自分にとっても冷や水を浴びせられるような体験だった。それくらい印象というものは色々な角度から幾重にも張り巡らせ操作されているものなのであろう。批判の効用にはそれを防ぐ意味もある。今回はその事をこの著者から学んだ。徒らに批判ばかりするやつは嫌いだけれど…しっかりと自分の頭で考える事をしなくてはならない。とはいえこの四騎士が今後あと何年かは有利に進めるのだろう、その中でも特にGoogleとAmazonが強い気がしている。までも自分には株以外では関係がないのか?流通部門で関係するのか?どうなるのか?ともあれこの著者のいう様に好きではなく得意を生かせ、大学に行けは本当にそうだと思う。これからもなかなか辛い農奴のような生活を送ることになるのは否めないが、その中ででも諦めずにワンチャンを狙い続けるのは大事だと思う。ひょっとするとめっちゃ惜しいところまで来ているのかも知れないのだから。とにかく自分でもしつこいと思ってても全然しつこくない。あとで伝説になるようなこと=人から見たらおかしいと思うような過剰なことをやり遂げよ。
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ネット販売は、いまだに小売の全体の10-12%を占めるに過ぎない。消滅しかかっているのは店舗ではなく中産階級であり、彼らに商品を売っていた店舗である。中産階級の世帯が集まる地域、あるいはそこをターゲットにしていた店は苦闘している。それに比べ、富裕層が集まる地域の店は好調である
google.com/about 皆が検索しているトピック
グーグルとマイクロソフトの相違点はほかにもある。アメリカのビジネス界ではマイクロ祖父っとの社員の態度は最悪だったという評判だった。彼らは傲慢でうぬぼれていた。自分の成功は自らの天才的才能によると信じ込んでいたのだった。これはハイテク業界の古典的な誤解だ。成功の真の要因は、運やタイミングにすぎない。
歴史は繰り返さないが韻を踏む マーク・トウェイン
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GAFAと呼ばれるITジャイアントの4騎士、Google ・Apple・Facebook・Amazonに関する論考は多く出されているが、本書はGAFAがどのように新たなルールを作り出し、現在の権益を確保するに至ったかについて、彼らに批判的な目線をベースにした論考である。
彼らが生み出した新たなルールは「法律は無視できる」、「競争相手は資金で踏みつぶす」、「ほとんどの人は農奴になる」というようなサルトル並に「嘔吐!嘔吐!」と叫びたくなるようなものばかりであるが、そうしたルールを批判的に捉えることと、それでもそのルールが強固に存在する以上はそのルールの中でどう生き抜くかは独立した問題であり、本書はその両面に一定の答えを与えている。
私見ではGAFAの存在は明らかに独禁法等、公正競争に基づくルールで何らかの規制を課した方が良いレベルで自由な競争を歪めつつある。残念ながら自国からGAFAに匹敵するプレーヤーを生み出せなかった欧州では、欧州住民のパーソナルデータの保護に関するGDPR:一般データ保護規則の適用により、何とかGAFAの欧州での勢力を封じ込めようと必死になっている。それを負け犬の遠吠えと見るか、負け犬ならではの最後の戦い方、と見るかは人それぞれであろうが、戦略論として考えれば、使えるものは何でも使って競争に打ち勝つ、という思想は誤ってはいない。
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アメリカの著者は面白いな(面白いやつしか翻訳されないのだろうけど)日本人が書くと
陰謀論的な根拠のない話
事実の羅列で深みのない
妄想的なバラ色の未来
な話に終始するけど
本書は、利点、欠点、そして難しそうになると卑近な例で分かりやすい
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四天王やら七英雄やらが好きなのだが、その現実版で世界を制しているとは、なんとかっこいい。
Facebook以外には今までも完全にお世話になっていたが、Facebookもやってみることにした。
やはり、どこでも言われてることだけど、新しいものを受け入れる、好奇心は大切。毛嫌いしてても何にもならない。
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シリアルアントレプレナーかつ大学で教鞭をとるのが本職とある筆者の見識とプライドに満ちた書きっぷり。
GAFAへの洞察鋭く、ますます進む寡占に暗い気持ちにならざるをえない。″アレクサがブランドを殺す″という表現が秀逸。
GAFA以降どう生きるか、のパートは、驚くほど自分には正論も、価値観が保守的に感じた。最後はいいことをいって毒を薄めてる?
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GAFAは、便利なツールでもあり、サイレントキラーでもある。
デジタル社会を生き抜くには、GAFAを理解することが必須。知らず知らずのうちに、経済格差が大きくなっている。
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Facebook以外はとても身近な存在であるので読んでみた。GAFAがどんな悪行を働いてるのか、生活が楽しく、楽になった反面、我々がどんな不利益を被っているのかが書かれてあった。
GAFAがどうしてここまで大きな企業になったのか、人間心理に深く食いこめたのはなぜなのか、といった問いに簡単に答えてくれる1章にワクワクさせられ、一気に読んでしまえる。
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Google, Apple, Facebook, Amazon.
あまりにも巨大で偉大な4企業。
彼らがなぜ偉大であるのか、という源泉を
脳・心・性器への訴求という観点から読み解く試みは面白いし、なるほどと感じた。
(そして節々に、筆者の好き嫌いが少なからず表出している点も人間味を感じて趣深い。)
これら巨大企業の、あまり誉められたものではない側面についてもあえて言及。
また、「第5の騎士」候補についても課題含めおさえている。
Microsoft, IBMといった往年の覇権を取り戻しつつある企業もここに名を連ねている。
白眉は終盤。
このあまりにも巨大な力がはびこる中で、我々はどのように戦っていくべきかが綺麗事抜きで描かれ、
最後は社会の階層分断が深刻化している責任の一端を問うべきかという投げかけで余韻とともに幕を閉じる。
おそらく非ITエンジニア向けに書かれているため(人類の大半はそうだからしかたない)、IT者としては語り落としがあるように感じる面もあるが
この10年の変化の源泉、そしてこれからの10年に何を考えるべきかを知り、行動するための重要な書だ。
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GAFA - Google, Amazon, Facebook, Appleがいかに傲慢で支配的であるのかを滔々と語った本。結構長い。GAFAが強大であるのはみなが知っての通りであるが、それがいかにして支配力を獲得し、今も高め続けているのかを熱意と敵意を込めて語っている。
著者は、彼らをヨハネの黙示録に出てくる支配者にちなんで「四騎士」と呼んでいる。著者は彼ら「四騎士」について、一般の人々が考えているほどには善良であるとは考えていない。四騎士の存在は、ある領域においては影響力や規模の面においても政府や法律も超えている。その傲慢さによって暴走しないように四騎士同士の対抗心による自己抑制が働くことを著者は期待している。
以下、GAFAそれぞれについて見ていく。
【Amazon】
Amazonは、小売業界を破壊しようとしている。すでに全米の52%の世帯にAmazon Primeは浸透している。いまや固定電話よりもAmazon Primeの方が多い。
Amazonがゼロクリックオーダー(ユーザが欲しくなるであろうものを送っておいて、不要なものを返品する方式でAmazonにより特許が取得されている)が完成すれば、小売業界は大きな変革を迫られるだろう。ホールフーズの買収はそれに向けた一歩として店舗兼倉庫となる拠点の確保という意味合いを持っているという。われわれは、小売業界の大きな転換点を見ているのかもしれない。Amazonは、オンラインだけではなく、オフラインも含めて小売りの世界を支配する。Amazonは消費者の山ほどのデータを使ってそれを実現するだろう。
Amazonの強みのひとつとして、他の小売業が太刀打ちできない安い資本コストが得ていることが挙げられる。これはベゾスのストーリーテリングの能力の賜物でもある。他の企業では致命傷になりそうな携帯端末事業での失敗もいまやすっかり忘れ去られている。ベゾスは失敗を推奨しさえする。歴史的には大胆さ(Bold)が報われているとして、大胆であることを奨める。おとなしいことには代償が伴うのだ。本当に奇想天外なことは、ばかげているのではなく、大胆なのだ。空飛ぶ倉庫やドローン配送なども先んじて取組む姿勢を見せることで周りに対して機先を制している。今ではAmazonにとっては、投資が大きいものであれば、大きいほどよい。なぜなら競争相手は指をくわえてそれを見ているしかないからだ。Amazonは、「莫大な資金がかかるために他社ではできないことで、我々が他社を出し抜けることは何だろうか」と考える。
Amazonはクラウドの世界でも(AWS)、メディアの世界でも(Amazon Prime Video)大きな存在感を見せている。おそらくは、サーバー事業を自ら手掛けたように、運送事業も自ら手掛けるようになるだろう。そのときには、Fedex、DHL、UPSなどが競争相手(捕食対象)になる。
Alexaによる音声インタフェースへの進出も見事だった。Amazonは安い資本コストと、ハードウェアで利益を得る必要がないというメリットを存分に生かして他社を出し抜きつつある。
著者によるとAmazonが最初に時価総額一兆円を達成する企業になるだろうと予測する。
【Apple】
Appleは、高級品として自らを位置づけることで、企業体として最も長く生きながらえる可能性が高くなっているとする。世の中の高級品ブランドを見るとそのことが理解できる。ジョブズを失ってもAppleの収益性はさらに磨きがかかっているのは、自らを高級品ブランドとして認知させることに成功したからだ。成功の基礎は、当初酷評されたApple Storeによるものが大きいと著者はいう。それこそがジョブズが自らの製品を単なるデジタル製品として見ていなかったことの証である。iPhoneの利益率とその他のAndroidスマホの利益率の違いが、それが贅沢品であることを示している。
それにしてもジョブズ帰還後のAppleの革新は思い返すに飛び抜けていた。2001年以降の10年間において、iPod、iTunes、iPhone、iPadを新しく生み出した。
著者はジョブズ本人については、その品性を含めて厳しい評価をしている。いわく、チャリティーに興味がなかった、娘の認知をしなかった、など。ジョブズが教祖然としてあがめられていることにも皮肉な目を向ける。Appleが犯罪捜査のためにスマホのデータを司法が見るためのバックドアを作ることを拒否したことに対しても批判的だ(そのことで著者はずいぶんと世間で非難されたようだけれども)。
テクノロジー企業は短期間で大企業になれるが存続する期間も短かいが、Appleはテクノロジー企業の軛から離れて高級品ブランドを売るようになったとする。それにより、Appleは他社が容易には追いつくことができない深い溝を掘ることに成功した。
著者は、AppleがGAFAの中で22世紀まで存続する可能性が一番高いと予測する。
【Facebook】
Facebookは、利用者数の観点では史上最も成功した企業である。その数は20億人、地球上の人類の約1/4と関係を持っている。その数は中国人よりも、カソリック教徒の数よりも多い。人々は毎日50分以上の時間をFacebookとInstagramとWhatsUpに費やしているという。そのことでFacebookはマーケティングファネルの一番上流にあたる認知に影響力を持つこととなった。
Facebookはプライバシー問題で騒動を起こしたが、とにかく利用者のことをよく知りうる立場にある。150の「いいね」を分析することで配偶者よりもよくその人を理解することができ、300の「いいね」で本人よりも理解することができると言われている。Facebookは規模とターゲティングの両方を併せ持つ初めてのメディア企業となった。GoogleとFacebookは今や最大のメディア企業でもある。
一方で、Facebookは自らをメディア企業とみられたくないのだと著者は言う。彼ら自身がメディアとしての公共責任を負いたくないからだと批判する。かつてニューヨーク・タイムスの取締役にもなっていた著者はメディアの中立性や責任を強調し、Facebookのことを金がすべての企業だと批判する。よほどフェイクニュースやケンブリッジ・アナリティクスの件が気に入らなかったらしい。
【Google】
Googleは、人びとから得られているその信頼から神にも比されている。
GoogleはAppleが高級品ブランドになるのとは逆に公益企業となった。どこにでもいて、あるのが当たり前の空気のような存在になりつつある。そのために常に独占禁止法の対象になっている。
Googleは、インターネットの発展とともにさらに発展する可能性が高いと予測する。その支配力と影響力の高さを次のように表現する - 「誰もがうつむいてスマホを見つめ、Googleに祈りをささげる」
著者は、上記の四騎士には共通する8つの要素があるとい��。①商品の差別化、②ビジョンへの投資、③世界展開、④好感度、⑤垂直統合、⑥AI、⑦キャリアの箔付けになる、⑧地の利、である。これを一兆円企業になるためのTアルゴリズム (Trillion Algorithm)と呼んで、著者が保有するコンサル会社のツールやビジネススクールでの講義に使っているという。この中でも優秀な人材確保のためにGAFAに採用されることがその後のキャリアの箔付けになると認知されることは、人材が競争力の源泉にもなることから本当に重要だ。
そもそも、著者としては四騎士に対してはその成功を評価するものの、よい印象を持っていない。「それまで考えられなかったスピードで価値を生み出して発展した大企業は、ある種のペテンや知的財産の盗用犯していることがよくある。四騎士もまた例外ではない」というのが押しなべての批判になる。
著者の大きな懸念は、これらの四騎士がその企業価値に比して実質的な雇用を産まないことだ。Amazonは多くの雇用を支える小売業から雇用を奪っている。一握りの大金を握る支配層と貧困にあえぐ下層に分かれて、かつてアメリカが理想とした中産階級の消滅を嘆いている。ビリオネアになるのはかつてないほど容易だが、ミリオネアになるのはかつてないほど難しい時代だという。著者自身は、成功したシリアルアントレプレナーであり、ビジネススクールの人気教授でもあり、明らかに成功者である。そして根っからのリベラルである。Appleに対してその莫大な利益から無料の教育機関を創設するべきだと進言するくらいリベラルだ。だから雇用を奪う四騎士のことが心から好きにはなれないのだろう。リベラルはGAFAのような会社が条件抜きで好きなのかと思っていたのだけれど、冷静に考えると彼らはすでに支配者であり、リベラルが好きな解放者ではなくなっているのかもしれない。もちろん、IBMやMicrosoftの例を持ち出すまでもなく四騎士が将来においても支配力を維持し、どうしようもなく盤石であるということではない。それでも、この四騎士がかつてないほど強大な影響力を持つ企業になっていることは間違いない。その他の企業にとってはいまやどう戦うのかでなく、多くの場合はどうやって協力関係を取り結ぶのかということが課題となっているのである。
著者は四騎士に対抗する第五の騎士についても言及している。Alibaba, Tesla, Uber, AirBnB, Microsoft, Verizon/AT&T/Comcast/Time Warner, などを挙げているが、彼らとて大きな雇用を産むわけではない。Uberは大きな雇用を産んでいるけれどもその多くは低賃金のドライバーで本書では「農奴」とまで呼んでいる。ちなみにVerizon/AT&T/Comcast/Time Warnerは、第五の騎士候補としてはとりあえず触れただけという感じで、ろくな分析はされていない。こういった既存大企業はずいぶんと期待されていないということなのだろう。
最後にこれからの若者に対するアドバイスとして、大学、それもよい大学に行けという。身も蓋もない学歴主義だが、実際そうなのだから仕方がない、と。もちろん、授業料の高騰への批判は忘れない。また、ちゃんと20代、30代の頃に株式などに投資しなさいという。好きなことでなく、得意なことでキャリアを築きなさい、ともいう。好きなことをやりなさいとは言わないのが、妙に現実主義者でもある。また、①人前で失敗しても平気でいら���るか、②売り込みは好きか、③大企業で働くスキルに欠けているか、と問う。大企業で働くスキルがなく、①と②の能力を持っているのであれば、起業するのも悪くない、と自分のことを振り返って伝える。大企業で成功するにはユニークなスキルが求められるということだ。そのスキルがあるのであれば、リスクを考えると大企業にいるのは悪い選択ではないと。皮肉屋だけれども、どこまでも現実的である。
ちょっと批判バイアスがかかりすぎのような気がするが、ある意味「リベラル的」健全さを持った現状解説になっている。ものすごく意外な分析はなかったが、GAFAまとめて整理するにはよいのでは。
※リベットの実験の解釈が少々おかしいと思うのはご愛敬というところか(人は無意識にクリックする)。
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アメリカでの
amazon prime加入率52%
教会に行く、銃を持っている、固定電話がある
選挙投票率、5万ドル以上の収入 と同等
小売りを超えるWEBサービスの利益。
100倍の資金を回収できる可能性が10%あるなら、
その賭けをするべき。
並外れた富をなす人はたいてい、明らかな失敗をしている。
アメリカの破産法は寛大。
世界で最も裕福な50人のうち29人はアメリカに住む。
Appleの次の手は教育?
50年変わっていないのに、価格上昇し続けている。
Google 現代の神
広告の影響のない検索結果と、広告とを分ける。
人の望み、夢、不安を盗み聞きして、
その答えを提示したい企業から金をとる。
Facebook 情報コストのコントロール
ユーザーにコンテンツを作らせ、広告主に販売。
心 巨大な市場
検索とユーザーレビューが感情を除外する現在。
Facebookで重要なのは感情。
自分の存在感を高めるツール
Appleはライバルより優れていたい気持ちに訴える
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Geogle,Apple,Facebook,Amazon(四騎士)によってもたらされた変化とその踏み台となった業界の変遷が理解できます。普段使っている四騎士のアプリが、「非凡な人間にとっては最高の、そして平凡な人間にとっては最悪の時代」を招いている・そしてこれからも招いていくことを知りました。
10代後半から30台前半の四騎士のアプリを長く使って生きてきた人に特に読んでほしいと感じました。また、会社で新規事業創出に携わっている人にもお勧めできます。デジタル時代の先行きを予測するためにも四騎士のことを理解し、四騎士が描いたビジョンよりも人間が豊かに暮らせるビジネスを描いてほしいと感じました。
なぜ四騎士が今のポジションに成長できたのか?その問いに対して、筆者スコット・ギャロウェイの考えが書いてあります。その中で四騎士共通の特徴として、本能に訴えかける力・シンプルで明確なストーリーが挙げられています。しかし、四騎士それぞれがフェアでないやり方やアメリカ国家の保護を受けているのも事実だと知りました。
特徴的な文章
「きわめて高い生産性は成長につながるが、必ずしも反映につながるとは限らない」
「あなたは得意なことで、ほかの人にまねできないくらい難しいことをするべきだ」
Microsoft,IBMが世界を牛耳っていた時代と何が変わったのか?これからの時代に生きていくには何が必要になるのか?ということに答えをくれる本になっています。
私自身、目まぐるしく変わる環境についていくため益々勉強していくことが不可欠だと感じました。
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GAFAがどのように生まれ、ここまで強大になったかその背景を理解することができる。そしてこのGAFAが今後も力を維持していくのか、それともGAFAに代わる新たな企業が出てくるのか、更にこの時代において平凡な我々が生き残るにはどうすればいいか、そんなことがうっすら理解できる。