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読み始めた感じからすると、傍目にハッピーエンドなのかは分からないけれど。でもその終わりでこそ、実話でありその人の人生なんだなって思った。常日頃からいろんな人のフツーじゃない部分を理解したい、と思う私にとって読み応えのある本だった。人に囚われず、自分の生き方を模索していきたい、と思わせてくれる。
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読んでいて辛かった。
でも、とても勉強になるし共感できるし、気付きのある話だった。
これ私小説か。すごいな…。
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夫婦間の性の問題、それをオープンに話し合えないこの社会。
この社会では「普通」であることを求める圧力が強い。「普通」を外れた者への非難・蔑視も強い。
そして、日本社会で女性として生きることの困難。
私自身にも突き刺さる本だった。
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初こだま。私小説?一番知られたくない性のこと、しかも夫婦間のことをここまで晒け出せるなんて素直に凄いなぁ、と。ちんぽが入らない妻(著者)と、替わりに風俗嬢にちんぽを入れる夫の話。面白可笑しく描かれて楽しかった^^ でん、ででんwww 旦那さんがアスペ気味と言われ、嗚呼と納得。出会いからしてオカシイなとは感じてたけど…。内容は良いと感じたが、タイトルがこれじゃ人には勧められない——。星は無印。
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泣いた。読んでいて、苦しくて、でもふとどこかで“笑うしかねー!つっこむしかねーっ”てちびまる子ちゃん的な視点でいる筆者に救われた。そしてなんてまっすぐな方なんだろうと思った。
ゲームをしている夫の隣で読んでいて、「入ったの?入らなかったの?」って興味本位で下品極まりない質問をされたので「ただ入る入らないの問題じゃないんだよ!」と言い捨てて寝た。
あと、本屋さんで気品あるおばあちゃんがレジだったのだけれど、「カバーかけときますね」ってさりげなくカバーしてくれた思い出。
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すごい勢いで読み切ってしまいました。
終わったことにショックを受けるくらいのめり込んで読んだ。(続きのエッセイついてて安心した)
明るい話ではないのに、なんだか勇気付けられたような心持ち。上手くは言えない。言葉にするほど陳腐なものになってしまう。
この本の感想を表現するには自分をさらけ出さないとホントのところは言えない気がしている。
ただ、読んで良かったと思った。
オススメしてくれてありがとうございます。
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思ってたんと違う‥!ユーモラスな文体とは裏腹に重い、重い‥
身体を重ねて、子供を為して、誰かの人生に深く関わる事は、誰かの人生の責任をも引き受けるという事だ。それは怖い事だ。
ほんとうはとても、怖い事だ。
互いに肉体的に問題はないのに、パートナーとだけ繋がれないということは、誰かを心から信じる事や、誰かの人生に責任を持つ事を忌避する心理を象徴的にあらわしているように感じる。転じてそれは、自分が生きた痕跡を残す事を恐れる気持ちのあらわれではないか。著者の闇は深い。
でも、著者が繊細すぎるのか、それとも著者以外が鈍感すぎるのかなんて、多分誰にも正解なんてだせないのだ。
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衝撃的なタイトルと、内容は悲しみに満ちて、文体は軽妙でコミカル。私小説とは思えない内容でもシニカルな語り口が心地よい。
20年以上愛する人と寄り添って生きておきながら、セックスでは「入らない」という問題をずっと抱え続けた夫婦の話、そしてそれを抱えて生きていくことへの温かい話だった。
現代のいう恋愛結婚だなんて奇妙な風習だと思う。
そもそも恋愛なんて生殖行動の求愛でしかないのに、なぜ崇拝されるようになってしまったんだろう。
「心」が満たされればいい、なんていう言葉もあるけれど、「心」なんていう不確かなものが満たされることなんてあり得るのだろうか、と不信感を抱いてしまう。
足りないものを数えて苦しむのならば、だったら初めから意志や想いなど必要ないではないだろうか、とすら考えてしまった。
それでも、本書は、そんな苦悩さえもそっと寄り添ってくれるようにあけすけに、淡々と、語ってくれる。
私小説なのだから、参考書や、ビジネス書みたいに「こうすればよい」なんて答えは提示しない。推理小説みたいに犯人はあなただ、で終えられない。
それでも人生は続いていく。続けざるを得ない。生きることは無限回廊のようだが、著者は「不幸ではない」と言い切っている。それが心強い。
本書にあるような「普通な」誰かは、きっと読んでも意味が解らず無駄だと思えるかもしれない。でも、きっと「普通であること」に憧れる人なら、きっとほっと息が付けるような作品かもしれない。
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もう少し深い内容の作品かと思っていましたが、普通に面白く読めました。
購入時に若干勇気が必要でしたね。
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まじかよ、、、、奥さんもなかなか酷い、、、 けどいっぱいいっぱいになっちゃう時に読んでみたら気分転換できそう
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自由主義をうたいつつ
人間かくあるべきの「べき論」に支配されたこのダブスタ社会では
おそらく社会主義国家にさして変わらず
個人の事情を「みんな一緒」とスルーしてしまい
少数派の声も無視される
その現実をまともに受け止め、真正面から乗り越えようとしたら
なんと、心の不自由な人間になってしまっていた
この不条理を前にしては
夫のちんぽが妻に入らぬことなど、やはり小さな問題にすぎぬのであり
また、フェミニストへの敬意からロマン主義を排して率直に言うならば
なんで別れないの?という話にもなるのだが
筆者にとってはそれが
ままならない現実と折り合いをつけるためのよすがになっているのだろう
単に余裕がないだけかもしれないが…
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予想外に重い内容でしたが、軽快な文章がさくさくと読ませてくれます。
が、ちょっと泣けました。
内容は異なれど誰もがこんなこと自分だけかもしれないと思い悩んでいることがあるんじゃないかと思います。
他の人は出来てるのに自分だけがって思うと欠陥品でごめんなさいって本当に消えてしまいたくなりますが、「大丈夫それ自分だけじゃないかもよ他にもいるかもしれないよ」と励ましてくれる、そんな内容でした。
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このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
2018/10/22
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「あんたの産む子が悪い子に育つはずがない」
「そうですか? 僕はこんな心の純粋な人、見たことがないですよ」
あの日も今夜も、私には悪いところなんてないと夫は言い切った。
「地元圏にしかないスーパーの名を出す母。
(略)
母なりに必死に会話を繋ごうとしてくれているのだと思うと申し訳なかった。」
こういうことに気づけること(気づき?)、その感受性こそが、こだまさんの持ち味だと思う。
それは二冊目の本でも遺憾無く発揮されていて、どちらかと言えば、私は『ここは、おしまいの地』のほうが好きだ。
「弱者」「負け組」「頭の悪い」「(仕事などが)できない」人間に寄り添ってくれる本が、現段階では、私にとって「いい」本だ。
#おとちん感想 #夫のちんぽが入らない
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人生が壮絶すぎて、読み終わるのにそこそこ消耗した気がする…。
これでいいと本人が思って、穏やかな日々を過ごしてはるならそれが一番だなぁと思う。これからもそんな日々が続くといいな。