新・水滸後伝 下巻 みんなのレビュー

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権力者であることに胡坐をかいてやりたい放題の輩を、ばったばったと切り捨て御免。押し寄せてくる異民族の脅威も振り払い、そしてたどり着いた新天地。待ち受けるは、妖術使いの怪僧。

中国のエンタメ要素をこれまでか、とぶちこんだ「水滸後伝」。そりゃあ、人気出るだろうなぁ。
漫画界の続編ものが人気ある理由がようくわかります。原典に思い入れがあればあるほど、その後が気になるものですしね。ハッピーエンドでなければ余計にね。

ま、「水滸伝」読了してないんですけどね。途中で投げ出した小学生の記憶。
再チャレンジしようか。

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水滸後伝は寺尾善雄による抄訳しか読んでいないのだが、
この田中芳樹版の水滸後伝も同じような読後感だった。
良くも悪くも「水滸後伝」なのである。もっとも、悲劇に
終わる本家水滸伝のその後をハッピーエンドで描くという、
まるでファンによる同人誌のような二次創作なのだから、
それ以上にもそれ以下にもなりようはないのだが。今この
時代に新訳(？)が出版されるということそれ自体の方に
大きな意味があるのかもしれない。

そして東洋文庫版を読む決意をいたしました。読まないと
いけない本がどんどん増えまする(苦笑)。

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・高校時代に読んだ時も思ったんだけど、いつの時代にも「あの話の結末はこうなら良かった」と考えるファンはいるもんだな。『水滸伝』を痛快なラストにしたかったんだろうな。
・欒廷玉や王進とかを仲間に入れて活躍させたかったみたいな、いかにもファンが考えそうな発想。ただ、朱武がいるんだから、わざわざ楽和を軍師にしなくても良かっまたかたかな。というのは別のファンの考え方か。
・本作に関してはさらに上手いことまとめてて読みやすかった。強いて言えば、関白が攻めてくるところもちょっと読んでみたかった。