紙の本
ウィリング博士シリーズとしてはちょっと弱い
2018/09/30 17:27
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投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
不安に揺れ動く女性の心理描写が相変わらずうまい。ウィリング博士も出てくるけれど、それほど出番がないのが寂しいかな。今回の彼の役目は犯人を見つけ出すというよりも、消えた文書を探すというのがメインで、それも割とあっさり解決してしまったし。
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未邦訳だった最後のウィリング博士もの長篇。
『ウィリング博士』のシリーズである、という前提を知らなければ、子離れ出来ていない母親がどんどん狂気に追い詰められて行く昼メロ的なサスペンスなのかと勘違いしそうな冒頭から、シリーズ探偵登場後は一気に謎解きミステリへと変貌する。巻末の解説にはある登場人物の退場が早すぎることが指摘されているが、嫁姑バトルの前哨戦のような序盤の展開から、後半へ繋がる落差の激しさが、これまで邦訳されていなかった原因なんじゃないか……と思えてならないw
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これはホームズ物の長編スタイル(注:『バスカヴィル家の犬』を除く)と思っていたら、同じような考えをネットで見かけました。マクロイ作品ではお馴染みの<夢中歩行>も出てくるし、マクロイなのでどんどん読めるのですが、主人公のアリスがかなりヒステリックなのに少し引いてしまうのと、ラストがあっけない感じがしました。空の封筒の中身がどこにあるか、については面白かったですが。
原題"The Long Body"「長い身体」という概念は興味深かったです。
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前半がややくどめ。後半一気に展開しますが、割と予想してた通りの展開。あんまりドロドロしてなくてシンプルです。
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80年代のヘレン・マクロイと言えば、「絶版の女王」。
ウェブのない時代に片田舎の高校生には古本屋での僥倖頼みでした。
大人になったら神保町で探すと心に誓った(ちと大袈裟)あの頃から、早や幾星霜。今じゃ復刻版が図書館で読めるし。
何でもアリの昨今からすれば、「古き良きミステリ」の域を出ないのが寂しいなあ。
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精神科医ウィリング10作目。
夢遊病とミステリーと言う組み合わせはどうも胡散臭い気がして、
面白くなかった。
例え、死体のそばで目覚めたとしても、
夢遊歩行者が犯人じゃないんだろうと、
たかをくくていたというか。
しかも危険な香りのする女と、
両家の息子と言う組み合わせにも、
既視感があったし、
息子は19歳にしては、ちょっと大人すぎ。
殺害現場から帰る際に、
車に乗せてくれた親切な男性が、
探偵役であるウィリング博士だというのが、
ちょっと意外だったぐらいかな。
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うーん。なんだかまとまっているのか、どうなのか?この作品だけなかなか翻訳されなかったらしいが、作者っぽくないというのが感想で、これを最初に手に取った人は作者の認識が難しい。一応主役探偵出てくるし解決するけど、仕方なくって感じで、作者はこの人物好きなのか?この距離感が作者の持ち味のような気もしていたかもだが、ちょっと今回は作者が冷血に感じられたなー。