紙の本
わかりやすい
2021/07/12 16:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランスの国民性がいろいろな角度から分析されていて、よかったです。特に性に関する態度が、興味深かったです。
投稿元:
レビューを見る
歴史が現在に紐付いてる様を見せつけられると、価値観うんぬんかんぬんは脆く弱いものなのではと弱気になってしまうな..
投稿元:
レビューを見る
フランス人が「性」をどのように捉えているか、その歴史的背景とともに明らかにする。
「「#MeToo」後のフランスでは「女性も自分が望むセックスをイメージして、相手にはっきり伝えよう。自分の欲望を表明できるようになれば、ノーもはっきり言えるようになる」と盛んに言われるようになった」(本書終章より)
フランスでは、早期(8歳ころ)に性教育を始めることもあってか、いわゆる「性のタブー」のようなものはあまり無いようである。
性について考える・教える機会というのは、幸福に生きていく上で必要不可欠であるはずである。しかし、日本のような中途半端な性教育では、そのような機会が適切に与えられない。更には、インターネット上にポルノが氾濫している現状では、性が歪んだ形で学ばれていくリスクも大きい。
フランス人の性に学ぶべきところは大きいのではないだろうか。
投稿元:
レビューを見る
読了。日本よりはるかに、女の人が幸せに暮らせる国でも、男の性教育は、まだ道半ばなのがわかった。フランスがこれから伸びる国なのだろうなと思う。日本も遅くないので、フランスのような性教育をしていけば良いと思った。
投稿元:
レビューを見る
筆者の実際の経験と、
歴史、文化的な考察のブレンドが
絶妙。考えるヒント多数。
フランスの性教育、
プランニング・ファミリアルの存在、
中高の保健室にコンドームがさりげなく
置かれ、モーニングアフターピルも
もらえる。
性的他者の感受性を想像する授業。
フランスでも女性の進出は遅かった。
キリスト教の影響。
ガラントリーの存在、
ベーズマンのルール
2015フランス最高裁判決
不倫は特にモラルに反するとは言えないから、
噂を立てられても名誉毀損にならない
キリスト教の禁欲とリベルタン。
シャトレ侯爵夫人とヴォルテール。
モンテスキュー ペルシア人の手紙
自分の妻を本気で愛したりするような男は、
取り柄のない、他の女性から愛されない人間で
あって、自分に欠けている魅力を補うために夫という法的立場を濫用し、社会に損害を与える者だ。
性的同意
アメリカのスマホアプリ 「YES to sex」
キス、セックスなどの各ステップで
同意したことを録音
スウェーデン2018 性行為に関する同意法発効
投稿元:
レビューを見る
期待せずに読んだが、意外と面白かった。フランス人と話しながら、??と思うことがいろいろあったのだが、その疑問が解決された感じ。性について、日本人とは全く違う意識なのだなあとしみじみ。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。
同じヨーロッパでもフランスは性の考え方が独特。イギリスや北欧とは全然違うのね。もちろんアメリカとも。フランスがいいとか日本がいいとかではなく、いろんな考え方があって面白い。
投稿元:
レビューを見る
恋愛で頭が溶けてマズイことをしてしまう、いいじゃないですか、人間らしくて。
と言い切る著者。
恋愛をモラルで断罪することはないようだ。と書いているが、それでは未成年に対する恋愛はどうなのだろうか?歳の差はモラルが関係しないのだろうか?
不倫の噂をたてられたファーストレディが週刊紙を訴えたところ「現代の風紀では特にモラルに反するとは言えない。だから噂をたてられても名誉毀損ではない」らしい。
この辺りは面白かった。
だが、世界一不倫に大らかなフランスを例に「日本も」と言うのは行き過ぎだろう。
投稿元:
レビューを見る
歴史や宗教・政治体制、教育・文化的背景などから、フランス人の性に対する捉え方を多角的に読み解くという内容。
著者の息子さんとの性トピックに関するエピソードが掴みになっているのも、新米ママの私としては興味が湧きやすかった。
宗教観による性欲の罪意識、騎士道恋愛による三角関係、奔放な宮廷恋愛…歴史の流れも踏まえられており、おもしろかった。
フランス人の性には、自由=やりたい放題 ではなく、自由=他者への責任や連帯の義務を伴う という考えを土台にした民主主義的な枠組みがあるように思える(引用p.173)
科学的合理性と人間の理性や非合理性について述べている部分は、性というテーマを越えて著者のメッセージ性が感じ取れた。
投稿元:
レビューを見る
背景にある宗教の説明もあり、でもジェンダー論というほど堅苦しくなく、そして白黒で評価できない、良く言えばポエティックなフランスの性に関する考え方がなんとなくわかってよかった。(実際行ってみないとなんともいえないけど)
近年ポリティカルコレクトネスが声高に叫ばれる中で、女性として不快に感じることが減ったことも事実、逆に窮屈に感じることが増えたことも事実(あ、こういう発言って今はしちゃダメなんだよね?ヘラヘラ系の態度もどうかと思うし)。ハッシュタグ的な大衆ムーヴメントに飲まれるのではなく、自分自身がどう在りたいかを考え選択していきたい。(#BalanceTonPorc(←Emily in Parisでも触れられていた)があまり積極的に受け入れられなかった背景に大戦中の密告の記憶があるのではないかというのも、一つの考察として面白かった)
投稿元:
レビューを見る
フランスでは事実婚、再婚などカップルのかたちが多様化しているからこそ、カップルであることの意味を考える。男女平等、女性の権利の主張が強い今だからこそ、立ち止まってもっと柔軟に性について考えるのは、これからの幸福を考えたとき、プラスになると思う。
「人の心は移ろうもの」という考え方は、自然なことだし忘れないでいたい