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決して痛快なばかりではない。 依頼者と同苦する誠のハートに皆がついてくる。
2023/07/10 10:41
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
池袋西口商店街の果物屋で店番をする真島誠の元に、今日も依頼人がやって来る。
誠の小学校のクラスメイト・和菓子屋の一人娘の小枝子は、区民アートギャラリーのトラブル。
食えないアーチストの一世一代の作品が何者かに壊される。
キングが持ち込んだ、信じられない金額を稼ぐユーチューバーのトラブル。
スマホ一つでなんでも繋がる。
決してマスクを取らない美少女のストーカーと美容整形にまつわるトラブル。
美しさって、何だ?
そして表題作のブラック企業。
価格破壊の向こう側は人格破壊か。
巧妙に組み上げられた搾取のシステムを突き破れ!
常に時代の最先端を泥臭く駆け抜ける誠と池袋の仲間達。
綺麗事ではすまない複雑なトラブルに知恵と人脈と胆力で立ち向かう。
誠が手にするのがPHSからスマホに変わっても、トラブルはなくならない。むしろ複雑になり、混沌とするばかりだ。
決して痛快なばかりではない。
依頼者と同苦する誠のハートに皆がついてくる。
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決して痛快なばかりではない。 依頼者と同苦する誠のハートに皆がついてくる。
2023/06/20 09:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
池袋西口商店街の果物屋で店番をする真島誠の元に、今日も依頼人がやって来る。
誠の小学校のクラスメイト・和菓子屋の一人娘の小枝子は、区民アートギャラリーのトラブル。
食えないアーチストの一世一代の作品が何者かに壊される。
キングが持ち込んだ、信じられない金額を稼ぐユーチューバーのトラブル。
スマホ一つでなんでも繋がる。
決してマスクを取らない美少女のストーカーと美容整形にまつわるトラブル。
美しさって、何だ?
そして表題作のブラック企業。
価格破壊の向こう側は人格破壊か。
巧妙に組み上げられた搾取のシステムを突き破れ!
常に時代の最先端を泥臭く駆け抜ける誠と池袋の仲間達。
綺麗事ではすまない複雑なトラブルに知恵と人脈と胆力で立ち向かう。
誠が手にするのがPHSからスマホに変わっても、トラブルはなくならない。むしろ複雑になり、混沌とするばかりだ。
決して痛快なばかりではない。
依頼者と同苦する誠のハートに皆がついてくる。
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IWGPシリーズ12弾。この季節恒例の、とは言え、2年振りの登場。
秋雨前線のもと降ったり降らなかったりするお天気の休日はどこにも行かずにサクサクと読了。
今回もまた、アートで街興し、ユーチューバー、プチ整形、そしてブラック企業と、時の話題の暗部を抉り取っていく話が4つ。
しかし、図らずもマコトに語らせているように、どうにも『シンパシーが不可能な事件ばかり』で、ブラック大国ジャパンの闇は彼らが立ち向かうには少々大きくなりすぎたみたいね。
マコトとタカシ&Gボーイズのチームワークと知力腕力を予定調和的に楽しむ話とすれば、安定感は感じられるものの、あまりエキサイトはしないなぁ。
まあ、それにしてもタカシは強えぇや。
最後の解説はなんなの?
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IWGPが帰ってきた。前作,大人になってしまったマコトの変り様に落胆したものだが,本作が本当のIWGPだ。若者社会の闇をマコトとタカシが駆け抜ける。荒々しいが胸に沁みる物語。とても良かった。
あらすじ(背表紙より)
池袋の雑居ビルで若者が飛びおり自殺を図る。彼は急成長したチェーン店の従業員だった。無能の烙印を押され、退職を強要された末にヤケになった若者。そして、次の犠牲者が―。耳触りのいい言葉で若者を洗脳し、つかい潰すブラック企業の闇に、マコトとタカシが斬りこむ!表題作ほか3篇を収録のIWGPシリーズ第12作。
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安定の面白さ。
メイン登場人物の年齢がだいぶ高くなってきたからか、昔に比べての迫力やスリル感は減ったけれど、その分、人と人の繋がりが強くなったような気がする。
安心のマンネリだから、結果最良の解決に行き着く事は分かっていても楽しめる。
これってよくよく考えて見ると1冊になった時の構図が『東京バンドワゴン』と一緒なんだな。
まあ、IWGPの方が先に書かれ出した作品だけれど。
久しぶりの文庫化だからか、時事ネタがちょっと古い。
それでもいまだに続いているネタも多く、IWGPは池袋を日本の縮図にした作品なんだなと思わされる。
帯はなかなか。
言葉もマコトが言いそうな言葉だし、赤と黒のコントラストもいいな。
解説は、初めてのパターン。
ほぼ作品についての話はしていない上に4章中の最後についてのみなのだけれど、この解説を読むとすごく考えさせられるし勉強になる。
こういう解説もアリだな。
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西池第二スクールギャラリー
ユーチューバー@芸術劇場
立教通り整形シンジケート
西一番街ブラックバイト
ギャラリーは卒業した小学校を利用してる、職業ユーチューバーに整形ビジネス、バイトのブラックな現状。
社会問題になることにマコトとキングが彼らの流儀で対処していく。誰かが解決してくれるのではなく自分たちで自分たちなりの方向性を見ているのがスッとする理由かな。
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おお~最新刊出てる。やっぱり安定して面白い。
マコトとタカシが安定しているからだろうな。街も人も世界も変わるけど変わらないものもある。今回マコトの口から疲れたという言葉が出て驚いたけれどもこれは作者の言葉なのかもしれないなぁなんて読みながら思いました。でも、ファンとしては続けてほしいシリーズだなぁ。
若者視点ではなくても、これからもマコトの目から見た日本社会の問題を取り上げてもらえると嬉しい。全面解決は無理でもお話の中だけでも救われた人が居れば現実に同じようなトラブルを抱えている人が、問題に立ち向かうちょっとした勇気と希望みたいなものをもらえたらいいなと思ったりするのです。
西池第二スクールギャラリー
空いたスペースを利用した現代アートって確かにこの頃よく聞くかもなぁ。ちょっと廃材ゴジラは見てみたい。
ユーチューバー@芸術劇場
アフィリエイトで稼ぐって言葉が何年か前は理解できなかったけれども。ネット広告の方が今や主流になりつつある時代なのか。個人的には小中学生はスマホで動画サイトとか見てるのかなぁとそこが気になったり。
立教通り整形シンジケート
綺麗になりたい心理はわからなくもないけれども行き過ぎは良くない。コワイ。でも別にその辺りの価値観は人に言われて納得がいくものではないから自分で決めるしかないんだろうな、と思ったりもする。
西一番街ブラックバイト
外食産業、コンビニ、宅配サービスと便利な世の中になった分だけその裏で酷使されている労働者が居るって事なんだよなぁ。なんでこの値段でやっていけるんだろうって思うモノが巷に溢れている。宅配も不在時の再配達は有料にするべきだとは思う。昔は隣近所に預かってもらったりとかしてたけどなぁなんて事を思いだしました。
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近頃のキングは、あまり相手を再起不能なほど追い詰めたりしなくなってきた印象。年とともにまるくなってるのかなー、などと勝手に想像する。殺人とか流血とか苦手なので読む分にはありがたい。
苦手でもついつい引き込まれて読んでしまうこのシリーズ、今回の中では「立教通り整形シンジケート」に出てくる園田が良かった。キャラクターとしては存在感薄いんだけど、なんだろ、誠実で穏やかな感じの人があまり出てこないからかな。好意の在り方も伝え方も人それぞれだよな、となんだかしみじみした。
美醜のとらえかたも人それぞれ、ただ、その「それぞれ」という曖昧なところで「わたしはマイナス寄りなのかも」となんとなく思っている人に、「あなたのそれはマイナスだ」と外から断定して弱味につけこむような商売のやり方はほんとあくどいと思う。なんか抽象的になってしまったが。
それにつけても・・・、このシリーズに新たなネタが次々と提供される世の中が悲しい。
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IWGPシリーズは文庫で購入と謎の縛りから待ちに待った一冊。
相変わらずエッジのきいた内容でワクワクハラハラ。
あっという間に読み終えてしまった。
キングの新たなる伝説の目撃者になってしまった…
またマコト君やキングに会いたいから、もうこの“文庫縛り”やめよう(笑)
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このシリーズがいつまでも続いて欲しい気もするし、
そろそろマコトを卒業(?)させてやって欲しいという気持ちも。
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シリーズ12作目。
今回のテーマはブラックバイト。前作の非正規雇用者に引き続き、若者の労働雇用環境について。
ブラック企業も今じゃ当たり前のものに。
政府は労働環境の働き方改善なんて言ってはいるが...
ますます企業の利益を優先され、雇用環境の劣悪さは酷さを増すばかりだ。
ここのところ、労働環境ネタが多いな。シリーズ初期のがわりと好みではあるが、好きなシリーズに変わりはないな。
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安心して読める、水戸黄門的な一冊。
初期のシリーズでは登場人物の特技とかパイプとかが生きて解決するものも多かったと思うんだけど、この巻はタカシだけだったなあ。
ブラックバイトのダンゴとヤスとマサルくらいか。
いまのマコトとわたしは同じ年くらい。
夢みたいな技術や人脈だけじゃなくて、きちんと弁護士とか警察とか、警察みたいなキングタカシとか、大人のやり方も使うようになっているのが共感できる。
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行きがかり上全巻読んでる。マンネリといえばマンネリだけど、それなりに楽しめるレベルを維持しているところは流石。
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……読間……
「俺も三十歳の誕生日に、そんな風に考え込む日が来るのだろうか。」
(P30)
え?
マコト、まだ二十代だったんだ?
はじめは同世代だったのに。
作中でも一応は歳を重ねていくシリーズなのに…
この先、シリーズ新刊を読むたびにこの違和感に苛まれることになるんだろうな(苦笑)。
【西池第二スクールギャラリー】
現代アートは、よう分からん。
同級生女子とタカシの関係は、恋にまで発展するのかしら?
【ユーチューバー@芸術劇場】
ユーチューバー。
もはや職業として成り立っている。
それどころか、小学生が「将来の夢はユーチューバー」とか遠い眼をして語っちゃう時代。
やっていることは……理解の範疇外。
歳とったなぁ、と寂しくなる。
タカシのジャッジが優しい(笑)。
【立教通り整形シンジケート】
美容整形トラブル。
怖いねぇ…、悪質業者の手口ももちろんだけれど、顔かたちががらりと変わって通行人に振り向かれる程になっても整形依存がやめられないという心の闇。
実在するんだろうな…。
【西一番街ブラックバイト】
ブラック企業。
タカシ強すぎっしょ(笑)。
格好良いから許せるけど(笑)(笑)。
マコトの周囲にWi-Fi環境が(笑)(笑)(笑)。
………読了………
やっぱりIWGPには外れが無いね。次巻も楽しみ。
★4つ、9ポイント。
2018.10.03.新。
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長編だと思って購入したが、短編集であった。
本文よりも、巻末の「追い詰められる若者たち」に心が痛んだ。学生時代にはその時代にしか出来ない事をして欲しい。