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名作「潜在光景」を含む、これは傑作短編集ですね。「田舎医師」っていうお話は初めて読んだ。松本清張の父に関する実体験がベースになっているらしいです。
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「潜在光景」「典雅な姉弟」「万葉翡翠」「鉢植を買う女」「薄化粧の男」「確証」「田舎医師」が収録。特に「田舎医師」は、清張が幼い頃に亡父から聞かされてきた亡父の故郷が舞台とされている。また、本書収録の作品の中には、角川文庫から出版された短編集とかぶる作品もいくつか収録されている。
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4月24日読了。松本清張の短編集。どれも犯行の動機をしっかり描いていて、さすが社会派ミステリーと言われるのがわかる。「潜在光景」「典雅な姉弟」など面白い。「鉢植えを買う女」「薄化粧の男」は女性の視点からの作品で、トリックも面白いが女性の心理にぞっとする。
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社会派ミステリーでどこか人間の異常性を感じさせられる人物像が印象に残る。
どの話も不貞に関わる殺人事件。
1961年出版の作品なのでかなり昔の情景が鮮やかに描かれていてタイムスリップしたような気持ちになる。
当時の女性たちの奥ゆかしさがとてもよかった。
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社会派推理小説として有名な人だけど一般人が着想しそうなトリックを巧みに処理して展開していく辺りはキチンとミステリーだと思う。短編の中には事件そのものが発覚しないケースもあり意外性もある。
冒頭作はオチが分かった上で再読しても不気味なものが残った。この作品に限らないが発表年代からの社会情勢は昔だが動機については古びていないのは作者の手腕なのか人間のサガなのか…。
新潮文庫でも同じ内容のモノがあったので既読の方は購入前に注意されたい。