紙の本
楽しく読み進む
2019/04/26 05:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nabe - この投稿者のレビュー一覧を見る
一度読んだら絶対に忘れないかと言うと、すぐ忘れるんですけれど、世界史の流れを把握するには、上手くまとめられている本です。読みやすく書かれているので、楽しく読み進むことができます。
紙の本
わかり易いが、年号を使わないのはいかがなものか
2023/06/10 17:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M.F - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史の大きな流れがつかみ易いように、非常に工夫がされている。
良い入門書であることは疑いようがない。
世界史の分野で読む最初の一冊として、大きな流れを把握するために使うのには適している。
ただし、だからといって、本文中で年号に言及しないのは、いかがなものか。
別に、私自身は、年号を覚えたいと望んでいる訳ではない。
(大学受験をとっくの昔に終えた一般人なので、年号を覚える必要性もない。)
結局、何を申し上げたいのかというと、年号が書いてないと、それが、だいたいいつ頃に起きた事件なのかさえ(例えば、「○○は18世紀後半の事件」というレベルでさえ)、わからないのである。
それは、少し困ると思っている。
年号さえ書いて有れば、たとえそれ自体を覚えようとはしなくとも、自然と、「○○世紀の前半(中盤・後半)の出来事」といった程度の認識は、頭に入って来ると思う。
その程度の認識は、たとえ受験対策ではなく、教養として歴史を学ぶ場合であっても、必要ではないかと思っている。
また、書籍のタイトルの中に、「世界史の教科書」という言葉が使われているけれど、私の意見・感想を述べさせていただくならば、本書のレベルは、あくまで、「一般向け世界史教養」といった程度にとどまるのではないだろうか。
本当の高校生向け検定済教科書(例えば「詳説世界史」)には記載されているが、本書には記載されていない事柄も、多く有るように感じる。
よって、学習意欲の高い方は、本書を読み終えた後に、ぜひ、本当の文部科学省検定済教科書にも、目を通してみると良いと思う。
勉強になると思う。
検定済教科書は、一般の書店では手に入らないけれど、インターネット上で検索すれば、検定済教科書の入手方法は紹介されている。
決して、一般人には手に入れられないという訳では無いし、入手方法自体も、特別難しくはない。
検定済教科書といっても色々有る。
先程言及した「詳説世界史」は、昔から、大学受験にも対応可能なレベルの教科書として定評が有るものだが、そこまで完成度が高い(完成度高いゆえ、初学者にとっては「難しい」)ものでなくとも、色々なものが有る。
出版社のホームページなどを閲覧しながら、自分がいいと思ったものを入手して、目を通してみれば、理解・知識が、より深まると思う。
なお、社会人をはじめとする大人の学び直しの場合、今更にギリシャ・ローマのことを勉強しようというよりは、近代以降の歴史に、関心が集中していることも、予想される。
そのような場合、世界史探求や世界史Bの教科書ではなく、「歴史総合」という科目の教科書を読んでみるのも、ひとつの方法で有る。
ほぼ、近代以降の部分に焦点を絞って、歴史を勉強することが出来る。
最後のほうで、話がやや脱線気味になってしまい、申し訳ありませんでしたが、本書は、歴史の大きな流れをつかむための最初の一冊としては、本当に良いと思っています。
最後までレビューをお読みいただき、ありがとうございました。
紙の本
色の違いなどでパッと見で分かる
2020/11/06 20:09
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投稿者:悠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界史が苦手な自分でも読みやすく分かりやすい。
覚えなくては、とならずに楽しく読めます。
紙の本
世界史「非」必修世代にも
2020/06/02 22:20
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投稿者:トリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の山崎圭一さんの200回の授業をYouTubeで受けていて、それと並行して読んでいる。
それにしても、自分は高校で世界史の授業を受けていないのだが、制度的には、世界史AかBは必修の世代なのだ。。。不思議だ。
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あんまり世界史に詳しくないのでこういうものかと思いながら読んでみた。
けど一度だけだとやっぱりわからなくなるね。
何度か読み直してはじめてみにつかのかなと思います。
もし身につかなかったら年齢のせいにします。
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日本史専攻だった自分にとって世界史を流れとして理解することが出来た一冊。受験となると知識は参考書とかで後づけが必要だと思うけど、教養としてならこの一冊で十分。
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世界史の教科書のような体裁の本。
ヨーロッパ、中東、インド、中国の歴史に分けて、通常の世界史の教科書のようにあちこち行きつ戻りつせず、通して説明する。
また、何年かの表記をしない。
それらにより、全体のストーリーを理解できるように意図している。
タイトルにあるような、一度読んだら絶対に忘れないかというと、そんなことはないが、つながりが頭に残りやすく、何かあったときに、どの辺りのことかと見当をつけることができる。
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日本史と比べて世界史はハードルが高いと考える人は多いのではないでしょうか。おそらく、その原因は世界史では時代の流れに加えて各国間のつながりも意識して平面的に理解する必要があるからだと思います。
例えば日本史では時代の流れに集中すればよいため縄文→弥生→古墳→飛鳥→奈良→…というように時代区分がはっきりしており、ある程度情報が整理されています。それに対して世界史では多くの国が複雑に絡み合うため、世界史全体で一つの時代区分を設定するのが難しく、どうしてもゴチャゴチャとした印象を受けてしまいます。やはり多少無理矢理だとしても、学習者が自分の居場所を見失わないための目印として大まかな時代区分はあったほうが便利です。
本書の1番の特徴は時代を大きく大航海時代以前と以後の二つに分けているところでしょう。ヨーロッパ、中東、インド、中国が各地域ごとに歴史を進め、大航海時代で世界がつながり世界史がはじまるという構図です。そしてそれぞれの地域史はひとまとまりにして通史で一気にやってしまうことで余計な混乱をさせないように工夫がなされています。世界史の教科書は様々な地域の様々な時代を行ったり来たりするため初学者にはとっつきにくいつくりになっていますが、本書はその問題点を見事に克服しています。
個人的に改善した方がよいと思うのは索引がついていないことぐらいでしょうか。やはり索引がないと復習がしづらいです。改定版で索引がつくといいですね。
とても読みやすく無理なく読み返せるのも本書のいいところです。疑問が生じるたびに何度も本書を読み返し、自分の頭に世界史のフレームワークを築いていけたらと思います。
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福岡県の公立高校で世界史を教え、Youtubeでも授業を公開されている山崎圭一さんによる、新しい世界史の教科書。
書評ブログで絶賛されていたので、軽い気持ちで手にとりました。
「一度読んだら絶対に忘れない」かどうかは別として、山崎さんの工夫で「歴史=暗記物」というイメージは変わると思います。
山崎さんの工夫は、以下の2点に集約されます。
一つ目は、歴史を一つのストーリーとしてとらえ、ヨーロッパ、中東、インド、中国と4地域の歴史を個別に学んだあと、大航海時代に4つの地域が1つになり、近代以降ヨーロッパが他の地域に対する影響力を強めていく、という流れで記述を配置したこと。
従来の教科書のように、記述があっち行ったりこっち行ったりしないので、それぞれの地域がどのように形成されてきたか、見取り図がはっきりしました。
二つ目は、本文から年号をなくしたこと。ともすれば「いつ何があったか」に目が行きがちだけれど、初学者に大切なのは、歴史の大きな流れと個々の出来事の因果関係をざっくり押さえること。思い切って年号をなくしたことで、予備知識ゼロでも2~3日あればサクサクと読み通せるし、読んだあと、世界史の大きな流れと重要な事象における因果関係(イギリス議会政治の成立背景とか、スペイン没落の原因とか)が頭に残る仕掛けになっています。
誤植や間違いが多いという指摘も見られるけれど、その点を差し引いても、この内容で1600円は安い!
高校時代、世界史を選択しなかったので、いざ勉強しようと本を読んでもストンと落ちないことがあったけれど、本書で大きな見取り図ができたことで、その悩みはある程度解消されそうです。
さらに詳しく学びたければ、Youtubeで公開されている授業が効果的。非常にわかりやすくて、こちらもお勧めです
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高校時代の山川の教科書をわかりやすくしたような世界史の教科書。過去の世界史と異なり、地域ごとに近代手前まで進めて、近代以降で全体を統合してすすめる、という構成はたしかにわかりやすく覚えやすい。近代以前はシルクロードなどの交流はあるにせよ、各地域単独での展開が多いので、同時代の他地域をからませる必要がない。一方で年号を意図的本文中にに記載しない(巻末に年表はある)のは、時間軸がわかりにくくなっている。同時代に他地域で何が起きているのかが分かりにくい。「一度読んだら絶対に忘れない」というタイトルコピーは流石にいいすぎだろうw
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できれば中学生か高校生時代に読んでおきたい、大人になってからでも是非、宗教がいかにヨーロッパ形成に影響を与えたかを初めて知った、世界史の有名な出来事や人物が自分とは関係ない過去の話でなく、現在に至るまで地続きのストーリーであることを発見できる
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返却期限が来てしまって途中までしか読めなかったけど、この本めっちゃ面白かった!自分が高校生の時に出会いたかったなぁと思うくらい。
年代の記載がなく、大きなブロックごとにストーリーが組み立てられているからとても読みやすい。
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公立高校教師による世界史のあらすじ的な本。
年号をあえて入れず、なるべく主語を変えずに数珠つなぎの歴史の流れをストーリーとして読ませてくれる。
集落、権力、国家の成り立ちや政治、戦争、民主化の動きなどと、地勢や生産力、時勢などとの関連性をイメージさせてくれた。
歴史はきれいごとばかりではないし、同時代の中では評価が難しいことを思った。
18-176
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中東など混乱していた世界史が、これを読めばスッキリ。
時代によってトルコもローマ帝国だったとか、モンゴル帝国とか整理して理解できる。
国ではなく民族から始まる歴史は沢山の名称を覚える時点で挫折しがち。
世界史の骨子的な内容だけにしてわかりやすい。
この一冊で資料がなくても読み進められるというメリットが素晴らしい。
社会人が、リベラルアーツの基本として独学するなら入口になる。
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一度読んだら忘れない、というタイトルが誇張した売り文句であることは明らかだが、世界史の大筋を理解する上での枝葉が極力削ぎ落とされた構成のため、非常に頭に残りやすい。
高校時代は教師との相性が悪く世界史を選択しなかったが、世界史の大筋をつかめてよかった。