紙の本
経済の本音に迫った興味深い書です!
2018/07/19 09:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、巷で議論されている様々なビジネスや経済の話は机上の空論であり、実態を伴っていないという前提のもとで展開される、なかなか聞くことのできない経済・ビジネスについての本音を語った書です。理性的には信じがたいことですが、大胆な業務転換で顧客を捨てた企業が生き残り、顧客を大切にしている企業は淘汰されるという経済の実態、通販会社の実態は金融業であるという事実など、私たちが知らない、しかし経済・ビジネス界では普通に起こっていることが次々に暴露されます。読み始めると、もう驚きで読み留まることができなくなる一冊です。
紙の本
少し極端な印象
2018/07/29 22:34
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投稿者:凄まじき戦士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに社長や経済学者の意見を真っ向から否定するような内容でインパクトはあると思いましたが、これが全肯定できるような内容かと問われると微妙なところ。
悪くはないですが、この本の内容全てを社会の真実としてしまうと極端だと思います。
あくまで一意見という内容です。
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帯に「社長と経済学者は、読まないでください。(中略)要注意!」とあるが、まったくその通りの本。社長や経済学者のみならず誰が読んでも、全く意味がないし、役に立たない。
バイアスにまみれていることに注意喚起を促しておきながら、かじり読みの勉強不足からの偏見だらけの自己都合での解釈、見解。あげればきりがないが、認知科学関連でノーベル経済学賞に触れる時に、ハーバート・サイモンの名前があがらないのか。経済学が数学になっていると非難する一方で、行動経済学は評価している(?)。脈絡もわからず人間の脳のメカニズムの話が出てくるなどなど。ご自分の立ち位置がはっきりしないままの議論展開、意見の垂れ流し。
「所詮、人間は、『ある程度の理性を持ったサル』なのだ。その事実を謙虚に自覚しなければいけない。」(P.230)と結ばれていて、最後になって、ようやく著者自身の反省と自戒の書であることに気が付いた。「よく自己評価できました」の意味で星1つ。
以上、「ある程度の理性を持った人間」からのコメントでした。
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「企業を存続させようと頑張るのはただの空回り」
「価格で価値が決まるわけではなく、価格はただの価値の一部分である」
「人は、経済的に合理的な行動を選ばない」
という、経済学の教科書に真っ向から反していく主張でした。
三番目の主張は昔からの伝統ある経済学に対する批判らしく、経済学者の本を読むとこの批判に対する持論が書いてあったりして、面白いです。
ただ個人的にはこの著者が言うほど人は不合理な経済活動をしていないとは思いますが、論としては概ね納得できるものでした。
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★2.5(3.09)2018年7月発行。本屋で立ち読みした時は、すごく面白そうに見えたが、実際読んでみると結構固い話で経済学、特に行動経済学に興味がないと読んでもつまらないかもですね。 感情が理性より優位に立つ現代において、経営者や起業は、「世界観」と「共感」がキーワードになるというのは、納得です。ノーベル経済学賞が1968年に創設されたとは知りませんでしたが、確かに他の自然科学のノーベル賞とは異なり、それが今後の医学や科学の発展に活かされるのではなく、あくまで過去を分析した結果の権威でしかないですね。
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非常にわかりやすく読みやすく、最後まで面白く読み切れる。様々な事例とともに、人間の心理、理性と感情の関係などを書き記してあり、非常に興味深かった。
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経済学の基本である合理性が根本的に疑うべき時代に突入していることを指摘されていますが、哲学や経済の歴史も学べました。