紙の本
糸井重里氏の会社とは、職場とは、そして働くとは?!
2018/10/22 08:53
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ジャーナリストの川島蓉子氏が、コピーライターに糸井重里氏に、彼が立ち上げた「ほぼ日」という会社についてインタビューした記事を纏めたものです。糸井氏はご存じのように、コピーライターとして組織に帰属することなく自由業として活躍してきた方ですが、従業員100名以上を擁する「ほぼ日」という組織を立ち上げ、成功を収められています。糸井氏がもつ会社のイメージ、職場ということ、働くということなどはは、私たちの多くがそうである普通の企業人には到底考えつかないものです。本書を読んでいくとそのことが明らかになってきます。ぜひ、組織がちがちの企業人の方々には、その視野を広げる意味でも、読んで頂きたい作品です。
紙の本
『すいません、ほぼ日の経営。』
2019/02/03 19:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2017年3月に東証ジャスダックに上場した「株式会社ほぼ日」
働く時間を減らしながら給料を上げる
採用は「いい人募集」、「力がある」だけでは採らない
4か月に1回ぐらい、くじ引きで席替えする
組織図はツリー構造ではなく人体模型図で、上下関係がない
「スペック」や「情熱」の競争は避ける
クリエイター出身の糸井重里にインタビュー名手の川島蓉子が迫り、企業経営に真摯に向き合う姿、ユニークな経営と成功の秘密を明らかにする
投稿元:
レビューを見る
いつもながら控えめだけど着目点が違う糸井ワールドが詰まった一冊です
これまでのビジネス本にはなかった視点で語られたインタビューの内容には理想的な働き方のエキスがたくさん詰まっています
投稿元:
レビューを見る
今は亡き雑誌「広告批評」の創刊者、天野祐吉を評して、「広告」を「文化」と「経済」に分け、まったく「経済」観点で「広告」を語らなかったことが、「広告批評」の存在意義であった、と言い切った人がいました。2009年、今から10年前、休刊になったのは「広告」を「文化」的側面から論ずる価値が減じたから、だと。その「広告批評」のスーパースターが糸井重里であり、コピーライター イトイは時代の寵児でもありました。今ではあまり呼ばれない「文化人」というジャンルの人として発する光はキラキラまぶしかったなぁ〜。しかし、活動のフィールドを広告制作者という立場から「ほぼ日刊イトイ新聞」というメディア運営という場所へ移していったことはインターネットとの出会いによるものでしょうし、それは「広告批評」が成立しなくなっていった時代の変化との相関なのだと思っていました。東京糸井重里事務所が、2017年に株式会社ほほ日としてジャスダックに上場したことも知っていましたが、本書で「文化人」糸井重里じゃなくて「経済人」糸井重里が、改めて目の前に立ち現れたような感じです。しかし、「幸福」な「資本主義」を語る彼の言葉は、昔ながら変わらずの、人間に対する深い洞察と優しさに溢れていました。それは、マス広告時代からインターネットメディア時代へ、制作者から経営者へ、環境の変化はありつつも、彼自身が「文化人」「経済人」という区分けではなく「生活人」として一貫しているからなのでしょう。「働き方」改革、「年功序列の崩壊、AIの登場、仕事の意味が激変している激変している今だからこそ、糸井社長の言葉は宝の山だと思いました。いっぱいメモしちゃいました。題名でも、すいません、といいながら多分、この経営者、そうとう強いかも。
投稿元:
レビューを見る
おもしろい。糸井さんがフリーから会社組織へ、そして上場するに至った思考過程がわかる。インタビュー後のまとめもコンパクトに要点が書かれていて読みやすかった。
投稿元:
レビューを見る
糸井さんの経営に対するスタンス。
人材育成や作りたい会社の空気感とか、らしくて誠実に向き合う姿が素敵だなぁと思います。
フリーから組織にチャレンジして20年、企業はSDGSとかESG投資とか期待役割が微妙に変わる潮流が大きくうねり出して、その二つのタイミングが相まってこの会社が在るのかなぁ。
投稿元:
レビューを見る
2018年57冊目。
去年上場した「ほぼ日」。「事業」「人」「組織」「上場」「社長」の5つの観点における、代表糸井重里さんへのインタビューをまとめたもの。
聞き手の川島さんの口調がちょっときつめな印象で、こちらまでどきどきしながら読んでいたが、初めて読んだほぼ日を知るための本としてとてもバランスがよかった。「おもしろい」「好き」「何がかっこいいか」そういう感情を起点に事業を展開しているところが、クリエイティブの源泉なのかなと感じた。「売り手」と「買い手」ではなく、企業と会社が共同して何かをいっしょに作っている雰囲気も素敵だと思う。ひとまず来年は、人生初のほぼ日手帳を使ってみようかな〜
投稿元:
レビューを見る
糸井さんの視野の広さ、何歳になっても常に自分を疑う姿勢、変える/変えないを判断するバランス感覚にはいつも驚かされる。
特に歳を取っていくと難しいのは「疑う力」を維持することで、うまくいっていると感じるときほど「思考停止して安心な場所に落ち着いていないか」を考えるようにしたい。
投稿元:
レビューを見る
もともと何がきっかけで興味を持ちだしたのかは忘れたが、かれこれ2.3年前からウェブサイトの方はちょくちょく見ていた。それが昨年。2回目の六本木ヒルズでの「生活の楽しみ展」の開催期間中にたまたま東京に滞在していて、そのことを当日の朝に知り、急きょ行くことにした。そしたらその時に出店してた水沢ダウンのお店で引いたガラガラで一等の「中に着るダウン」を当ててから勝手に一方的に縁を感じて、東京に行った時や京都に行った時にTOBICHIに行ってみたり、ほぼ日5年手帳を買ってみたりする中で、今年は大阪初開催の梅田阪急での楽しみ展にアルバイトで参加させてもらった。残念ながら糸井さんと直接お話しさせてもらう機会は得られなかったが、この経験を経てからこの本を読むと「ほぼ日」という組織がますます好きになった。と同時にやはり自分が居たら邪魔になる、自分とは色が違う、けど好き。みたいファンのようなストーカーのようなごちゃまぜの感情になった。僕も今まで1度も組織に属したことがない「フリー」の人間なので会社や経営のことなど何も分かっていないが、外から見てても何かを生みだすクリエイティブに関わる組織集団として、かなり斬新でオリジナリティ溢れるおもしろい組織づくりだと思う。そしてその中にいる乗組員と呼ばれる社員さんたちは、文中にあったように「農業」をするような感覚で、「手仕事」をする「職人」のような感覚で、とても丁寧に仕事をされている。とても良い企業風土が浸透している。自覚的に楽しさを発信している。生き方がじょうずだと思った。今後も自分の活動の参考にさせてもらうと同時に関わらせてもらえるよう、その時まで自分自身がもっと「考えること、考え続けること」を続けて実力をつけていきたい。あー就職したい。
投稿元:
レビューを見る
問いが面白くない感じがしてしまった。インタビュワーの主観と価値観を感じるため、糸井さんの感覚をそのままに受け取り、受け手自身の感覚で能動的に考えることができない構成だと思った。よくある自己啓発本のように、あまり考えずに読みたいなら、良いかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
物語みたいな、素敵な言葉を寄せ集めた「ほぼ日」経営のお話。既成概念を根本から疑う姿勢に感心します。誰かと何かをもう一度「おもしろく」やりたい気持ちにさせてくれる本。
投稿元:
レビューを見る
最近は見ていないが、以前はほぼ日のサイトを定期的にチェックしていたりして、興味があり手に取る。今自分がいまいち生き生きと仕事できていないのもあり、社員が生き生きと仕事しているようで、うらやましく思う。
会社に入れたい基準、「いいひと。なにか有るときにあいつ呼ぼうぜ!」
との言葉には自分はなれているかな、なれていないかなと自問自答。仕事の能力の前に、人間力と思っていたけど結局グジグジ考えて今悪循環なんだろうな。「他人の評価を気にするのではなく、自分が他を幸せにする事を出来ているかどうか」
投稿元:
レビューを見る
糸井さんの語り口がものすごく気持ちいい。
スピード感をもって誰よりも早く手をつけて成功しろという時代の流れに対して「もう少し落ち着いてもいいんじゃないでしょうか」と語りかけてくれる。
ホッとしながら読めるビジネス書。
投稿元:
レビューを見る
株式会社ほぼ日についての糸井重里インタビュー本。何となくユルい会社というイメージを持っていたが、アイデアを実現する事の重要性を「つよく」と社是にし、上場に当たって「稼がなきゃ」と断言しているのは意外だった。次世代のロールモデルになるのかは分からないが組織論として勉強になる。
投稿元:
レビューを見る
20181203 充分、ビジネス書として読めました。真似する内容では無く、理解する内容ではという点でも良い本。