紙の本
ヴォネガットは
2019/01/12 20:34
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
きっと本当に戦争で人間の嫌な面をたくさん見てきたであろうヴォネガットが、こんな風に人間を信じていられるというのはなぜなのかといつも思わされます。
大好きな作家さんです。
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ヴォネガット全短編1 http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013980/ … 読んだ。1は戦地物だったのよ奥さん!そりゃヴォネガットと戦争は切り離せないと解ってるけど1冊まるまる戦争テーマはつらい、知ってたら2冊目から読んだのに涙(戦争ものが嫌い)でもやっぱり全体をひたひた包むリリカルさがあって心に沁みる(おわり
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作家読みを本格的に開始してしまった笑。長編と短編を良い感じに交互に読めたらな〜と。あまりにも作品数が多すぎると作家読みを断念しそうだけど、ヴォネガットはいける気がする笑笑
さて第一作、SFではないものも楽しめた。こういう戦争ものは結構好きというのもある。特に好きだった話は、「人間ミサイル」「死園」「あわれな通訳」「略奪品」「誘惑嬢」あたり。「人間ミサイル」は涙が出そうになったし、「あわれな通訳」は声を出して笑った。そういう作品が一冊にぎゅっと詰まってるのが、すごいなあ...SF寄りの作品の好き率は高いから、2巻目もとても楽しみ(先にクンデラを読もうと思いますが)
ヴォネガットのいいところは戦争ものだとしても、戦争賛美はないという安心があること。「人間ミサイル」もその安心があるから楽しめたような気がする。
「あわれな通訳」で笑ったところ
「わたしが知っていた唯一のドイツ語は、英語にするとこんな意味になるー私はなぜ自分がこんなに悲しいのかわからない。古い伝説がわたしの頭から離れない。空気は冷たく、空はたそがれて、ライン川が静かに流れている。山の頂が夕日の光を受けてきらめいている」「むこうがしゃべるのは低地ドイツ語で、自分がしゃべるのは高地ドイツ語であります」
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戦争がテーマの話は第二次世界大戦の米兵捕虜が主人公のものが多く、正直それほど印象に残らなかったが、女がテーマになった途端、かなり現代に通じる視点が見られて興味深かった。
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全4巻のうちの1巻目のテーマは「戦争」と「女」.ただし,「女」は2巻目に続くらしい.
生前に発表されたもの,未公表だったものが混在しているので,書かれた年代順になっていないと思われるのだが,前半は戦争に対した達観,あきらめが強く,後半(「サミー,おまえとおれだけだ」「司令官のデスク」「追憶のハルマゲドン」「化石の蟻」)は戦争を皮肉る話になっている.どちらも"ヴォネガット"的である.